Appleが3,600億円で買収したBeatsの「3つの魅力」とは?

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「Beats」の買収には「3,600億円」の価値があったのか?




3つ目の理由は、「素晴らしいヘッドフォン」を製造したかったからです。 これは、オーディオが好きな方にとっては、異論が出るかもしれません。Beatsのサウンドは低音に偏りすぎているという批判は、昔も今もたくさんあります。

Beatsのターゲットはオーディオに詳しい層ではありません。むしろ、低音の多い音楽が好きで、深い満足感を与えてくれるヘッドフォンを求めているユーザーがターゲットなのです。

そしてAppleはBeatsのヘッドフォンの音質やデザインにはそれほど関心がなく、Beatsが生み出す収益の大きさに感銘を受けていたのかもしてません。


2014年だけでもBeatsはヘッドフォンから10億ドル(約1,100億円)以上の売上を得ており、世界で最も価値のあるヘッドフォンメーカーの1つとなっています。

そして、Appleはヘッドフォンの開発にも取り組み出します。AppleはBeatsの買収から2年後にAppleオリジナルの「AirPods」を発売したのです。


つまり、AppleがBeatsを買収した目的は「Beatsの優れた才能」「Beats Musicのシステム」「素晴らしいヘッドフォンを作る技術」だったのです。

そのメリットには30億ドル(約3,600億円)の価値がありました。なぜなら、Beatsは毎年10億ドル(約1,100億円)以上の収益をあげているだけではなく、わずか数年でAppleを世界最大のヘッドフォンメーカーの1つに押し上げることに貢献したからです。


また、Beats MusicをApple Musicの基盤として使用することで、どれだけのお金が節約できたかも配慮する必要があります。

実際にBeatsの創業者である、IovineとDreは、すでに音楽レーベルと契約交渉し、評判の高い音楽サービスを確立していた為、Appleは、機能とインターフェイスに集中するだけで済んだのです。


IovineとDreはApple Musicの立ち上げにどのような貢献をしたかというと、実はあまり貢献できていません。実際、2人はわずか4年でAppleから解雇されています。

彼らのアプリはバグだらけでコネクト機能は無意味だと批判され、後にAppleによって削除されました。また、インターフェースに魅力がなく操作しにくいとも言われていました。ユーザーからも、音楽を探す機能がSpotifyよりも使いづらいと非難されていたのです。

Appleはその後Apple Musicを何度かアップデートして、問題を改善しています。それにより、2015年当時よりもはるかに優れた音楽サービスになっているのです。



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