集中して開発できる日は月に4日とか5日しかない:BigCanvas中島聡対談 その2

生きてるだけで丸儲け


集中して開発できる日は月に4日とか5日しかない

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■AppBank

ちなみに日本国内って12~13歳の子ってiPhone全然持ってないから、そういうのって現時点ではありえないと思うんですけど、アメリカでは高校生とかがiPhoneもってるって良く聞きますよね。

それは何かきっかけみたいなものはあったのでしょうか?

■中島聡

PhotoShareユーザーに限って言うならばきっかけは明確です。

仕掛けとしてPhotoShareに付随するアドオンをいろいろ準備していたんですね。

例えば実験でやったOilCanvasが十万ダウンロード以上出ているんですけど、OilCanvasからPhotoShareを直接見れるようにしたんですよ。
実はOilCanvasにはPhotoShareが丸ごと入っていて、UIは違うんですけど、具体的にはOilCanvasで投稿した写真しか見れないようになっているんですけど、そうしたらiPod Touchを持っていた子供達がすごい勢いでゴーっと入ってきました。それが理由だと思いますね。

■AppBank

10代の子達がそこで結束するってのが面白いですね。

■中島聡

普通の人間の社会と一緒ですよね、そういうのって。

■AppBank

iPod Touchってカメラ付いてないから、カメラがなくても楽しめるOilCanvasはうまくいったんでしょうね。

■iPhone・iPod touch ラボ

アメリカではiPhone3Gが出てからiPhone2Gがあまっているって大人が結構いるんじゃないですかね。
で、子供とかにiPhone2Gをお古としてあげて、それを子供が使っているって人が多くいるような気がします。

話を戻すと、そういうサービスを管理するっていうのもソフト開発や運営の一環として大変だと思うんですけが、サービスの管理業務ってどれぐらい時間かかってるんですか?

■中島聡

実はかなりかかってるんですよ、そういう時間。
なので集中して開発できる日が月に4日とか5日とかしかありません。

でもサービスの運営って大切じゃないですか。

ブログでも一緒だと思うんですけど、ブログも書くだけじゃなくて、コメントが来たらそれを見て対応したり、はてなでブックマークが付けばそのコメントを見に行ったりとかするじゃないですか。それと同じですよね。

■AppBank

大切だと思います。

■iPhone・iPod touch ラボ

コメントに対してどうやって対応するかって非常に難しいですよね。
僕は匿名のコメントは承認してから出すようにしているんですけど、自分にとって問題のあるコメントを承認しないでおくと、何回も何回もコメントが来るんですよ。
「なぜコメントを出さない」って。

■AppBank

iPhone・iPod touch ラボでそんなことあるんですか?

■iPhone・iPod touch ラボ

ありますね。
表現に問題があるので、自分への攻撃じゃないんですけど、それを承認せずにおいておくと、だんだん自分への攻撃になってきたりとかして。
そういうことがあったりするので、最初はへこんだりしましたけどね。

ちなみにPhotoShareのビジネスモデルとかコスト的な話とか、そういうのってどのように考えてらっしゃるんですか?

■中島聡

まずサーバーはすごく軽いです。
今、アマゾンで5台ぐらい。月に800ドルとか。

で、一時期サーバーがパツパツになっちゃってたときがあって、それはコードの問題だったんですけど、一部コードを書き直したらぐっと軽くなったので、今の状態で5倍ぐらいまでは大丈夫ですかね。

ストレージ的な問題より処理の問題の方が大きいかな。写真の容量とかは関係ないですよ。クエリとかいろいろの方が問題。

そういうことを言うと、サーバー運営費なんて人件費と比べれば全然たいしたことないですよね。たいしたことないです。

このままやっていってユーザーが増えてもサーバー費用は別に増えない。
やっぱり人を雇えば人件費の方が大変かな。
サーバー運営費なんてないに等しいんじゃないですか。

やっぱりあれはすごいと思いますよ、アマゾンがやってること。固定費もいらないし、自分でマシンももたなくていいから。

■AppBank

人件費はやはり相当高いですか?アメリカってよくそういう話を聞きますけど。


■中島聡

今はそうでもないんですけどね、3人しかいないし。

これからどうするかって話をいつも考えていますね。ビジネスモデル的に。
どうしようかな、って考えても、いろいろやり方あるじゃないですかビジネスって。

お金集めてドーンと仕掛ける方法とか、それはシリコンバレー的なやり方。
日本的にはとにかくなんでもいいから日々の受注をやって、案件をさばいてお金を稼いで、その横でサービスを地道に育てて、とか。
両方ともいまいちで。

自己資金でちびちびやっていくってのが今かな。

アプリをいくつか出してわかったのは、PhotoShareをコアにしてサービスを広げていくってことなんだけど、PhotoShareをものすごい使ってくれている人はやっぱりアプリを買ってくれるんですよ。

■AppBank

PhotoShareの利用頻度とアプリ購入っていうのは比例していますか?

■中島聡

比例していますね。なので、まずはそこかな、と。

いくつかアプリ出しましたけど、アプリを売るってことよりも今はPhotoShareを気に入ってくれているユーザーの満足度を高める、もっと利用してもらえるような仕組みを追加していく、そっちに集中しようと。

そういうユーザーが増えてくれれば自然とビジネスは回るような気がしていますね。

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デバイスよりも「使い方」や「ライフスタイル」にこだわりたい:BigCanvas中島聡対談 その3

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中島聡さんのBigCanvas製アプリのいろいろ

ネコ写真が世界中から集まる、共有する。 ⇒ CatClub
イヌ写真が世界中から集まる、共有する。 ⇒ DogClub
写真から色が飛び出るColorCanvasの115円版、かなり使いやすくなりました。 ⇒ ColorCanvas Plus

アプリのレビュー一覧はこちらから。
Big Canvas Inc. PhotoShareを中心に、写真を使ったiPhoneライフをもっと楽しくするアプリを提供しています。

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