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eスポーツの主要な団体を都道府県別に解説

eスポーツの主要な団体を都道府県別に解説(eスポーツ連合・eスポーツ協会など)

皆さんは、「eスポーツ」についてご存じでしょうか。

eスポーツとは、「Electronic Sports」の略称で、ゲームを使ってその実力を競い合うスポーツ競技のことを意味しており、今や世界中から熱い視線が注がれるようになりました。

「スポーツ」と聞いて皆さんは何を想像しますか?大半の方は、フィジカル的な運動をイメージする方が多いのではないでしょうか。

しかし、近年eスポーツは人口が爆増しフィジカルスポーツに並ぶほどの人気を誇っています。今回は、そんなeスポーツを支援している主要な団体をいくつか紹介します。

一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)とは?

プロ選手の認定や大会の開催を行うようなeスポーツ関連する団体は日本にもいくつかありますが、その中でも日本eスポーツ連合は、国内で主要な立場になっています。

日本eスポーツ連合とは、英語で「Japan esports Unison(JeSU)」と表記され、以下の3つの組織が1つにまとまった団体を指します。

  • 一般社団法人日本eスポーツ協会
  • 一般社団法人e-sports促進機構
  • 一般社団法人日本eスポーツ連盟

上記3つの組織は、これまでは別々の組織として活動をしていました。しかし、eスポーツの関連団体の中でも特に影響力のある上記3つの団体が「日本eスポーツ連合」という1つの団体に統合され、eスポーツ業界にとって大きなニュースとなりました。

日本eスポーツ連合では様々な活動をしています。具体例をあげると、下記の通りです。

  • eスポーツの振興に必要とされる調査、研究、啓発活動
  • eスポーツ競技の大会の普及
  • eスポーツに関するプロライセンスの発行
  • eスポーツのプロライセンスを発行する大会の認定
  • eスポーツの選手育成の支援
  • eスポーツとeスポーツのプロ選手の地位向上に関する施策
  • eスポーツの関係各所との連携

上記のような取り組みを行うことで、eスポーツの普及に携わっています。

今後は、オリンピック競技への参入や、eスポーツカフェなどの普及によるeスポーツの一般化にも貢献していくでしょう。日本eスポーツ連合は、そういった一般層への普及を促すためにも、重要な役割を担っています。

eスポーツに関連する団体は各都道府県に設置されており、それぞれの地域におけるeスポーツの発展に貢献しています。一覧で記載するので、あわせてご確認ください。

  • 北海道eスポーツ連合(北海道支部)
  • 秋田県eスポーツ連合(秋田支部)
  • 岩手eスポーツ協会(岩手支部)
  • 山形県eスポーツ連合(山形支部)
  • 群馬県eスポーツ連合(群馬支部)
  • 東京都eスポーツ連合(東京支部)
  • 神奈川県eスポーツ連合(神奈川支部)
  • 富山県eスポーツ連合(富山支部)
  • 石川県eスポーツ連合(石川支部)
  • 福井県eスポーツ協会(福井支部)
  • 長野県eスポーツ連合(長野支部)
  • 岐阜eスポーツ協会(岐阜支部)
  • 愛知eスポーツ連合(愛知支部)
  • 静岡県eスポーツ連合(静岡支部)
  • 兵庫県eスポーツ連合(兵庫支部)
  • 大阪府eスポーツ連合(大阪支部)
  • 三重県eスポーツ連合(三重支部)
  • 和歌山eスポーツ連合(和歌山支部)
  • 島根県eスポーツ連合(島根支部)
  • 岡山県eスポーツ連合(岡山支部)
  • 広島県eスポーツ連合(広島支部)
  • 愛媛県eスポーツ連合(愛媛支部)
  • 徳島eスポーツ協会(徳島支部)
  • 高知県eスポーツ協会(高知支部)
  • 福岡eスポーツ協会(福岡支部)
  • 佐賀県eスポーツ協会(佐賀支部)
  • 大分県eスポーツ連合(大分支部)
  • 長崎県eスポーツ連合(長崎支部)
  • 熊本eスポーツ協会(熊本支部)
  • 宮崎県eスポーツ協会(宮崎支部)
  • 鹿児島県eスポーツ協会(鹿児島支部)

