
LINEヤフー株式会社は8月5日、同社が運営する「Yahoo!ネット募金」において、「PayPayポイント」および「PayPayクレジット」での寄付に対応したと発表しました。これまで利用可能だった「PayPayマネー」とくわせて、PayPayでの寄付手段が3種類に拡大されます。
「Yahoo!ネット募金」は2004年の新潟県中越地震をきっかけに開始された日本最大級のインターネット募金サービスです。災害・復興支援、子どもの支援、動物・ペットの保護、国際協力、医療・福祉など幅広い分野をカバーし、事前審査を通過した約480団体を登録先としています。同社によると、現時点での総寄付額は120億円を突破しているとのことです。
PayPayでの寄付方法が3種類に
2024年12月にPayPayマネーでの寄付に対応して以降、利用者から「PayPayポイントも使って寄付したい」「チャージ不要で手軽に支援したい」といった要望が寄せられていました。今回の対応により、PayPayユーザーはより柔軟な方法で寄付に参加できるようになります。
PayPayポイントで寄付を行う場合は、事前にPayPayアプリ上で「支払いに使う」設定が必要です。PayPayクレジットは、PayPayカードの利用分とまとめて請求される仕組みで、事前チャージが不要で利用でき、翌月一回払いの場合は手数料がかからない設計となっています。
利用時の制限事項も
ただし、いくつかの制限事項も設けられています。Yahoo!ショッピングやYahoo!フリマなどでの支払いやキャンペーンで獲得できる「PayPayポイント(期間限定)」は寄付の対象外です。また、ウェブサイト経由での寄付では寄付金額の設定は可能ですが、PayPayポイントの一部利用はできません。
寄付を行うには引き続きオンライン本人確認(eKYC)の完了が必要で、PayPayポイントおよびPayPayクレジットでの寄付は、寄付金額に対するPayPayポイントの付与やPayPayステップの対象外となります。PayPayマネーライトおよびPayPay商品券も寄付では利用できません。
同社は「より多くの方にインターネット募金を知る機会を提供し、寄付の輪が広がる仕組みを構築していく」としています。