iPhone 5Sは液晶サイズを4.3インチに急きょ変更? 発売は年末?

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AppBank の主任です。

台湾の新聞 Commercial Times(工商時報)が、 iPhone 5S の液晶のサイズが4.3インチに急きょ変更されたので、発売は年末になると報じています。

この記事を元に Bloomberg も、iPhone 5S の発売は年末になると報じています。

液晶サイズが変更されるまでの経緯

Commercial Times の記事によれば、iPhone 5S はもともと9〜10月に発売される予定で、7月末には工場から液晶に関する部品が出荷されるはずでした。

しかし、5月上旬に Apple からこれらの部品の出荷停止・注文のキャンセルが伝えられたそうです。その上で Apple は液晶サイズを変更する旨を伝え、部品の仕様を変更した上で発注し直したそうです。

Commercial Times は、こうした変更は液晶ディスプレイに関するパーツだけに限られたので、3ヶ月の延期だけで済んだとしています。

また、Apple が iPhone 5S の液晶のサイズを急きょ変更した理由として「大きな液晶ディスプレイが流行しているから」と報じています。

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9to5Mac・Mac Rumorsはこの噂に否定的

Apple の噂を追うウェブサイト 9to5Mac は、これまでのリーク情報・信頼できる筋からの情報では、液晶のサイズは4インチのままで生産はすでに始まっているとしています。

また、記事タイトルでも「Wildly unlikely report claims larger 4.3-inch display causing iPhone 5S delays」としており、否定的な見方をしています。

Mac Rumors も「この報道が事実とは思えない、疑わしい」とした上で、 Apple は数カ月前に iPhone 5S の設計を完成させていることは疑いの余地がないとしています。

これまでにリークされたパーツとの整合性は?

報道が事実とすれば、5月上旬に注文がキャンセルされたので、それ以前に少数生産された部品が流出した可能性はあります。

例えば iPhone 5S の試作品は昨年12月(プロセッサは10月)に生産された、とする情報も出ています。

iPhone 5Sの試作品?内部・デュアルLEDを含む背面の写真が公開される。

4.3インチになると何が起こる?

こうした疑わしい要素を無視して、実際に iPhone 5S に4.3インチ液晶が搭載される場合にはどんな変化が起こり、何が必要となるのでしょうか?

解像度が向上しない限り、iPhone 5 と同じ縦横比で4.3インチになるとピクセル密度が低下します。iPhone 4/4S・iPhone 5 と比較すると以下の通りになります。

機種 液晶サイズ 解像度 ピクセル密度(ppi)
iPhone 4/4S 3.5インチ 960×640px 326ppi
iPhone 5 4インチ 1,136×640px 326ppi
iPhone 5S? 4.3インチ? 1,136×640px? 約303ppi?

ピクセル密度の高さは Retina Display の特徴であり、この密度が高いほどドット感は少なくなります。ですから iPhone 5、ましてや iPhone 4/4S よりも下がる可能性は低いと思われます。

解像度を上げるにしても、これまでのアプリとの互換性を考えると縦・横のピクセル数を2倍にする必要があります。

となると求められる解像度は 2,272×1,280px になりますが、これに対応するディスプレイ・高解像度の描画に耐え得る GPU が必要になり、バッテリ稼働時間の減少につながる恐れがあるので現実的とは言えません。

商品化された IGZO パネルに該当する解像度のものはありません。新たに設計・発注すれば上記の解像度のパネルも入手可能と思われますが、その場合には価格・入手性に難があります。

縦長・横長にすることでサイズアップを実現する方法もありますが、操作性が低下したり、拡張される表示領域が中途半端になる可能性があります。

参考(順不同)

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