eスポーツ連合以外のeスポーツに関わる主要な団体

こちらでは、日本eスポーツ連合以外の主要なeスポーツ団体を4つご紹介します。

  • 日本eスポーツリーグ協会
  • 日本esports促進協会
  • 日本eスポーツ連盟(JeSF)
  • e-sports促進機構

日本eスポーツリーグ協会

日本eスポーツ連合が設立された同年に設立された団体です。

ユーザーフレンドリーシップを重視し誰もが楽しめる」をコンセプトに掲げ、大きな活動としては「Z LEAGUE」があげられます。

Z LEAGUEとは、日本各地のクラブチームが1年を通してリーグ戦を行うもので、種目になるゲームタイトルをどれか1タイトルに定めるのではなく、全5戦5種目を異なるゲームタイトルで争う「ゲームのトライアスロン」というのも大きな特徴です。

日本esports促進協会

日本eスポーツ連合が設立された次の年に設立された団体です。

日本esports促進協会は、海外でのeスポーツの知識・知見を活かしながら日本のeスポーツを海外に結び付けていくことを目的としています。

日本eスポーツ連盟(JeSF)

日本eスポーツ連盟とは、eスポーツがオリンピック種目として採用された時に団体が乱立しないようにまとめる目的で設立された団体です。

活動の方向性としては、

  • 日本でのeスポーツの振興
  • eスポーツ選手が活躍できる土台作り
  • 日本のeスポーツプレイヤーの競技力向上やスポーツ精神の普及

などを謳っています。

e-sports促進機構

日本e-sports保進協会とは、海外でのeスポーツ大会主催、チームや人材育成のノウハウを持っており、日本のeスポーツ関係者を海外に結びつけていくことが主な目的の団体です。

活動内容は、海外で長年培ってきたesportsの大会主催及び、リーグ・プロクラブチーム、esportsに関わる人材育成の教育ノウハウを生かし、国内のesportsを牽引していくと同時に、海外のesports団体業界への直接的ルートを日本へ繋ぐことです。              

各都道府県のeスポーツ団体一覧

こちらでは、都道府県に設置されているeスポーツの団体を都道府県別にご紹介します。

北海道

北海道eスポーツ協会

北海道eスポーツ協会では、

  1. プレイヤーへ
    年齢、性別などに関係なくeスポーツを楽しんだり活躍できる大会等の機会を提供
  2. 地域へ
    eスポーツの魅力の普及浸透発展を推進、また教育、医療など社会的課題解決に応用
  3. 経済へ
    新しいスポーツとして経済活性につながる可能性を調査・研究、地域型ビジネスモデルを確立

上記3本柱で「eスポーツで、いい北海道へ」という理念のもと活動を行っております。

活動内容としては下記の7つあります。

  • 道内におけるeスポーツ競技の普及
  • 道内eスポーツ選手および選手育成に関する支援
  • 道内でのeスポーツ競技大会の開催・運営
  • eスポーツに関する関係各所との連携
  • 北海道独自のeスポーツビジネスモデル・活用モデルの開発・研究
  • あらゆる分野へのeスポーツ活用に関する研究
  • ゲーム障害などeスポーツが抱える課題に関する研究

上記のように、選手含むeスポーツ関係者の支援やeスポーツに関する研究を行っています。

そして、世の中のより多くの人たちにeスポーツを知ってもらうためのPRイベントの開催やeスポーツに対する理解を深めるためのセミナー活動なども行なっています。

東北

  • 青森県eスポーツ協会
  • 仙台eスポーツ協会
  • 福島県eスポーツ協会

東北には7県にeスポーツ協会が存在していますが、今回はその中でも主要な3つの協会についてご紹介していきます。

青森県eスポーツ協会

青森県eスポーツ協会では、SNS(Twitter、Instagram、Facebook)を活用しながら、eスポーツのイベントを発信して認知を高める取り組みを行っております。

また、事業内容は下記の通りです。

  • eスポーツ体験機会の提供
  • eスポーツ指導・育成
  • eスポーツ大会の主催や誘致
  • その他、本会の目的を達成するために必要なこと

仙台eスポーツ協会

仙台eスポーツ協会では、宮城県・仙台市へeスポーツの定着と普及を進め、それらにかかわる全ての人達がよりよい環境下でeスポーツと関わっていけるように支援しています。

