
個人や組織の生産性向上やコミュニケーション改善を支援するサービスを提供する「トマトコンサルティング」は7月25日、AI技術と心理学を融合したタスクマネジメントアプリ『するたす』をリリースしたと発表しました。曖昧なタスクをAIが具体的な小ステップに自動分割し、先延ばしの解決と生産性向上を図るとしています。
同社によると、平均的なビジネスパーソンは1日平均0.9時間をコンテキスト切り替えによって浪費しており、年間約198時間、金額にして約60万円の損失となっているとのこと。Harvard Business ReviewとSoroco調査のデータを引用し、こうした「タスク疲れ」の課題解決を『するたす』の開発背景として挙げています。
心理学理論を活用したタスク分割機能

『するたす』は、ユーザーが入力した曖昧なタスクをAIが明確で小さなサブタスクに自動分割する機能を搭載しています。このプロセスは認知科学の「チャンク化理論」を活用しており、ユーザーの認知負荷を低減して作業開始を促進するとされています。
タスク入力時には心理学の「メンタル・コントラスト理論」を応用し、「望む未来」と「現状(障害)」を明確に書き出す仕組みを導入しました。また、小さな成功を可視化することで続けやすい構造(Progress Principle)を備えているとのことです。


入力フローは「タスク名・所要時間・ゴール・現状」の4項目を入力するだけで、AIが具体的な行動ステップに変換します。基本的に当日のタスクを管理するスタイルですが、翌日のタスクも前もって入力可能で、前日のうちにタスクを分解しておくことで次の日の作業開始がスムーズになることが期待できると発表されています。
プレミアムプランは月額900円で展開
料金体系は無料利用枠(累計20回のタスク分解、もしくは400件のサブタスクへの分解まで)とプレミアムプラン(月額900円、AIサブタスク生成回数月間10,000回まで)の2つを用意しています。
現在はiPhone版のみの提供で、今後はAndroidやWeb版など他のプラットフォームへの対応や、教育事業および教育機関との連携も検討しているとのこと。同社は2025年末までに1,200人の課金ユーザー獲得を目指すとしています。
- App Storeからダウンロード:https://apps.apple.com/jp/app/するたす/id6747112597?uo=2
- するたす開発ブログ:https://tomato-consulting.com/blog/
- 開発者プロフィール:https://tomato-consulting.com/