
様々なおもちゃの買取・販売を全国展開している「トイズキング」は7月30日、VTuberを週1回以上視聴している10〜30代の男女1,013人を対象とした「VTuberファンの応援スタイルとグッズ購入意向」に関する調査結果を発表しました。調査期間は7月14日から15日にかけて実施されました。
VTuber市場は近年急速に拡大しており、ファンの応援スタイルも配信視聴からグッズ購入、イベント参加まで多様化しています。今回の調査では、ファンの視聴傾向や推し活の実態について詳細な分析が行われました。
事務所所属VTuberが人気、にじさんじとホロライブが上位独占

現在推しているVTuberについて個人名で回答があったもののうち、宝鐘マリン(24人)、剣持刀也(16人)、兎田ぺこら(13人)、しぐれうい(13人)、さくらみこ(13人)、白上フブキ(13人)が上位となりました。ホロライブプロダクションとにじさんじプロジェクト所属のVTuberが多くを占める結果となったとのことです。
視聴するVTuberのスタイルについては、事務所所属が多いと回答した人が58.3%で最多となり、個人活動が多いとする29.5%を大きく上回りました。同社によると、事務所が提供する設備や運営体制、コラボレーションの機会が視聴体験の質を高めているとみられるとのことです。
よく視聴するVTuber事務所では、にじさんじプロジェクト(51.0%)とホロライブプロダクション(47.8%)が群を抜いており、3位のぶいすぽっ!(16.7%)を大きく引き離す結果となりました。
ファンを惹きつけるのは「声」と「トーク力」

VTuberにハマったきっかけについては、トークの面白さが54.9%で最多となり、ゲーム実況時のスキルやリアクション(38.0%)、歌唱力(30.9%)が続きました。同社は、スキルよりも人間味や会話を楽しむ心地よさがVTuberの本質的な価値であると分析しています。

推しているVTuberの好きなところでは、声(51.0%)が最も多く、キャラクターのビジュアル(48.7%)、話し方や言葉選び(45.6%)となりました。耳で感じる魅力や言葉のセンスへの関心が強い傾向が示されたとのことです。

一方、推し変の経験がある人にその理由を聞いたところ、見た目・キャラデザがより刺さった(20.3%)、新しい推しの方が魅力的に感じてしまった(20.2%)がほぼ同率で上位となりました。
グッズ所有率は約7割、アクリルスタンドが人気

VTuber関連グッズの所有については、約7割(69.1%)が何らかのグッズを所有していると回答しました。所有しているグッズの種類では、アクリルスタンド(47.9%)が最多となり、ぬいぐるみ(39.9%)、デジタルグッズ(26.6%)が続きました。

今後ほしいグッズについては、マグカップや文具など実用的なもの(29.6%)が最も多く、ぬいぐるみ(23.0%)、デジタルグッズ(22.3%)となりました。同社は、ファンがグッズに求めるものが単なるコレクションから日常生活で使える実用品へとシフトしている可能性があると分析しています。
調査では、VTuberファンの特徴として「推しを日常の中に溶け込ませたい」という傾向が強く表れていることが明らかになったとされています。
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