また、革新的な技術や製品の開発を地域の企業や教育機関と共に取り組み、新たな市場を作り出すことで、宮城県と仙台市が日本においての「eスポーツの街」となれるように、下記の活動を行っています。

  • 普及と促進
  • 技術の研究と開発
  • 健康管理と福祉貢献
  • 人材の教育と育成

福島県eスポーツ協会

福島県eスポーツ協会では、福島県内でeスポーツがより一層認知されるように活動しています。eスポーツを通じて福島県全体の地域経済の発展に寄与することを目的に設立されています。

福島県eスポーツ協会では下記をミッションとして活動を続けています。

  1. 大会の開催
    福島県内において、様々なタイトルのeスポーツの大会を行うこと、また、全国大会や国際大会にも協力すること
  2. 様々な企業・協会様との連携
    福島県内はもちろん、全国の企業・協会様と連携し日本におけるeスポーツ業界の発展と発展と認知度向上に貢献すること
  3. 人材育成・コミュニティ
    福島県内を中心にeスポーツ関係の仕事をしたい方やゲーム好きの方のためのコミュニティを創出し、人材育成に力を入れ世界で活躍できる人材を輩出すること
  4. 地域創生・国際交流
    福島県内の活性化や雇用の創出などを推進するため、eスポーツ選手の国際交流、福島県を海外にアピールするとともにインバウンド集客支援を行うこと

関東

  • 栃木県eスポーツ連合
  • 茨城県eスポーツ協会
  • さいたまeスポーツ協会
  • 千葉県eスポーツ協会

関東には7県にeスポーツ協会・連合が存在していますが、今回はその中でも主要な4つの協会についてのご紹介します。

栃木県eスポーツ連合

栃木県eスポーツ連合は、学校法人TBC学院グループ及びBABY STAR ENTERTAINMENTを中心に、関連企業団体との協働、業務連携により設立。

小山市はもとより、県内eスポーツを通じた人材の育成及び輩出、ならびに教育的価値の創造、地域活性化と故郷の愛着を育み、地域社会に更なる発展を目的としています。

茨城県eスポーツ協会

現在茨城県eスポーツ協会は解散し、「EWORKS SPORTS」として活動しています。

EWORKS-SPORTSでは、生まれつき身体が弱い方、障害を持っている方、身体的にハンデを追っている方でも、誰もが同じフィールドで楽しむことができるようなeスポーツを目指しています。

イベント開催・地域との連携・コミュニティ創出を行ない、最高に楽しい場所を、皆さんと一緒に作っていくための取り組みをしています。

さいたまeスポーツ協会

2019年に「浦和eスポーツ協会」から名称変更したさいたまeスポーツ協会。

さいたまeスポーツ協会は、子育て支援の仕事をしている会長が、相談をしてくる人たちから感じた「自己肯定感の大切さ」がきっかけで設立された団体です。

自己肯定感というのは、子供のころからの「好きなこと」や「得意なこと」をほめられた経験が大きく影響しています。

しかし、子供にとっての得意なことは必ずしも家や学校で得られるとは限りません。

そんな子供たちの「得意」の選択肢を広げ、子供たちが活躍できる場所を作りたいという思いから設立され、地域の子供たちが集まれるようなコミュニティ創出を取り組みとして行っています。

千葉県eスポーツ協会

千葉県からeスポーツの魅力を発信するために令和元年に設立されました。

主にはTwitterでeスポーツに関連する話題を発信し、地域社会の発展、eスポーツの発展に寄与している団体です。

中部

  • 新潟県eスポーツ連盟
  • 石川eスポーツ協会
  • 長野県eスポーツ協会
  • 山梨県eスポーツ協会

新潟県eスポーツ連盟

新潟県eスポーツ連盟では下記3点をミッションとして活動を行っています。

  1. 地域活性
    eスポーツ大会の開催で参加者や感染者の交流人口の拡大
  2. 機会の創出
    eスポーツ事業の発展に伴う新たな雇用創出をし、就職の場を求めた若者の地域離れに歯止めをかける
  3. コミュニケーションツールとしての活用
    性別、年齢、障害の有無を問わないeスポーツの特性を生かした、人々の新たな交流の場を提供

