A8プロセッサはTSMC、A9はサムスン製? Appleが製造する可能性も。

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AppBank の主任です。

今後、iPhone/iPad に使われると考えられているプロセッサ「A8」は TSMC、「A9」はサムスンが製造することになりそうです。

Mac Rumors によると、TSMC は Apple と契約を結んだことを公表していますが、サムスンについては未確認情報の段階です。

一時は Apple とサムスンは離別すると考えられていただけに、「A9」をサムスンが製造するというニュースは妙に思えますが、何か理由があるのでしょうか。

目次

Aシリーズプロセッサの現状と今後

A シリーズプロセッサについて、現時点で判明していることを以下の表にまとめました。

プロセスルールは、プロセッサの中にある電子回路の太さを表しています。

プロセスルールの数値が小さくなる(シュリンクする)ほど、小型化・計算能力の向上・消費電力の削減が行いやすくなると考えられています。

ちなみに1ナノメートルは0.000001ミリメートルです。

登場時期 プロセッサ プロセスルール 製造元
2012年9月 A6 32ナノメートル サムスン
2013年9月? A7? 28ナノメートル? TSMC?
2014年? A8? 20ナノメートル TSMC
2015年? A9? 14ナノメートル? サムスン?

iPhone 5 に搭載されているのは「A6」で、iPhone 5S に搭載されると考えられているのは「A7」です。

「A7」は20ナノメートルで製造されると噂されていた一方、iPhone に搭載できるようになるのは2014年前半とされていました。

リークされた iPhone 5S の試作品に「A7」が搭載されている可能性が高いことを踏まえると、20ナノメートルに比べて生産が容易な28ナノメートル版「A7」が iPhone 5S には搭載されるのではないかと予想されます。

サムスンの資金力・技術力が評価された?

その単位からも分かるように、プロセスルールの数値を下げていくことは簡単ではなく、時間・設備も必要です。

サムスンが A9 プロセッサの契約を得たのは、プロセスルールが14ナノメートルで製造できる設備を建設できる、あるいは14ナノメートルで製造する技術を開発できる能力があることを評価された結果かもしれません。

Apple はプロセッサの設計を徐々にオリジナルなものに変更しつつあるため、代用品の入手は困難です。そのためにプロセッサの製造委託先の選定を誤れば、新製品の開発・製造に大きな影響を与えます。

スマートフォンの販売に関してはライバルであっても、iPhone の心臓部となるプロセッサを安定的に入手するにはサムスンを選ばざるを得なかったとも考えられます。

プロセッサ工場をまるごと買い取る計画も

CNET によれば、Apple はアメリカにあるプロセッサ工場をまるごと買い取り、自社製のプロセッサを生産するかもしれません。

プロセッサ工場の持ち主は Globalfoundries。もともとは AMD の半導体製造部門だった企業で、サムスンと同等の製造技術を持っているとされています。

消息筋によれば、ARM プロセッサに関しては28ナノメートルの製造技術があります。また、現在は20・14ナノメートルの製造技術も開発中であるようです。

記事によれば、まだ交渉は成立していませんが、仮に Apple がプロセッサ工場を買い取れば、他企業に製造を委託する必要がなくなります。

また、自社工場で並行して生産体制を整えておけば、サムスン・TSMC でプロセッサの製造に遅れが出てもその影響を最小限に抑えられます。

参考(順不同)

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