Appleの転換点となった「iPod」その成功と衰退の歴史



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2022年5月10日、Appleは音楽プレイヤー「iPod」の約20年の歴史に終止符を打ちました。最近では存在感の薄れていた「iPod」シリーズですが、以前にはAppleの歴史の大きな転換点となったデバイスでもあります。



*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained ,iPod(Wikipedia) ,MacRumors ,Motolora POKR(Wikipedia)

Appleの歴史を変えた「iPod」なぜ成功したのか?




Appleの時価総額は、世界のどの企業よりも多い3兆ドル(約340兆円)を超えるほどのものです。これは、iPod発売以前の20年前のAppleの姿とは、大きく違います。

Appleがここまで成長できた要因の1つは、時代を先取りしたビジネス戦略があったからです。 80年代、Microsoftのようなコンピュータ会社は、オペレーティングシステムのライセンスを提供してお金を稼いでいました。

しかし、ジョブズはその稼ぎ方を否定していました。ジョブズは、ハードウェアの売り上げに賭けていたのです。なぜなら、ジョブズはハードもソフトも自分たちでコントロールしてこそ、素晴らしい製品が生まれると信じていたからです。


ただ、この戦略には問題点がありました。80年代から90年代のほとんどユーザーは「Mac」と「その他のPC」の違いを理解していなかったのです。少なくとも、Macの高価格を正当化できるほどではありませんでした。その結果、Appleはパソコン市場のわずかなシェアを占めるにとどまりました。


しかし、ハードウェアとソフトウェアの統合と最適化に注力したことは、業界がモバイル機器に移行するにつれ、ユーザーにとってより大きな価値を持つようになります。

Appleがその片鱗を見せたのが「iPod」です。当時のMP3プレーヤーは安価な機種が多かったにもかかわらず、399ドル(現在のレートで約5.2万円)もする「iPod」は爆発的なヒット商品となりました。

そして、音楽プレーヤー市場で80%近くのシェアを獲得。それまでは業界で大きなシェアを取ることが少なかったAppleにとって、「iPod」は代表的な製品となりました。


「iPod」が人気を得た理由は、ハードウェアとソフトウェアが最適化されており、「バッテリーの持ち」「使いやすさ」が重視された製品だったからです。これは、当時の他の製品にはない特徴でした。

Appleは以前からハードウェアとソフトウェアを一貫して考えていましたが、ライバルのソニーやマイクロソフトはそうではありませんでした。

「iPod」のクリックホイールによるナビゲーションは、音楽のブラウジングを容易にしました。そしてインターフェースは直感的で、わかりやすい操作を実現していました。

また、「iPod」と「iTunes Music Store」は、シームレスに連携されていたため、使い慣れたiTunesから音楽を追加することも簡単に可能でした。Appleは「ハードウェア」と「ソフトウェア」と「サービス」を完璧に連動するように設計したのです。


そのため、半額程度で買える代替品があったにもかかわらず、「iPod」のシームレスさがもたらすメリットに気づいたユーザーは、割高な「iPod」を購入しました。

「iPod」の高い利益率と販売台数は、2001年から2007年までのAppleの驚異的な成長率に貢献しました。そしてAppleは、ほぼ毎年25%から100%の成長を遂げました。これが、Appleの最も収益性の高い時代の始まりです。


忘れてはならないのが、このAppleの成功を、他の企業は真似できなかったという点です。Appleだけが、あらゆる製品を完璧に連携させるエコシステムを作れていたのです。このことが、その後のAppleを爆発的な成長に導きます。


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