Amazon創業者ジェフ・ベゾスがイーロン・マスクを恨んでいるワケ

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有人ロケットの「成功」と「失敗」の歴史とは?


スペースXのスターシップは、再利用可能な2段式軌道上超重量級ロケットで、100人を宇宙へ運ぶことができます。スターシップは、2019年以降、開発が大きく進みました。

スターシップのテスト用プロトタイプであるスターホッパーは、打ち上げと着陸を成功させました。その後、スペースXはSN5と呼ばれる機体でさらにテストを行いました。SN5は、問題なく離陸をし、上空でホバリングを行い、着陸も成功しました。

しかし、全てのロケットが着陸まで成功したわけではありません。SN9は着陸時にクラッシュし爆発、SN10は着陸したが直後に爆発、SN11は高度10キロまで飛び上がることに成功しましたが直後に爆発しています。

ただ、マスクはこの失敗について「3回連続で失敗しましたが、我々は爆発を期待していました。逆に爆発しない方がおかしかった」と述べています。米国連邦航空局はスペースXの失敗が本当に予想通りだったのかを調べています。

一方、ベゾスにも新しい計画があります。

ベゾスは、2021年7月20日にニューシェパードを使ってベゾス本人のほか、弟のマークなど4人で宇宙に飛びました。ニューシェパードは、100kmを超える高度に到達します。そして、乗客は約10~15分の間、無重力空間を味わうことができます。

当初は、全てが計画通りに行くかわからないという声もありましたが、彼らは無事に地球に帰ってきました。

また、同時期に国も乗客を宇宙に飛ばす許可を出しています。つまり、お金があれば、誰でも宇宙に行けるということです。宇宙にいくチケットがいくらで販売されるかはわかりません。ただ、高価になることは間違いないでしょう。

スペースXは、火星に人々を連れて行くために未来的な弾丸形の宇宙船を準備しています。最新の宇宙船であるSN15はほぼ完璧な軟着陸を成功させました。人間が安全に宇宙船に乗り込める日も遠く無いでしょう。

スペースXは、2021年4月23日に、Crew-2というロケットに4人の宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションに送り込んでいます。スペースXは3回目の有人打ち上げを成功させ、ロケットに乗ることが楽しくて安全であることを納得させ保証しているのです。

つまり、宇宙開発に関しては、スペースXがトップを走っているということです。

ただ、宇宙船は何年もテストをしたとしても、失敗や墜落する可能性があります。1986年のスペースシャトル「チャレンジャー号」が飛行開始からわずか73秒でバラバラになって失敗しました。そして2003年2月1日のシャトル・コロンビアも地球の大気圏で爆発しています。

現在NASAの宇宙船は、宇宙開発競争の中でどのような位置づけなのでしょう。これだけの民間企業の競争によって、NASAは少し遅れをとっているように見えます。

しかし、巨大なロケットである宇宙ロケットシステムで、まだ競争には加わっています。NASAは1960年代以降に作られた、最も強力なロケットを持っています。

このロケットの高さは98メートルもあり、トールには4つのエンジンがあります。このエンジンで、880万ポンドの推力を発生させ、27トンの貨物を11個のスペースに分けて宇宙に運ぶことができます。

そして、これはスペースシャトル計画で使用される、RS-25エンジンと同じです。また、NASAの2024年までに人類を月に送るという「アルテミス計画」で使用されるものでもあります。NASAは、宇宙飛行士を月に送る準備としてロケットを開発していますが、NASAのロケット技術は遅れをとっています。宇宙発射システムもまだ組み立て中です。

スペースXは現在、月着陸船でNASAと協力しています。ベゾスはそのことにも納得していません。

最近では、中国が宇宙開発でNASAを追い越そうとしているという話もあります。しかし、民間企業とは違い、国営企業は失敗すると国民から非難を受けるため、この市場に留まることは既に難しくなってきているともいわれています。

つまり、これからは民間企業が、何百回もロケットの失敗や墜落を経験し、さらに巨額の財務的損失に耐えていかないと、宇宙開発に明るい未来を見ることができないということです。


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