石川eスポーツ協会

石川eスポーツ協会では下記3点のビジョンを掲げて活動しています。

  1. 「教育」から「共育」へ
    eスポーツを通じて、年齢やハンディキャップ問わずチームワークを育み、ロジカルな思考力を身に着ける
  2. 地場振興
    eスポーツの普及に取り組み、人々の理解と共感を得ていくことで若者が魅力を感じる新たな産業を北陸地方にもたらす
  3. 新時代の文化を次の世代に紡ぐ
    新しい文化と価値観を根付かせ、次世代に紡ぎ、若者文化を尊重した社会を創る

長野県eスポーツ協会

近年国内においても少しずつ認知が広まってきたeスポーツの地方の環境を、行政・企業と協力関係を築きeスポーツの土壌を長野県に定着させるために設立されました。

山梨県eスポーツ協会

地方のeスポーツはまだまだ発展途上であり、多くの課題を抱えています。場所や機材などeスポーツを支える様々な環境が不十分な状況であるため、お互いに協力しあえるネットワークを実現し、eスポーツに対する課題解決を支援するために設立されました。

関西

  • 滋賀eスポーツ協会
  • 京都eスポーツ協会
  • 奈良県eスポーツ協会

滋賀eスポーツ協会

各都道府県で協会設立や団体の発足が相次いでおり、滋賀県の方々にもeスポーツに触れてもらう環境を提供するために設立されました。

京都eスポーツ協会

海外からも人気の京都、また、日本一学生の多い街で世界からは遅れをとっているeスポーツを普及していくことが日本の未来を担う人材を育成することができると考え設立されました。

奈良県eスポーツ協会

奈良県のeスポーツの情報を発信するためのツイッターがあり、現在は任意団体として活動中です。

中国

  • 鳥取県eスポーツ協会
  • 島根県eスポーツ協会
  • 山口eスポーツ連合

鳥取県eスポーツ協会

鳥取県からeスポーツの普及、大会開催、環境づくり、eスポーツ選手の育成などの支援を行うことを目的に設立されました。

島根県eスポーツ協会

eスポーツで島根県を活性化させるために設立されました。

山口eスポーツ連合

山口県のeスポーツ競技・運営とICT教育の推進活動を行い、eスポーツに関する企業・自治体と連携して地方創生に寄与する活動を行っています。

四国

香川県eスポーツ協会

香川県でeスポーツ文化への正しい認知・波及を目的として活動しています。

九州

九州には、福岡eスポーツ協会をはじめとしたJeSUの支部が7つあります。

  • 福岡eスポーツ協会
  • 佐賀県eスポーツ協会
  • 大分県eスポーツ連合
  • 長崎県eスポーツ連合
  • 熊本eスポーツ協会
  • 宮崎県eスポーツ協会
  • 鹿児島県eスポーツ協会

沖縄

沖縄県eスポーツ協会

eスポーツの啓発・普及・世界で活躍できる人材育成と輩出を目的として活動しています。

「沖縄そのものが持つ魅力とリーディング産業である観光産業」「天候に左右されない世界共通のコンテンツ産業であるeスポーツ」、両方のいい相乗効果によって新しい産業を確立し、更なる沖縄の発展に寄与していくために、沖縄県eスポーツ協会が設立されました。

まとめ

日本が世界から遅れを取っているeスポーツは、各都道府県にあるJeSUの支部やJeSU以外の団体によって普及されつつあります。

各都道府県に設立されている団体によって、皆さんの好きなことや得意なことを見つける場の選択肢を広げ、より皆さんが楽しんでeスポーツをする環境が整ってきているのではないでしょうか。

eスポーツは、フィジカル的な運動であるスポーツとは違い、年齢や身体的なハンディキャップを気にせず誰もが楽しめるスポーツなので誰にでも活躍するチャンスがあります。

今回の記事によって各都道府県で設立されているeスポーツ関連団体についての理解を深めていただき、「何か好きなこと見つけてみたいな」と考えている皆様にとって少しでも参考になればと思います。