ゲーミングPCの購入価格を少しでも抑えたいなら、グラボなしのBTOゲーミングPCがおすすめです。
「グラボは新型だけどPC全体で見たらそろそろ買い替え時かな」
「今のグラボを新しいゲーミングPCでも使いたいんだけど方法はないの?」
グラボなしのBTOゲーミングPCを購入すれば、持っているグラボをそのまま使用可能です。
本記事ではグラボなしのおすすめBTOゲーミングPC3選を紹介しています。
グラボなしモデルのメリットや購入前の注意点も解説しているので、ゲーミングPCの買い替えを考えている方は参考にしてください。
グラボなしのBTOゲーミングPCを選ぶメリット
グラボなしのBTOゲーミングPCを選ぶメリットには以下2つがあります。
- BTOゲーミングPCの購入価格を抑えられる
- ほかのパーツのアップグレードにお金をかけられる
今まで使っていたグラボを新しいゲーミングPCに搭載すれば、ゲーミングPCの購入価格を抑えられます。グラボありとなしではPCの価格に5万円以上の差が出るケースもありました。
ハイエンドモデルのグラボを所有しているなら、グラボなしモデルを購入したあとで組み込むのがおすすめです。
現在グラボの高騰によりゲーミングPC自体の価格も上がっているため、希望するスペックのPCを諦める方もいるでしょう。
しかし、手持ちのグラボを流用することで、CPUのアップグレードやメモリの増設にお金をかけられます。
グラボを所有しているのであればグラボなしモデルで価格を抑えて、希望パーツのアップグレードを検討してみましょう。
グラボなしのBTOゲーミングPCを購入するときの注意点
グラボを持っていても、確実にグラボなしのBTOゲーミングPCに流用できるわけではありません。手持ちのグラボとほかのパーツとの相性を事前に確認しておく必要があります。
ここではグラボなしBTOゲーミングPCを購入する前の注意点として以下3つを紹介します。
所有しているグラボがPCケースに収まるかを確認する
新しいゲーミングPCのケース内に、所有しているグラボが収まらなければ使いまわしはできません。
例えば所有しているグラボがデュアルファンの場合、ミニタワーやスリム型など小型のPCケースには収まりきらないです。
特にハイエンドモデルのグラボはファンの数が多く、ミドルタワーやフルタワーにしか収まらないでしょう。
またグラボなしモデルはグラボの搭載を前提としておらず、冷却性能が物足りないこともあります。
所有しているグラボが古い場合は搭載しているPCを買うほうがいい
グラボなしのBTOゲーミングPCの購入は、ハイエンドモデルのグラボを載せ替えることを前提としています。このため現状で使っているグラボの世代が古い場合は、グラボ搭載モデルの購入がおすすめです。
ある程度満足できるレベルでゲーミングPCを動かすなら、GTX 1660 Super以上のスペックを持ったグラボが欲しいところでしょう。
特にApex Legendsなど人気のFPSをプレイするならグラボの性能は高いにこしたことはありません。
電源ユニットの容量を考慮する
グラボなしモデルの中にはグラボの搭載を前提としていないために、容量の低い電源ユニットが採用されているものもあります。
このためゲーミングPC購入後にグラボを組み込むのであれば、電源ユニットの容量も考慮して選ぶことが大切です。
電源ユニットの容量が足りていないと、以下のようなトラブルが発生します。
- マザーボードに正しく挿し込んでもグラボが動作しない
- 電力が足りずにグラボ本来の性能を十分に引き出せない
このようなトラブルを避けるためにも、グラボなしのBTOゲーミングPCでアップグレードを優先させるべきパーツは電源ユニットでしょう。
ミドルモデルまでで500W、ハイエンドモデルからは700W以上の容量が必要であると覚えておいてください。
グラボ以外のパーツは使いまわしはできる?
