
株式会社クロス・マーケティングは10月、全国20~79歳の男女3,000名を対象に「AIに関する調査(2025年)」を実施しました。ChatGPTが登場してから急速に生成AIが日常生活に浸透する中、生成AIの利用実態、利用シーン、子どもの利用意向などが明らかになりました。
生成AIの利用状況

月に1日以上生成AIを利用している割合は28%で、若い世代ほど利用率が高くなる傾向があります。初めて生成AIを利用した時期は「半年~1年以内」が35%、「3か月~半年以内」が24%と多く、この1年以内で初めて利用した人は全体の73%を占めています。
利用している生成AIのツールは「ChatGPT」が27%で最も高く、次いで「Gemini」が14%、「Copilot」が9%と、3つのツールに集中しているとのことです。とくにChatGPTは20~40代で利用率が高く、20代では41%に達しています。

生成AIの利用シーンと目的

生成AIを「主にプライベートや趣味」で利用している人は51%、「主に仕事や業務」で利用している人は38%となっています。
仕事や業務での利用目的のトップ3は「情報収集や調べもの」「文章の作成・添削」「文章の要約・翻訳」で、その後「アイデア出し、ブレインストーミング」「Excel関数の作成やプログラミング」「資料の構成案作成」が続きます。

プライベートや趣味での利用も仕事と同様の項目が上位に並びますが、5番手以降には「日常的な会話や雑談の相手」「悩み相談の相手」といったコミュニケーション相手としてのAI利用が挙がっています。

生成AIの利用によって「作業時間が短縮され、時間に余裕ができた」「新しい知識やスキルを学ぶ機会が増えた」など、ポジティブにとらえている人が多いということです。

子どもの生成AI利用について

同居している高校生以下の子どもに対しては、「積極的に利用させたい」が8%、「条件付きで、利用を許可したい」が44%で、合わせて52%は利用させたいと考えているということです。一方、「利用させたくない」が21%と一定数存在します。
利用させたくない、または規制したいと考えている内容としては、「宿題や課題をAIにやってもらう」「AIが生成した情報の鵜呑み」「個人情報の入力」などが挙げられています。
今後期待される生成AIの機能

今後生成AIができるようになってほしいこととして「リアルタイムで翻訳・通訳してくれる」「面倒な手続き、契約を代行してくれる」が3割台で挙げられています。
調査概要
調査は2025年10月27日~28日にかけてインターネットリサーチで実施されました。調査対象は全国47都道府県の18~79歳の男女で、有効回答数は3,000サンプルとなっています。
