
コンサルティング事業を行う「株式会社ししまろ」は8月1日、独自開発のAIエンジンでペットの感情推定を行うスマートフォンアプリ『ネコってワン TYPEα』を公開したと発表しました。同アプリはスマートフォンで猫や犬を5秒間撮影するだけで、AIが表情や動きを解析して感情を判定するとのことです。

同社によると、アプリは「お腹すいた」「悲しい」「楽しい」「怒っている」の4つの感情に分類して結果を表示するとされます。これにより、言葉を話せないペットの気持ちを飼い主が手軽に把握でき、ペットとのコミュニケーションを深める新たなきっかけを提供するとしています。
独自AIエンジンで環境情報も活用、特許出願中の技術を搭載
同社によると、生成AIを使わず独自開発のAI推定モデルを採用しているとのことです。動画から抽出した動物の身体の動作情報と音声情報を組み合わせ、撮影時の時間・場所・天候などの環境情報に基づく重み付けで感情を推定するとされます。
とくに夜や室内では音声情報の重みを増やすなど、状況に応じた調整を行うことで推定精度の向上を図っていると発表されています。この技術は現在特許出願中で、Vision Transformer等の最先端技術を活用した自社開発AIエンジンを搭載しているとのことです。
iOS対応の無料アプリ、ペット初心者からベテランまで対応
アプリは基本機能が利用可能なiOS対応の無料アプリとして提供されており、ダウンロード後すぐに使用できるとされます。判定結果はアイコンと短い説明で表示され、家族全員に配慮したシンプルで分かりやすいデザインになっているとのことです。
想定ユーザーは猫や犬などを飼うペットオーナーで、とくに「ペットの気持ちをもっと知りたい」「ペットとのコミュニケーションを深めたい」と考える子育て世代やファミリー層、一人暮らしの飼い主を対象としているとされます。