今まで使っていたゲーミングPCから使いまわせるパーツは以下の4種類です。
- グラボ
- メモリ
- SSD
- HDD
この中ではグラボとHDDが簡単に組み込めるので、使いまわしにおすすめです。しかしメモリとSSDに関しては使いまわすには注意が必要となります。
メモリにはDDR3とDDR4の2種類の規格があり、マザーボードの規格によって使えるメモリが異なります。DDR4の普及は2014年頃なので、それ以降に購入したゲーミングPCの場合は流用が可能です。
「10年前に買ったゲーミングPCをずっと使い続けている」という場合は、DDR3規格であるため古いメモリを使いまわしできないでしょう。
またSSD自体は新しいゲーミングPCに流用できますが、使いまわしはあまりおすすめできません。なぜならSSDは書き込みできる回数が決まっており、新しいものを用意するほうが良いからです。
グラボの交換の仕方
グラボの交換は特別な知識がなくても簡単にできます。ここではグラボ交換の流れを紹介しておきましょう。
- PCの電源を切り、すべてのケーブルを抜く
- PCケースのサイドパネルとバックプレート2枚を外す
- グラボをPCI Expressスロットに挿し込みネジで固定する
- ケーブルを接続して電源を入れる
- グラボのドライバーをインストールする
- PCを再起動してグラボの交換完了
グラボによっては補助電源が必要な場合があります。またケーブルを接続する際に、ディスプレイコネクタがグラボに接続されているかを確認しましょう。
グラボなしのおすすめBTOパソコン
ここではグラボなしのおすすめBTOゲーミングPCとして以下3つを紹介します。
各モデルの詳細を見ていきましょう。
ドスパラ Magnate GE
CPU | Core i7-11700 |
マザーボード | Intel H510 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
本体価格 | 106,980円 |
Magnate GEはIntel Core i7搭載にもかかわらず、10万円台とお手頃な価格で購入できます。16GBのメモリが搭載されているため、グラボを積んでゲーミングPCとして使用するにも問題ありません。
グラボなしモデルを購入するときに気になる電源ユニットの容量も550Wと十分です。ミドルモデルのグラボを使用する場合であれば、電源ユニットのアップグレードをせずに使えます。
- Core i7-11700を標準で搭載
- コンパクトサイズで場所を取らな
- 電源ユニットの容量が550Wでグラボを搭載しても安心
サイコム Aqua-Master Z590
CPU | Core i5、Core i7、Core i9各種 |
マザーボード | Intel Z590 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 480GB SATA SSD |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
本体価格 | 130,570円 |
Aqua-Master Z590は希望するスペックによって、Core i5・Core i7・Core i9からCPUを選べます。
CPUクーラーとしてASETEK製650LSを標準搭載しており、ハイエンドモデルのグラボに載せ替えても冷却性能に問題はありません。
電源ユニットはAntec NeoECO 650Wなので、優先的にアップグレードするのがおすすめです。
- 標準的なスペックが高い
- 水冷式モデルで13万円台はお得
- ミドルタワーのPCケース採用でデュアルファンのグラボにも対応
ツクモ WA9J-D201/ZT
CPU | Core i9-11900K |
マザーボード | Intel Z590 |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 500GB NVMe SSD/1TB HDD |
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
本体価格 | 189,800円 |
WA9J-D201/ZTはクリエイター向けのPCですが、グラボを搭載していないだけで構成自体はゲーミングPCと遜色ありません。
19万円以下で購入できるにもかかわらずCore i9を搭載しており、ハイエンドモデルのグラボとの相性も良いです。
ストレージにはSSDとHDDの両方を搭載しているので、容量の大きいゲームをたくさんダウンロードする方にも適しています。
- 標準でCore i9-11900Kを搭載
- クリエイター向けPCで拡張性が高い
- 電源容量が750Wでハイエンドグラボの使用にも安心
グラボなしのBTOゲーミングPCまとめ
グラボを持っているなら、グラボなしモデルを選択してゲーミングPCを安く購入することが可能です。グラボなしを選択するだけで、5万円以上も安くなるケースもあります。
ただしグラボの載せ替えがおすすめできるのは、比較的新しいグラボを持っている方だけです。古いグラボの載せ替えを検討しているなら、グラボ搭載モデルを購入したほうが快適にゲームを楽しめます。
古くなってきたゲーミングPCの買い替えを考えている方は、グラボなしのBTOゲーミングPCを選択して購入費用を抑えましょう。
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