
株式会社ICT総研は1月6日、全国47都道府県の5G通信速度実測調査の結果を発表しました。2025年7月から12月まで実施した調査では、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの4社を対象に、全国729地点での実測データを収集しています。
調査概要
測定端末としてGoogle Pixel 7aを使用し、Googleの「インターネット速度テスト」で下り・上りの通信速度とレイテンシを記録しました。測定地点は駅ホーム、県庁、大学、空港などのランドマークを含む全国729地点です。朝夕のラッシュ時間帯を避けた閑散時間帯に測定が実施されています。
下り通信速度ランキング
下り通信速度トップ3
4社平均の下り通信速度でトップとなったのは石川県で、193.7Mbpsを記録しました。福井県(192.1Mbps)、山形県(189.1Mbps)が続き、兵庫県(182.9Mbps)、愛媛県(181.0Mbps)が上位5県に入っています。
下り通信速度ワースト3
一方、下り通信速度が最も遅かったのは栃木県で、83.4Mbpsにとどまりました。山梨県(87.3Mbps)、長野県(88.2Mbps)がワースト2、ワースト3となり、新潟県(91.2Mbps)、山口県(98.9Mbps)を含めた5県が全国平均140.2Mbpsを下回っています。
上り通信速度については、トップの兵庫県が39.2Mbpsであり、ワーストの長野県でも16.0Mbpsと、都道府県ごとの速度差は下り速度ほど大きくありません。
5G受信地点比率

測定地点のうち5Gを受信した地点の比率は、兵庫県がトップで4社平均92.7%を記録しました。熊本県(90.6%)、東京都(89.6%)が続いています。全国平均は67.9%です。
受信地点比率が最も低かったのは山梨県で37.5%にとどまり、新潟県(42.2%)、福島県(43.3%)が続いています。
レイテンシ(遅延時間)ランキング

レイテンシは値が小さいほど快適とされており、最短は神奈川県の13.2ミリ秒でした。東京都(14.0ミリ秒)、埼玉県(14.9ミリ秒)が続いており、首都圏での良好な数値が目立ちます。全国平均は23.1ミリ秒です。
最も遅延が大きかったのは沖縄県の41.0ミリ秒で、山口県(35.9ミリ秒)、佐賀県(34.5ミリ秒)が続いています。
キャリア別の下り通信速度トップ

携帯電話事業者別に見ると、NTTドコモは石川県(256.7Mbps)がトップで、大分県(241.4Mbps)、滋賀県(238.1Mbps)が続いています。
auは福井県(326.4Mbps)がトップとなり、山形県(258.3Mbps)、沖縄県(257.2Mbps)が上位に入っています。
ソフトバンクは秋田県(321.1Mbps)がトップで、愛媛県(303.7Mbps)、青森県(254.8Mbps)が続いています。
楽天モバイルは和歌山県(134.3Mbps)がトップ、富山県(104.0Mbps)、徳島県(98.9Mbps)が続いており、下り通信速度では他事業者との差が見られます。ただし、レイテンシでは良好な数値を記録しているとのことです。

調査結果の特徴
今回調査対象とした全国729地点のうち、電波が圏外となった地点はなく、4社全てが全測定地点において4Gまたは5Gの電波を受信できたことが確認されました。
同社では今後も「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針です。
関連リンク
- ICT総研調査レポート:https://ictr.co.jp/report/20260106.html
- ICT総研公式サイト:https://ictr.co.jp/
