Tu-22にはコックピットを冷やす空調システムが設置されており、その仕組みはエンジンからの熱風を「60%の蒸留水と40%のエタノールを混ぜたタンク」つまりウォッカが入ったタンクに通すというものでした。アルコールは熱を吸収し、飛行1時間あたり約37リットルの割合で蒸発し、冷たい空気がコックピットに入ります。
そして着陸時には、タンクに残ったウォッカを抜き取り、フライトクルーと地上スタッフで飲み合っていました。
しかし、Tu-22の乗組員がこの「冷却液混合物」を飲んで泥酔に陥った事例が多数あったため、ソ連空軍当局は厳しい取り締まりを行ったとのことです。