北海道函館で『Ingress』のシェアード・メモリーズ・アノマリーシーズンが開催。勝ったのはレジスタンス? エンライテンド? 現地取材レポート!!

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Niantic社の位置情報ゲーム『Ingress』が世界規模で開催しているイベント『シェアード・メモリーズ・アノマリーシーズン』が北海道・函館で9月21日に開催されました。

目次

『Shared Memories(シェアード・メモリーズ)』とは?

シェアード・メモリーズ』とは、7月から9月にかけて世界各地で開催される『Ingress』の対戦イベントです。

プレイヤーはレジスタンス陣営とエンライテンド陣営に分かれ、様々なルールに従って陣営のシーズンポイントを競い合います。

函館は『シェアード・メモリーズ・アノマリーシーズン』の開催地(アノマリー)のひとつに選ばれ、9月21日にイベント(通称:函館アノマリー)が行われました。

函館アノマリーではバトルビーコンが設置されたポータルを奪い合うバトルビーコン戦と、ポータル上に出現するシャードを目的地となるゴールまで運ぶフラッシュシャード戦で両陣営が競い合いました。

イベント当日の陣営受付で盛り上がる両陣営

函館アノマリー当日、『函館国際ホテル』でレジスタンス(RES)、エンライテンド(ENL)の両陣営の受付が行われました。

この陣営受付とは、Ingressのイベントにやってきたエージェント(ユーザー)が「どっちの陣営なのか?」を登録するものです。

レジスタンスの陣営受付。
エンライテンドの陣営受付

受付参加者には、以下のように「身につけてると遠目にもどちらの陣営かわかる」アイテムが配られます(公式配布ではなくエージェント主動によるもの)。

※環境に影響されて写真の色合いがおかしくなっていたため調整しました。
レジスタンス陣営の青色タオルは白背景ではリンク先のような色合いです。

これによりイベント会場となっている町中でほかのエージェントを見かけたときに、味方なのか、敵なのかが一目で分かるため、その後の行動がしやすくなるというわけです。

なんでも昔はスパイ行為などもあったらしく、陣営登録時には「ちゃんとその陣営でプレイしているのかどうか」の確認も行われていました。

こうしたバッジなどで「ちゃんとしたエージェントかを確認している」そうです。

と言っても両陣営の仲が常に悪いというわけではなく、同じIngressエージェントとして受付はなごやかに行われていました。

また、次の日本での開催地は横須賀ということもあり、現地の観光マップなども配布されていました。

Ingressは「現地に行く」ことが必要なイベントなため、「ついでにそこで観光も楽しんでしまおう」ということが推奨されているのです。

今回の函館でも、函館観光が推奨されていました。筆者はホテルで北海道らしい朝食を楽しませて頂きました。

とにかく「海鮮を味わえ!」という話が多かった気がします。イクラ、美味しかったです。

このほかユーザーのあいだでは名刺となるカードの交換も行われており、気合の入っているエンライテンド陣営ではカードの展示も行われていました。

受付開始からすぐカードが続々と入れられていた。

日本はエンライテンド有利で始まった函館アノマリー

そして9月21日14時、函館アノマリーが始まりました。

函館アノマリーでは、以下の画面上に見えている逆三角錐のシャードをゴールに移動させ、点数を獲得することが目的です。

ゴールまで導くためにはポータル同士をリンクさせて(つなげて)道を作る必要があり、そのルートの奪い合いと構築が重要になってきます。

筆者は運良くシャードが出現した場所にいたのですが、そこにレジスタンス、エンライテンドの両陣営が続々と集まってきていました。

徒歩、自転車、車などで続々と人は集まってくるものの、一般の方の邪魔にならないよう皆さん端っこに寄ってスマホをいじっている。

イベント開始前に参加者の方に話を伺ったところ、日本ではレジスタンスよりもエンライテンド所属のユーザーが多いそうです。

つまり、エンライテンドが有利です。しかし、世界ではレジスタンス陣営が多いそうです。

そしてこの函館アノマリーでエンライテンドとしては「いかに得点差を広げて勝つ」か、レジスタンスとしては「どれだけ得点差をつけられずに負ける(可能なら勝利する)」かが今後の世界での勝負の行方を左右するということで、バチバチに気合が入っていました。

ちなみに函館アノマリーイベントでは特別なポータル「NL-1331H」が函館駅に登場していました。

こちらをハックすることで特別なメダルをゲットできるということで、イベント期間中はこちらのスポットも人気でした。

3時間の激闘の結果、勝利はエンライテンドに!

そして17時、函館アノマリーは終了しました。

その後は陣営受付が行われていた『函館国際ホテル』に集まってのアフターパーティーが始まります。

アフターパーティーでエージェントが歓談しているあいだに両陣営が獲得した点数の確認が行われ、最終的に勝利した陣営が発表されます。

会場ではまず、Niantic日本法人の代表取締役社長である村井説人氏の挨拶から始まりました。

Niantic日本法人の村井代表取締役社長

村井氏は冒頭、「北海道の函館で皆さんが集まるのか本当に不安でした。でも、僕はIngressのエージェントを信じてました」と不安だったことを告白。

しかし、結果としてご覧のとおり大勢のエージェントが集まり、イベントは大盛況に終わりました。

そんななか、スペシャルゲストとしてなんと函館市の大泉じゅん市長が登場します。

スペシャルゲストとして登壇した函館市の大泉じゅん市長

「エージェントの皆さんがこんなにたくさん国内外から集まっていただいて、函館市民を代表して、心から御礼と歓迎を申し上げたいと思います」と、エージェントを歓迎する大泉市長。

その後、函館の魅力を堪能したエージェントたちに、「配ったパンフレットのなかにある函館市のふるさと納税を活用して欲しい」と呼びかけ、会場は笑いの渦に包まれました。

そうした挨拶がおわると、ついに函館アノマリーの結果発表です。

発表はIngressのディレクター、Brian Rose(ブライアン・ローズ)氏が行いました。

勝利したのは……

マイクを握って絶叫するIngressのディレクター、Brian Rose(ブライアン・ローズ)氏

エンライテンド!!

最終的にエンライテンド109.5点、レジスタンス90.5点という結果で函館アノマリーは終了しました。

その後、シアトルでも同日にイベントが行われ、こちらはエンライテンド165.1点、レジスタンス34.9点とエンライテンドが大差で勝利したとのことです。

結果として『シェアード・メモリーズ・アノマリーシーズン』は全世界で

  • エンライテンド:868.0点
  • レジスタンス:867.0点

の、わずか1点差でエンライテンドの勝利となったそうです(参考:Enlightened Today Japan)。

つまりこの函館アノマリーでレジスタンスがあと1点(0.5点?)取っていれば同点だったわけで、現地での陣営人数に差があっても世界での勝利に強く影響していることが分かるのがとても面白いと感じました。

エージェントの皆さん、函館アノマリーお疲れ様でした。

函館アノマリーに参加したエージェントとNiantic社の皆さん

次回は10月12日に埼玉県川越市でミッションデーと呼ばれるイベントが、2025年2月15日に神奈川県横須賀市でアノマリーイベントが開催される予定です。

『Ingress』に興味が出てきたという人は、次回イベントに向けていまからプレイを始めてみてはいかがでしょうか?

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