18兆円超を4ヶ月で失ったNetfilx。巣ごもり需要が増えたコロナ渦に「逆に苦しめられた」理由とは?

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市場の飽和によってNetflixはどのように変化していくのか?

仮にコロナ渦が起きず、スタジオ依存が問題にならなかったとしても、Netfilxが持続的に成長する上で壁となる課題があります。

Netfilxがぶつかる「ストリーミング市場の飽和」という壁

Netfilxが抱えているもう1つの課題が、市場そのものの飽和という避けられない壁です。

Netflixがたとえストリーミング業界を独占した場合でも、この問題は発生します。そうなると加入者増加の目標を達成できず、成長は止まってしまうこととなります。もしかするとNetfilxは、すでにこの地点に到達していると言えるかもしれません。


NetflixのPEレシオ(株価収益率)は100をはるかに超えて推移していましたが、最近は下落気味です。これは、Netflixがかつてのように急成長する企業ではなくなっていることを示しているといっていいかもしれません。

このようなことは成熟期の企業が遅かれ早かれ直面する問題ですが、問題はこの後Netflixが、別の収益源を確保し、さらに成長できるかどうかです。

あのAppleでさえも、2010年代半ばに同じ問題に直面しました。当初、AppleはiPhoneを値上げして利益率を上げることでこれに対抗しようとしましたが、値上げには限界があることに気づき、iPhone11で発売価格を下げました。Appleにとって、成長鈍化の解決策は「Apple Music」「Apple Care」「iCloud」「Apple TV」などのサービスに注力することでした。


つまり、Netflixは新規顧客を獲得しようとするのではなく、既存顧客により多くの価値を提供する必要があるのです。そのため現在Netflixは「Netflix Games」などのサービスで、これを実現しようとしています。とはいえ、ゲーム市場にも多数の強大な競合が存在しており、これがうまくいくとは限りません。

Netflixほどの規模の大企業が、すぐに姿を消すような事は無いでしょう。しかし、このまま成長が10年間停止し、そして加入者の減少などが10年間も続けば、Netflixは確実に崩壊するだろう、と「Logically Answered」は解説しています。


ゲームやライブストリーミングにサービスを拡大するのか、それとも本格的な制作スタジオになるのか、はたまた別の道を選ぶのか。Netflixは今、大きな選択肢を選ぶ必要に迫られているのです。

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