Appleロゴは過去46年間でどのように変化してきたのか?

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現在の象徴的なAppleのロゴは、いつ誕生したのか?


1997年にジョブズがAppleに復帰した際、Appleのロゴにもう1つの変更を与えました。Appleは初めて「Powerbook G3」の蓋に白抜きロゴを採用し、その箱には黒と白のAppleロゴをベタ打ちしたのです。

OSである「Mac OS 8」では、まだレインボーロゴが使われていましたが、2001年の「Mac OS X」で変更されています。 ただ、このロゴがAppleの「PowerBook」や「iBook」の蓋に使われるようになると、デザイン上の問題が発生しました。

それは、Appleのロゴはどちらを向くべきなのかという問題です。今となっては当たり前の答えですが、90年代後半はそうではありませんでした。

実際Appleのロゴは一時期、ノートPCの蓋に上下逆さまに貼られていたことがありました。この問題に対して元Apple従業員のモレノは「十数年前、AppleのノートPCの背面にあるロゴの配置について、Appleで様々な議論がありました」と述べています。

Appleには「Can We Talk」という社内制度があり、社員は誰でもどんなことでも質問できるようになっています。そこで従業員は「なぜノートPCの蓋を開けると、Appleのロゴが逆さまになっているのか」と質問しました。そしてその回答は、ジョブズがそう望んだからというものでした。

ジョブズは、ユーザーが閉じたノートパソコンの前に座ったとき、Appleのロゴが自分の方を向いていることを確認したかったのであり、傍目にはどう見えても構わなかったのです。

というのも、ジョブズのデザイングループは、ユーザーが常に間違った方向からノートパソコンを開こうとすることに気づいていたからです。

ジョブズは常にユーザーに便利さを提供することに注力していました。つまり、傍観者よりもユーザーのニーズを満たすことが重要だと考えていたということです。

しかし、それからわずか数年後、ジョブズはその決断を覆し、Appleのロゴを一転させます。

モレノは「ノートPCを逆から開くのは、数秒しか続かない自身の問題です。一方、逆さまになったロゴを見ることは、いつまでも続く問題なのです。」と述べています。

ジョブズと一緒に広告を担当したケン・セガールは、この問題を非常にうまくまとめています。

「PowerBook」を開く前のオーナーにロゴが正しく見えることと、マシンが使われているときに周りの人にロゴが正しく見えること、どちらが重要なのでしょうか。今、周りを見渡せば、その答えは一目瞭然です。

現在のノートPCのロゴは、マシンを開いたときに正しい向きになるように配置されています。ただ当時は、ノートPCがまだ普及していなかったためか、それほど明白ではありませんでした。

さて、Appleのロゴがモノクロになった直後の1998年にボンダイブルーの「iMac」が登場し、少しカラフルになりはじめました。そして「iMac」の外観に似た半透明の青い化粧板に、ロゴが浮き彫りにされて登場したのです。

なぜ、カラフルなロゴを使わなかったかというと、スカイブルーのコンピュータには似つかわしくなく、子供っぽく見えてしまうからです。


このデザインは、翌年の別のカラーのiMacにも受け継がれています。

この時期はAppleのロゴにとって少し厄介な時期でした。Appleの「PowerBook」ではモノクロに見えたロゴが、「iMac」と「iBook」ではカラーと半透明でスタイル化されていたのです。さらに、OSはまだレインボーのAppleロゴを使っていました。

しかし、これらの矛盾は、2001年にリリースされた「Mac OS X」で解消されます。

Appleは、新しいロゴをデザインしなければならないことを意味し、水色のAppleロゴを使い出しました。文字のデザインも2年後に「Gill Sans」から「Myriad」に変更されています。

しかし、Appleはすべての製品で水色のAppleロゴを使っていたわけではありません。例えば「iPod」や「Mac mini」などの製品は、パンフレットやソフトウェアのパッケージまで、モノクロのロゴを使用していました。


また、AppleのWebサイトにも、水色のAppleロゴはありませんでした。Appleでは、派手な水色のロゴとフラットなモノクロのロゴのせめぎ合いが続いていました。

そして、2007年にAppleは新しいロゴを作成し、ウェブサイト、広告、iOSの起動・終了時、Mac OS Xのウィンドウ、印刷物などに使用するようになりました。

この時期にAppleが使用したロゴのスタイルはこれだけではありませんでしたが、異なるプラットフォームや素材間でロゴをより統一的に見せるための一歩となりました。


そして2013年、Appleのロゴデザインは立体的からより平面的に変更されました。Appleは、実質的に90年代後半のモノクロのロゴに戻りました。


当然「MacBook Pro」の蓋、「iPhone」のマニュアル、「Apple Store」まで、同じロゴを使っています。この変更により、Appleロゴのデザインは統一されたのです。

また、Appleの特徴である文字デザインは、2015年に「Apple Watch」の発売を機に変更されています。

「Apple Explained」は、最新のAppleロゴが絶対的にベストだと考えています。また今のデザインは、90年代のロゴにも似ていて馴染みがあります。Appleがまたロゴを変更することは、しばらくはないはずです。

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