SIMロック解除の義務化が正式決定。iPhoneの割引や利用料金への影響は。

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総務省は、携帯電話を販売する各社に対して『SIM ロック』の解除を義務化する方針を正式に決定しました。

キャリア


SIM ロックとは、携帯電話に対して特定の会社の SIM カード以外は利用できないようにする制限です。例えばドコモ・au・ソフトバンクの iPhone 5s は、それぞれの会社の SIM カードしか認識しません。SIM ロックが施されていない状態は『SIM フリー』と呼びます。

NHK ニュースによれば、今後はこの SIM ロックの解除が義務化されます。いつ SIM ロックを解除できるのか、解除費用は発生するのかといった具体的なルールはまだ作成されていません。

今回は SIM ロック解除の義務化による、iPhone ユーザーへの影響を考えます。

目次

可能性その1:機種代金の割引が少なくなる

携帯電話各社は SIM ロックを施すことで、他社への乗換を抑えてきました。その分、割引も充実させています。例えば新規契約で iPhone 5s を購入する場合、2年間で支払う機種代金は以下の通りになります。(金額はすべて税込)

ドコモ au ソフトバンク
16GBモデル 実質0円
32GBモデル 実質10,368円 実質11,880円 実質10,560円
64GBモデル 実質20,736円 実質22,680円 実質21,120円

この割引が SIM ロック解除の義務化によって、減る可能性があります。SIM ロックが解除された iPhone 5s は他社で使われる可能性があるので、機種代金の割引を充実させることが難しいからです。

各社の割引なしの機種代金は以下の通りです。Apple Online Store で販売されている、SIM フリー版 iPhone 5s の価格も表に加えています。(金額はすべて税込)

ドコモ au ソフトバンク Apple Online Store
16GBモデル 72,576円 70,200円 70,080円

73,224円
32GBモデル 82,944円 79,920円 80,400円 84,024円
64GBモデル 93,312円 90,720円 94,824円

可能性その2:月々の利用料金が安くなる

SIM ロック解除の義務化によって他社への乗換が簡単になれば、競争が活発化するかもしれません。そうなれば、月々の利用料金が安くなる可能性があります。

現時点でドコモ・au・ソフトバンクの利用料金はほぼ横並びなので、ここで値下げを行えば他社からユーザーを呼び込む材料になります。(金額はすべて税抜)

ドコモ au ソフトバンク
基本プラン 2,700円
インターネット接続サービス 300円
データ定額プラン(5GBの場合) 5,000円
合計 8,000円

海外のSIMカードや格安SIMカードが使える

SIM ロックが解除されることで、渡航先で現地の携帯電話会社が発行する SIM カードが使えるようになります。現地の SIM カードが使えるようになれば、国際ローミングサービスよりも通話や通信が安く済む場合があります。

国内でも、安い料金で通話や通信サービスを提供する会社があります。SIM ロックが解除されれば、こうしたサービスも利用できます。

ただ、注意したいのが通信方式です。SIM ロックが解除されても、iPhone がその携帯電話会社の通信方式に対応していなければ通話や通信はできません。これはほかの携帯電話でも同様です。

iPhone 5s/5c/5 が対応している携帯電話会社は、以下のウェブページで確認できます。
Apple – iPhone 5 – View countries with supported LTE networks.

SIM ロック解除の具体的なルールは年内にまとめられる予定です。その内容によっては、携帯電話会社の割引や毎月の料金も変わるかもしれません。SIM ロックを解除するつもりがない iPhone ユーザーにも金銭面で影響があり得るので、今後も要注目の話題です。

参考(順不同)

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