【野球】中日ドラゴンズの投手が記録した「幻のノーヒットノーラン」

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8月13日、中日ドラゴンズの本拠地バンテリンドームで開催された中日ドラゴンズ対広島カープの対戦は、2-1で中日ドラゴンズが勝利しました。この試合は9回終了まで0-0で、中日の先発ピッチャー柳裕也投手はノーヒットノーランを継続。中日は10回にライデル・マルティネス投手を投入し1点に抑え、10回裏に2本のホームランで逆転勝利。この日のヒーローは9回までノーヒットノーランを継続した中日の柳投手。

お立ち台では「皆さんのおかげでノーヒットノーランを達成できました。人生初のノーヒットーラン。達成できると思わなかった。ありがとうございます。」と冗談めかし、「また次の機会にチャレンジします」と笑顔で歓声に応えました。

目次

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ノーヒットノーラン

ノーヒットノーランとは、投手が相手チームに安打も得点も一切許さず勝利することを言います。ノーランのラン「Run」は、得点を意味する野球用語で、直訳すると「無安打無得点」。ノーヒットノーランのうち安打のみならず一人の走者すらも出させずに完封勝利する場合を、完全試合(パーフェクトゲーム)といいます。四球、死球、失策、打撃妨害、振り逃げによる出塁を許してもノーヒットノーランは成立しますが、完全試合は成立しません。

今回の柳投手は9回を終えた時点でノーヒットノーランを達成していました。しかしチームが9回までに勝利することができなかったため、正式な記録として残りません。これにより「幻のノーヒットノーラン」と話題になりました。

最近のノーヒットノーラン達成者

最近のNPB(日本のプロ野球)におけるノーヒットノーラン達成者としては、2022年シーズンの千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手、福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手、横浜DeNAベースターズの今永昇太投手、オリックスバファローズの山本由伸投手、北海道日本ハムファイターズのコディ・ポンセ投手の5人で、そのうち佐々木朗希投手は完全試合。

2022年シーズンは5人ものノーヒットノーラン達成者が出ていますが、2021年はゼロ、2020年は1人、2019年は2人、2018年は1人で、それ以前は2014年までゼロであって、達成が大変難しいです。2023年は現在のところ達成者はおりませんが、MLBではすでに、ニューヨーク・ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン、デトロイト・タイガースのマット・マニング、ジェイソン・フォーリー、アレックス・ラングの継投、ヒューストン・アストロズのフランバー・バルデス、フィラデルフィア・フィリーズのマイケル・ローレンゼン、の4人が達成。MLBでは直近10年を見ると、数の多寡はありますが毎年達成者が出ています。

柳投手について(プロ入り前)

柳裕也投手は、1994年、宮崎県都城市生まれ。小学3年からスポーツ少年団で野球を始め、都城市立小松原中学校を卒業後、地元から離れて横浜高校に進学。高校では春夏あわせて3度の甲子園に出場。明治大学に進学後は日米大学野球の代表に選出されるなどの活躍をします。2016年のプロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズと横浜DeNAベイスターズから1巡目指名を受け中日に入団。

柳投手について(プロ入り後)

プロ1年目から1軍で先発登板し、2019年から先発ローテーションの一角入り。2021年には最優秀防御率、最多奪三振、ベストナイン、ゴールデングラブ賞のタイトルを獲得し、2022年シーズン終了までのプロ通算6年で40勝40敗の成績を収めています。2023年シーズンは、中日の選手会長であった京田選手が横浜DeNAベイスターズに移籍しことを受け、京田自身から託されて選手会長に就任。

柳投手について(選手会長)

新選手会長に就任した柳投手は、キャンプイン前日の全体ミーティングで、「弱いドラゴンズをもう終わりにしよう。応援してくださるたくさんのファンの方のためにも、自分たちでやってやろう」などと大演説。ミーティングに出席したチーム関係者は、「柳投手のスピーチには感動しました」、大野雄投手は「あいつはやっぱり選手会長向き。まとめるのも、しゃべるのもうまい。明治大学や侍ジャパンでもキャプテンもしていたぐらいで慣れてるし、周りの見える男。適任だと思う。」と大絶賛でした。

2023年これまでの柳投手について

プロ7年目、2023年シーズンの8月16日までの柳投手の成績は、18試合に登板し、3勝8敗、防御率2.90、失点40、被安打100、被本塁打4、などとなっています。タイトル部門別順位では、防御率はリーグ10位、奪三振18位。

8月13日の対広島戦、幻のノーヒットノーランの試合では、9回まで打者30人に対して121球を投げ、被安打0、失点0、奪三振5、与四死球3、という見事な投球。お立ち台では「皆さんのおかげてノーヒットノーランを達成できました。人生初のノーヒットーラン。達成できると思わなかった。ありがとうございます。」とノーヒットノーランが成立したとの勘違いを装う冗談を言い、「また次の機会にチャレンジします」と笑顔で歓声に応えました。

今シーズンの中日

2023年シーズンの中日ドラゴンズは、8月17日現在、セ・リーグ最下位。105試合を終えて41勝61敗3引分で勝率は.402。首位の阪神タイガースとは22.0ゲーム差、クライマックスシリーズに進出できる3位DeNAベースターズとは11.0ゲーム差となっています。

中日の勝率.402というのは、パリーグの最下位チーム、日本ハムファイターズの.430よりも低く、プロ野球全チーム中最低。パ・リーグの最下位、日本ハムファイターズはクライマックスシリーズに進出できる3位ソフトバンクホークスとは、9ゲーム差となっており、これと比べても、現在のところ中日ドラゴンズのリーグ3位以内進出可能性も最も低い状況。

今後の中日に期待

中日ドラゴンズの直近10年間の成績は、2020年の3位が最高で、4位2回、5位5回、6位2回。リーグ優勝をしたのは、2011年の落合博満監督まで遡ります。低迷が続いている中日ドラゴンズの再起を託されて2022年に就任した立浪和義監督の2年目となる今シーズン。なかなか厳しい戦いが続いていますが、先日の選手会長、柳投手の快投はチームに良い刺激を与えることになると良いですね。

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