Tuner Metronome: 「音楽家の役に立つ」ために作られたiPhoneのチューナー・メトロノーム。412

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楽器を演奏する時の必需品、と言えば、楽器と楽器ごとのメンテ用品。それに次ぐものとして、調弦などのためのチューナーと、テンポの確認用のメトロノームがあります。

App Storeにも、各種チューナーやメトロノームがありますが、みなさん使ったことありますか?

正直なところ、メトロノームはウェブアプリでもいいっちゃいいんですが、チューナーはそういうわけには行きません。キャリブレーションが無ければ演奏家にとっては使い物にならないし、精度が無ければやはり使い物になりません。そういうわけで、iPhone用チューナーを使ってはみたものの、ポータブルの専用機に戻ってしまった人は、案外多いのではないでしょうか。

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そこで、強烈な自己主張で登場したのが、今回紹介する「Tuner Metronome」です。

ちなみに、Music tunerと名乗りながら、事実上音叉の機能しかないアプリもありますが、ここでは、チューナーは「ピッチの正しさを測定するもの」、音叉は「正しいピッチを発音するもの」と区別しています。

Tuner Metronome


目次

Tuner Metronomeの紹介

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ではまず音叉。左上の三角ボタンで音が鳴り、もう一度押せば止まります。これは普通に正弦波を鳴らすだけなので、なんてことはありません。ただ、ノイズが入ったり、倍音が聞きとれる音色がついていたり、というアプリが多い中で、正しく正弦波を鳴らしているところが良いところ。

下のスライダーと、その両側のボタンで音程を変えられます。(ver 1.0ではG4~A#5ですが、ver 1.1ではC2~C6となります)


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画面下のセレクトボタンで「チューナー」を押すと、チューナーモードに移ります。一定以上の音量でマイクに聴かせると、大きな青字で最も近い音名を表示し、その音に対して高いか低いかを判定します。いちばんよく見るのは右側のランプ表示でしょう。

最も近い音名の音に対して、高すぎれば上の赤ランプ、低すぎれば下の赤ランプ、だいたい合っていれば緑のランプがつきます。さらに微調整する方のために、右上にはCENT表示もあります。

チューナーに関しては、作者がYouTubeに強烈な比較宣伝動画を上げています。iPhone用クロマティック・チューナーの1番人気・2番人気にガチで挑んでいます。テスト項目はiPhone用チューナーの鬼門3つ。高次倍音の大きな電子音の音階、音量の急激な変化、人の声、の3つです。実用上いちばん問題になるのは「音量の変化」ですね。音量が変化すると測定値が変わるようでは、チューニングなんてできないよ、ということで。


さて、音叉モードとチューナーモードには、左上に「A4=440.0Hz」などと書かれたボタンがあります。これを押すと、キャリブレーション画面に入ります。

音叉モードと同じように、数値を変更するスライダーと、その両側の数値微調整用ボタンで基準音A4の周波数を変更します。(ver 1.0では430~450Hzですが、ver 1.1では、392~466Hzとなります)

ここで注目なのは、画面下の「マイク入力」ボタン。これを押してから、A4にしたい音をiPhoneに聞かせてあげると、その音を基準音に設定してくれます。チューナー専用機からの乗り換え時にも使えそうですよね。


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画面上部の「設定完了」ボタンを押すと、キャリブレーション終了です。なお、キャリブレーション設定は、アプリを終了させても記憶されています。あたりまえだけど、大事な気配り。

画面下のセレクトボタンの最後、「メトロノーム」です。メトロノームモードは、下のスライダーでテンポの変更、右上の音符が書かれたボタンを押すとリズムの変更、その隣のボタンで拍子の変更です。ボタンは押すごとに内容が変化します。

こうやってリズムを数値指定して鳴らすほかに、右上のタップボタンを押してリズムを取ることもできます。CDに合わせてカツ、カツ、カツ、カツ、と叩いてやると、テンポが自動設定されて鳴り続けます。タップ機能も最近はいろいろなアプリに搭載されていますが、タップするとそのままメトロノームがONになって鳴り続ける、というのが、ちょっとしたいいところ。


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これで全機能をざっと紹介しましたが、改めて全体を見ると、ヴィジュアルデザイン、メトロノームの音色、音叉の音色などが「音楽家のために役立ちたい」というメッセージで統一されています。

背景のテクスチャはヴァイオリンの写真を拡大したものですし、共感覚者にはうるさく感じる黄色や強烈なコントラストは避けています。音叉の音色は極力倍音を含まない正弦波に整え、メトロノームには楽音になじみの良い自然な音色を使っています。

そしてさらに、このアプリには、小さいようでものすごく重要な工夫があります。スライダーが効きやすい、ボタンが押しやすい、ということです。大切な楽器を抱えて、片手で操作する人が困らないように、タッチの当たり判定が通常のアプリと比べて格段に広く取ってあるのです。

最後に

今回のスクリーンショットは、2009/4/21現在審査中のver1.1を撮りましたが、このバージョンでは各種改良と共に、人の声の音程の測定精度がさらに上がっています。これは、この「Tuner Metronome」の目的外利用に期待したものです。

用途開発の大半はユーザーによって行われているという研究結果があるそうですが(詳細は、『不確実性のマネジメント 新薬創出R&Dの「解」』(桑嶋健一)2006)、これをiPhoneの世界に当てはめれば、AppleがiPhoneを生み出し、アプリのデベロッパーがその基本機能(カメラやマイクや加速度センサーなど)の用途を広げ、そして、ひとりひとりのユーザーが、標準アプリも含めて様々なアプリの用途を開発してゆく、ということになるでしょう。

つきつめれば、iPhoneの用途を作ってゆくのは、その最終地点にいるひとりのユーザーなのだと思います。ですから、このアプリに限らず、「こんな使い方があるよ!」という情報を、アプリ作者にどんどん伝えてください。少なくとも「Tuner Metronome」の作者はそれを真剣に受け止めますし、クリエイティビティに見識のあるアプリ開発者はみんなそうでしょう。

そういう意味で、iPhoneユーザー全員が「iPhoneの開発者」になってゆく未来を、私はそっと期待しています。

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