5万円のGoogle「Pixel Watch」中身は〝安い部品〟ばかり

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Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」の詳細な製造コストについて、米調査会社Counterpointが報告しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:Ars Technica ,Counterpoint

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Pixel Watchの原価率はApple Watchを下回る


GoogleのPixelスマートフォンはコスパに優れていますが、「Pixel Watch」の価格は350ドル〜400ドル(日本価格は約4万円〜5万円)とけして安くはない価格です。

テックメディア「Ars Technica」はこの価格について、Appleやサムスンの同等製品を大きく上回っており、「Pixel Watch」が他の製品と比べ「遅い、古い部品」を使用していることを考えると、その差は歴然としていると指摘しています。

Counterpoint社のレポートでは、Googleの「Pixel Watch」の部品表が詳述され、400ドル(日本円では約5万円)のLTE版モデルの製造コストは123ドル(約1.7万円)であるという結論に達しました。実際には他にも研究開発費や人件費、その他のコストもかかりますが、競合と比べるとかなり安く収まっているのです。

Counterpoint社による「Apple Watch Series 6」の材料費の見積もりでは、希望小売価格は400ドルだったのに対し、製造コストは136ドル(約1.9万円)となっていました。Appleは業界で最も高い利益率を誇ることで有名な企業ですが、この試算を比較すると、Apple Watchの利益率は66%なのに対し、Googleは69%と上回ることになります。

この報告書では、Googleがその123ドルをどこに費やしているかの内訳も示されています。なお、この内訳はApple Watchと大差ないとのことです。


1位はサムスン。Pixel Watchはサムスン製チップ「Exynos 9110」とサムスン製モデムを搭載しており、Pixel Watch製造コスト全体の20%をサムスンが占めています。なお、この9110は4年前のかなり古いチップで、サムスンからすれば型落ちのものです。

2位は中国の人気ディスプレイメーカーBOE。今回の試算では製造コストの14%を占めています。ただ「Pixel Watch」のディスプレイのベゼルは競合他社よりも太く、目立つものです。「Ars Technica」はこれについて「より良いディスプレイ・サプライヤーであれば修正できたかもしれない」と指摘しています。

このように「Pixel Watch」は、他のGoogle製品とは違い、コスパに優れたスマートウォッチとはいえません。とはいえ、このような問題は第2世代では解決される可能性もあります。今のところGoogleの第2世代「Pixel Watch」の噂はありませんが、よりコスパが良く、性能でも優れた製品になることを期待したいところです。

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