【MLB】大谷選手のホームランに映り込む“謎の岩山”の正体は?

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2023年のMLBオールスターゲームが7月11日にシアトル・マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで行われました。試合は3対2でナショナル・リーグが勝利し、最優秀選手は逆転2点本塁打を放ったナショナル・リーグ、コロラド・ロッキーズのエリアス・ディアスが獲得。

オールスターゲームファン投票では、アトランタ・ブレーブスのアクーニャ・ジュニアに次いで全選手中2番目、アメリカン・リーグの選手中では最多の得票を得た大谷選手は、アメリカン・リーグの2番、DHで先発出場。第1打席はナショナル・リーグ先発のアリゾナ・ダイヤモンドバックス、ザック・ゲーレンの前に空振り三振、第2打席は元同僚であったサンフランシスコ・ジャイアンツのアレックス・カッブと対戦し四球を選んで出塁するもホームは踏めず、第3打席で代打を送られベンチへ。この日は快音を響かせることはできませんでした。
しかし、シアトルでも人気の大谷選手に対しては、スタジアムに詰めかけた観衆は「シアトルに来て」の大合唱。大谷選手は大きな注目を集めていました。

オールスターゲームが終わってレギュラーシーズンの後半戦もスタートしましたが、6月にアメリカン・リーグの月間MVPを受賞した大谷選手の勢いは止まりません。ホームランはアメリカン・リーグMVPを獲得した2021シーズン以来の3戦連発で、7月21日現在、2位に7本差の35本。打率は5位、打点は2位につけています。

大谷選手が所属しているロサンゼルス・エンゼルスの本拠地は、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムですが、エンゼル・スタジアムで左中間方向へ大きなホームランが飛んだとき、スタンドの背後に、しばしば岩山のようなものが映り込みます。これは何なんでしょうか。

目次

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謎の岩山

エンゼル・スタジアムの左中間に客席を設けないで設置されているのが、大きな岩山のオブジェ。岩山の裾野には木々が生え、山の頂上近くの真ん中辺りからは滝が流れています。ホームランの際には、この山の裏から花火が打ち上げられますが、山の裏側はパーティー会場風の貸し切りスペース。岩山オブジェは野球観戦をより楽しくするために造られたものです。

エンゼルスの変遷

戦前までMLB球団は東海岸に集中していたため、ロサンゼルスなどの大都市を抱える西海岸へのMLB球団の移転の話はたびたび持ち上がっていました。しかし、実際に実現したのは1957年にナショナルリーグのブルックリン・ドジャース(現、ロサンゼルス・ドジャース)がロサンゼルスに移転したのが初めてで、これにより西海岸にMLB球団が誕生。また同年には、同じくナショナルリーグのニューヨーク・ジャイアンツ(現・サンフランシスコ・ジャイアンツ)も西海岸に移転しています。西海岸に移転したドジャースとジャイアンツは初年
度から多くの観客を集め、興行的にも大成功。そのため、アメリカンリーグでも西海岸に球団を置くことが検討され、1961年にロサンゼルスに新球団、ロサンゼルス・エンゼルスが設置されました。

初年度となった1961年はロサンゼルス・リグレー・フィールドを使用していましたが、2年目からはドジャースの本拠地球場であるドジャー・スタジアムを間借り。球団創設6年目の1966年にロサンゼルス南郊のアナハイムにアナハイム・スタジアム(現・エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム)が完成し、チームもアナハイムへ移転。球団名も「カリフォルニア・エンゼルス」と改称しました。

1980年にはNFLのロサンゼルス・ラムズがアナハイム・スタジアムを使用するようになり、球場もアメフト兼用に改修され、収容人数も43,000人から64,593人に増加。これにより、試合数の少ないアメフトの試合では観客席が埋まる一方、試合数の多い野球の試合では空席が目立つといった弊害に悩まされることとなります。

1995年にロサンゼルス・ラムズがセントルイスへ移転したことにより、1997年にはアナハイム・スタジアムが野球専用球場に再改修されるとともに、この年にはウォルト・ディズニー社も経営に参加。球団名も地元アナハイムの地域密着型チームを目指すという理由から、「アナハイム・エンゼルス」に変更されました。

2003年のシーズンオフに現在のオーナーであるアルトゥーロ・モレノが球団オーナーに就任。2005年には、球団名を「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」と改称します。2016年は球団名を球団創設時と同じ「ロサンゼルス・エンゼルス」に戻し、2017年シーズンオフには日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムで大谷翔平を獲得。

1961年の球団創設以来、獲得したタイトルは、ワールドシリーズ優勝1回、リーグ優勝1回、地区優勝9回。

西海岸にはサンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャースもありますが、これらのチームは東海岸から移転してきたのに対し、ロサンゼルス・エンゼルスは西海岸で創設されたチームであることから、生粋の地元球団といった感じです。

ホーム球場

エンゼルスのホーム球場は、ロサンゼルス・リグレー・フィールド、ドジャー・スタジアムを間借り、アナハイム・スタジアム(現・エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム)と変遷。1980年からはNFLのロサンゼルス・ラムズとアナハイム・スタジアムを共同使用するようになります。球場は、アメフトと野球の兼用に改修され、収容人数も43,000人から64,593人に増加。これにより、試合数の少ないアメフトの試合では観客席が埋まる一方、試合数の多い野球の試合では空席が目立つといったこととなります。

このような状況がしばらく続いた後、1995年にロサンゼルス・ラムズがセントルイスへ移転。1997年にはアナハイム・スタジアムが野球専用球場に再改修されます。この年にはウォルト・ディズニー社もエンゼルスの球団経営に参加していたことから、アメフト用の大きな観客席を無くしてその跡地に作られたのが、ディズニー社がデザインしたあの岩山。あの岩山は、ディズニーランドにあるビッグサンダーマウンテンの兄弟なのでした。

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