次世代のスティーブ・ジョブズと賞賛された女性起業家のヤバすぎる正体

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ホームズが立ち上げた医療ベンチャー企業「Theranos」と、彼女がスティーブ・ジョブズから受けた影響


ガードナー博士の意見をよそに、ホームズは学校の休暇中の5日間を費やし、自分のアイデアの特許を書き上げました。そして大学2年の時、エリザベス・ホームズはスタンフォード大学を中退し「少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来る」というふれ込みで、医療ベンチャー企業「Theranos」を起業します。

事業内容は、利用者の指先から採取した少量の血液を診断センターに輸送し、「エジソン」という自社開発の診断器を使って迅速に検査結果を出すというもの。1滴の血液で30種類の検査項目を実施できるという触れ込みでした。

彼女は当時スティーブ・ジョブズに憧れており、黒いタートルネックを着るだけではなく、実際にAppleの元社員を数多く雇いました。そのうちの1人、アリオラ氏は、ホームズの「人類の向上」をもたらすという使命に、当時はとても共感したと話しています。


彼女はとても情熱的です。彼女はとてもエネルギッシュで、手を使ってとても表現力豊かで、とてもユニークで特徴的な声をしていて、彼女が伝えていることに引き込まれ、彼女の信念が本当に、本当に輝いていました。

同じく当時Appleから入社した他の社員も、最初はホームズ氏のことを「次のスティーブ・ジョブズだ」と疑いませんでした。しかし、自分たちが実際には存在しない技術を手掛けていると気づくまで、そう時間はかからなかったそうです。

ホームズは、社員は自分の仕事について互いに連絡を取ってはいけないし、LinkedInなどのソーシャルメディア上でも社名を明かしてはいけないと厳命していました。Appleを思わせるようなこの徹底した秘密主義は、ホームズが企業秘密を守るためだったと考えられています。

彼女は社員らからは疑われつつも、堂々とした態度から有名人などの信頼を得て、12年にわたって信用される企業を築きあげます。さらに2015年に米経済紙「Forbes」は、Theranosの評価額が90億ドルに達したことから「アメリカで最も若く裕福な自営業の女性億万長者」として大々的に宣伝し、一躍有名になりました。


ところが同年に米紙「Wall Street Jurnal」がTheranosによる血液検査の信憑性に疑う記事を掲載してから、事態は一変。同社の検査が不正確で、技術の存在が嘘だったことも判明し、現在では多数の詐欺の疑いで起訴されています。

多くの有名人や投資家を騙し、医療機関や顧客を欺いた彼女は強くシリコンバレーの医療ベンチャー界に衝撃をもたらしました。Theranosは特に血液検査の研究への投資に大きな影響を与えており、詐欺が判明した今後もその影響は続くだろうとテック系メディア「The Verge」は警告しています。

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