» Apple CEO「それならAndroidを買えばいい」iPhoneでは絶対に譲れないこと
ジョニー・アイブは、iMac、MacBook、iPod、iPhone、iPadなどの主要なApple製品に携わった伝説的なデザイナーです。しかし彼は2019年、約30年に渡って努めたAppleを突然退社しました。彼がAppleを退社するまでに感じていたストレスについて、米紙「The New York Times」が新書を元に解説しています。
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クックCEO就任と、ジョニー・アイブの立場の変化
「The New York Times」はまず、アイブと前CEOで共同創業者のスティーブ・ジョブズの関係を強調しています。ジョブズは頻繁に同社のデザインスタジオを訪れていたことで知られており、2人の関係が良好であったことは有名な話です。
アイブはジョブズとの親交を深めつつ、デザインチームをAppleの製品開発プロセスの最前線に押し上げ、iPod、iPhone、iPadの開発において中心的な役割を果たすようにしました。その影響力は、当時の社員達が「神々を失望させるな」と囁くほどでした。
しかし、ティム・クックの入社とジョブズの死により、彼の会社での立場は大きく変わりました。クックはジョブズよりもデザインへの関心が低かったようで、「Apple Watch」の制作中もデザインスタジオに来る回数は少なかったとされています。
彼はクック下のAppleで、スタッフの管理などにかなり消耗していました。「Apple Watch」がファッションではなくフィットネスに注力するようになった際には、アイブはAppleから身を引くことをクックに打診するほどだったそうです。
アイブの退社が株価に影響することを恐れたクックは、アイブの職責を軽減し、チーフ・デザイン・オフィサーに就任させます。当時、Apple社内で彼が燃え尽きかけていることを知る社員はほとんどいなかったといわれています。
役職が変わったあとのアイブは、それまでほぼ毎日行っていた製品レビューをせず、数週間全くデザインに関しての判断を下さなかったりするなど、仕事への向き合い方が変わっていたそうです。
2017年初頭に10周年を迎えるiPhoneへの期待がウォール街で高まる中、アイブ氏は同社のトップソフトウェアデザイナーをサンフランシスコに呼び寄せ、製品レビューを行いました。しかしアイブは3時間近く遅刻したうえ謝りもせず、プリントアウトしたものを見て感想を述べるだけで、その場で最終的な決断も下さなかったそうです。
対してクックは、マーケティング担当のミッキー・ドレクスラーに代わって、元ボーイング社の財務責任者ジェームズ・ベルを会社の取締役に迎えるなど、会社を新しい方向にシフトさせ続けます。クックが財務部門に発言力を持たせたことも、アイブを苛立たせました。
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