人気iPhoneアプリByline:開発者インタビュー

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TUAW Interview: Milo Bird of Phantom Fish – The Unofficial Apple Weblog (TUAW)より

昨日でも紹介したGoogle Readerと連動するiPhoneアプリByline、TUAWにて開発者Milo Birdへのインタビューがあったのでほぼ訳して紹介。


GoogleのシステムとつながるようなiPhoneアプリを開発するのは大変でしたか?
Yesとも言えるしNoとも言える。Google Readerに接続するAPIは実際気分良く開発できるほど分かりやすく、うまくデザインされていたよ。しかし、このiPhoneアプリは公式にGoogleに支援されて開発されているわけではないから、公式のドキュメントをもらうなんてことは無かった。APIがリリースされて1年ほど経つし、多くのサードパーティによってサービスが作られているから、いくつかの非公式のドキュメントを読みながらてさぐりでなんとかやってきたよ。

インターフェースデザインを新しくしたことについてお尋ねします:木目調デザインにしたのには何か理由があるのですか?

この新しいインターフェースをデザインするにあたって、ユーザビリティに配慮しつつも、どこか独特で使っていて楽しい要素を盛り込みたいという思いがあった。Bylineには今アプリの下にウェブブラウジング用のブラウザが設置されている、これによって表面上はSafariやMailアプリのような印象を受けるだろう。狙いとしては初心者にSafariやMailに飛んだのでなくまだBylineを使っていると思ってもらいたいということだ。将来的にはもっと見慣れたインターフェースを選択できるオプションも加えるつもりだ。

アップルのiPhoneアプリ審査承認プロセスはどうでした?他の開発者達の言うようないらだたせるようなことなどありましたか?

私が思うに、iPhoneアプリ開発者たちが一番困ったのが審査承認のプロセスより、その承認のスピード(または審査すらしない)だろう。App Storeが開店したときに、アプリの更新の承認を受けるのに2週間かかることがあった。こういう新しくてひ弱な市場でこういうことが起きるのは致命的なことだ。今でも一週間程度かかるがこれでも遅いと思う。特にiPhoneアプリを登録する最初のステップではねつけられた時には審査時間がさらに遅くなるだろう。私にはそういうことはまだ起きてはいないが、それがおきるなら我慢ならないだろうね、アプリの登録をはねつけられてから修正して申請し、1週間もレモンのようにふぬけているなんてさ。

他の開発者も言うようにアップルはより詳細で簡潔なガイドラインをiPhoneアプリ開発者に提供する必要があると思う。はっきりとどのようなiPhoneアプリがApp Storeに置かれて、何がだめなのか。実際、アップルが社内でこそこそやっていることを分かりやすく公開すべきなんだ。ガイドラインがどのような物かなんてことはどうでもいいと思うし、実際アップルは例外を設ける権利も保持していると思うけれども、アップルは開発者に説明するのに悩む必要はないといったやり方できていると思うし、それは避けるべき信用崩壊を生み出していると感じているよ。

他の開発者のiPhoneアプリの仕組みを知ることができると言う点で、NDAの撤廃はあなたの開発をサポートしていますか?

そうだね。NDAを取り払うということは本当に良いことだ。いくつかのメーリングリストがポンポン出てきているし、数ヶ月前から書き溜められていた(がNDAのせいで公開されていなかった)ブログの投稿も確実に出てきているしね。アップルは自分のところにフォーラムを設置することでトラブルを避けてこれた。

Bylineの売り上げはあなたの期待にこたえていますか?

最初の月はBylineは一日100ドルの売り上げだったよ(注:$9.99だったので一日約10の売り上げ)、私の期待を十分超えていた。ここ1,2ヶ月は少ししぼんだが、まだまだ始まったばかりさ。

App Storeでの競争は価格によるところが多いと思う。けれども価格が長期的にはiPhoneアプリの提供する価値にも大きく影響するのではないかと懸念している。Macユーザーが良い物を求め、本当に良い物であれば納得して数ドル追加で支払ってくれているので、Macのソフトウェアを販売するビジネスは非常に良かったというのも理由の一つだ。もしiPhoneアプリ開発者がアプリを改善・維持していくことすら無視して製品の価格を下げ続けるなら、その分だけ多くのカスタマーがApp Storeに並ぶアプリを安くてくだらないものばかりだと思うようになる。そして開発者たちはアプリをよくすることをせずにただ値下げに走るだろうね。悪い流れだね。

うれしいことに、良いアプリを開発するためにマーケットを良くしていこうと、App Storeの平均からすると少し高めの価格を維持しながら(24時間DVDを借りるよりは安いよ)、頻繁な更新・改善を続けながらがんばっているiPhoneアプリ開発者達が何人かいる。
お試し価格という意味合いと評判を築くために、Byline 2.0 は期間限定で$3.99の特別価格でリリースする(DVD24時間レンタルより安いよ)。

Bylineは次、どうなります?
2.0への更新はBylineって何が追加されているんだっけ?と私が思うほど大掛かりなものだったよ、特にそれぞれのリストから200アイテムをロードさせるといった、パフォーマンスの向上だね。スターをつけたアイテムをリストビューから直接見ることができるようにしたい。フォントサイズの調節などアクセサビリティの向上も行いたいね。とは言うものの、それ以外に大きな機能追加などのアイディアはないんだ。Byline2.0を使ってくれる利用者からの声を楽しみに待っているところさ。

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