
株式会社タイムラボは12月11日、複数のカレンダーをまとめて自動同期できるカレンダーアプリ『Lynx』(読み方:リンクス)の新機能であるワークスペース機能のβ版を提供開始したことを発表しました。
ワークスペース機能とは
ワークスペース機能は、複数企業やフリーランス、外部パートナーなど異なる組織に属するメンバー同士でも、社内のカレンダー共有と同じ感覚でスケジュール調整ができる機能です。プロジェクト型ワークにおける日程調整の課題を解決するために開発されました。
従来のスケジュール調整では、Slackや口頭で候補日を出し合ったり、メンバーが各自のGoogleカレンダーを「予定あり」に個別設定したり、定例会議のリスケジュール時に再調整が発生するなど、多くのコミュニケーションコストが発生していました。
3つの主な特徴
①調整コストを大幅に削減

Lynxのワークスペースでは、メンバー全員の予定あり・なしを一覧で確認できます。候補日の出し合いが不要になり、少人数のクイックミーティングも即時設定が可能になります。定例会のリスケも全員への個別確認が不要になるため、プロジェクトにおけるスケジュール調整のコミュニケーションが軽量化され、時間的・心理的コストを大幅に削減できるとのことです。
②安心・安全な情報管理

ワークスペース内で共有されるのは「空き枠」のみで、予定内容が相手に見えることは一切ありません。ユーザーの予定内容(タイトル・詳細など)はもちろん、「予定が入っているかどうか」という情報さえサーバーやデータベースに保存されないため、プライバシー設計が徹底されています。プロジェクト終了後は、ワークスペースやメンバーを簡単に削除可能です。
③メールアドレスまたは招待リンクですぐに利用可能
ワークスペースの作成はシンプルで、メール招待または招待リンクの共有だけで参加が可能です。Lynxアカウントを持っていないメンバーも、その場で簡単に登録できます。プロジェクト型ワークに関わるあらゆる立場の人が同じ操作感で利用できるように設計されています。
メンバー招待手順の解説動画
先行ユーザーの活用事例
Lynxでは2025年10月より一部ユーザーにクローズドでワークスペース機能を提供し、実際のプロジェクトで活用いただきながら改善を続けてきました。
株式会社Sales Marker インテントリクルーティングコンサルタント 島桜さん
弊社Recruit Markerの顧客伴走支援において、複数のお客様と定例会等のスケジュール調整をする必要がありますが、先方のプロジェクトメンバーも複数部署・複数名に渡ることが多く、週に30分を決めるだけでも難航していました。
Lynxワークスペース機能の導入により、先方側・自社側の予定を1枚で可視化でき、空き枠を一目で見つけられるようになりました。とくにスケジュール登録している中でも対象者をチェック・除外できる機能や、繰り返し予定の登録までできる機能は便利に活用させていただいています。
その結果、毎週予定調整だけで会議中のラスト5分が失われていた現象がなくなりました。さらに、非同期で調整になった場合、Lynx利用でない時は調整完了までに数日かかることもザラでしたが、先方への都度確認が不要になったことで予定調整が1分で済むようになりました。個人的には仮スケジュール乱発が抑えられたり、先方へ何度も「予定いかがでしょうか?」をリマインドする心的コストが減ったりしたことでよりコア業務に集中できるようになったのが嬉しいです。
TOPPANホールディングス株式会社 事業開発本部 黒田貴子さん
以前は、社外の方との日程調整のために、まずは社内メンバーの予定を確認・仮押さえをし、相手からの返信を待って確定させるという、パズルのような調整業務に多くの時間を費やしていました。返信待ちの間は他の予定を入れられず、再調整が発生した際のコミュニケーションコストも大きな課題でした。
プロジェクト期間中にテスト的に使用させていただいたLynxワークスペース機能は、会議等のカレンダーの詳細を伏せたまま「空き時間のみ可視化されるプライバシー設計」が徹底されており、導入後は情報漏洩の心配なく社外の方と日程共有・調整ができるようになりました。とくに、社内の他メンバーがLynxに登録していなくても、既存のカレンダーと連携するだけで、Lynx上で社内メンバーの空き状況もあわせて確認できる点は非常に画期的です。
これにより、日程調整の手間が削減されたことはもちろん、「相手に無理を言っていないか」「メールを見落としていないか」といった心理的な負担や不安が解消されたことが最大のメリットだと感じています。UIも直感的で使いやすく、導入直後から迷わず操作できる点も魅力的です。
株式会社トライグループ チーフ H.Sさん
アプリケーション開発プロジェクトでは、複数社のベンダーさんと合同でMTGをすることが多いのですが、当時はMTG日時の調整にかなり時間がかかることが課題でした。とくに急ぎの案件ほど、「全員の回答が揃うまで待つ」必要があり、結果的に最速で設定できたはずのタイミングを逃してしまうことも…。とはいえ「早めに返事ください」と強くお願いするのも心理的に気を使いますし、関係構築の面でも悩ましいところでした。
いまはワークスペースに関係ベンダーさんを登録しておき、全員の空き時間を一括で確認しています。チェックボックスで参加メンバーを切り替えられるので、「この2社だけ」「今日はこのメンバーだけ」といった形でもすぐに予定が把握できます。空き時間を確認したら、そのままLynx上で予定登録まで完結しています。ZoomやTeamsと連携しておけば、MTG用のURLも自動生成されるのでとても便利です。
これまで返信待ちで半日かかっていたMTG調整が約5分で完了するようになりました。急ぎのMTGでも「皆さんから返事くるまでドキドキ…」という時間がなくなり、社外の方に急かし連絡をする必要もなくなったので、心理的負担もかなり軽くなりました。
自分の予定の詳細は相手には見えず、「埋まっている時間だけ」可視化される仕様がありがたいです。スケジュール共有のストレスがすごく軽いです。Lynxが自動でZoom URLを作ってくれるので、カレンダー⇄Zoomの行き来がなくなり、予定登録にかかる手間が一気に減りました。MTG調整の時間が削れた分、本来やりたかった業務に集中できるようになったのも大きいです。
無料導入相談会を開催
ワークスペース機能のリリースを記念して、無料導入相談会が実施されます。「まずはどんな機能なのか聞いてみたい」「自社のプロジェクトでどう活用できるか知りたい」「設定や導入のイメージをもってから試したい」といった、どんな段階のご相談でもお気軽に参加できます。
無料導入相談会 概要
申込締切日時は2026年1月31日(土)23:59となっており、予約はGoogleカレンダーの予約ページから可能です。実施方法はオンラインで、相談時間は60分、費用は無料です。
相談会にお申し込みいただいた方には、初期導入サポート(セットアップ支援)、活用方法のアドバイス、プロジェクトでの最適な使い方を個別にご提案するなどの限定サポートが用意されています。
『Lynx』について
『Lynx』は、仕事・プライベート・副業など複数のカレンダーをまとめて自動同期できるカレンダーアプリです。GoogleカレンダーやMicrosoftカレンダーと連携し、どのカレンダーでも同じ予定が見られるように統一されます。同期元の予定内容は同期先には表示されないため、別の会社や組織との共有も安心です。ダブルブッキングや予定漏れを防ぎ、散らばった時間をシンプルに整えます。
- 『Lynx』公式サイト:https://timelab.jp
