
株式会社LANYは1月23日、Googleの「AIモード」における参照記事の特性を解明するための定量分析レポートを公開しました。同社が運営するオウンドメディア「LANY LLMO LAB」で、AIモードでの参照メカニズムを分析した結果、AIが記事を選定する際の判断基準が従来のSEO対策とは大きく異なることが判明しました。
調査の背景
Google検索に実装されたAIモードは、従来の検索結果とは異なる「クエリファンアウト(関連する複数のサブクエリによる再検索)」という挙動により、参照記事を選定します。
LANYが以前実施した調査では、高頻度で参照される記事の約50%がメインクエリでは検索順位圏外であり、AIが生成する未知のサブクエリ経由で参照されている実態が浮き彫りとなっていました。しかし「AIはどの記事を、なぜ選ぶのか?」という判断基準はブラックボックスのままでした。
この課題を解明するため、今回は記事側が持つ「順位構造(どの順位帯に、いくつのクエリを持っているか)」に着目し、AIモード攻略の鍵を探りました。
調査概要
対象カテゴリは美容・コスメ領域で、シャンプー、化粧水、ヘアアイロンなど計5ジャンルが対象です。検証データはAIモードで参照された213記事です。
分析手法として、同一質問を200回繰り返してAIの参照記事の出現頻度を集計し、各記事の獲得クエリ数および順位帯別クエリ数を抽出しました。その後、参照頻度別に「高頻度」「中頻度」「低頻度」の3グループに分類し、統計的な有意差を検証しました。
調査結果が示すAI検索の参照ロジック
ロングテールクエリの「比率」は差別化要因にならない
当初「ニッチなクエリ(ロングテール)を多く持つ記事ほど参照されやすい」と仮定されていましたが、検証の結果、どのグループも獲得クエリの96~99%がロングテールであり、参照頻度による有意差は見られませんでした。
勝敗を分けるのは「獲得クエリの総数」
AIモードでの参照頻度は、記事が獲得しているクエリの総数と強く相関しています。高頻度参照グループは、低頻度グループに比べて約1.6倍の獲得クエリ数を記録しており、幅広い検索意図に応えられる記事が選ばれやすいことが分かりました。
参照頻度の分岐点は「6~10位(1ページ目下位)」の占有数
最も重要な発見は、順位帯ごとのクエリ獲得数にあります。分析の結果、1~5位の獲得は「参照されるための最低条件」に過ぎず、「6~10位のクエリをどれだけ厚く持っているか」が高頻度参照(安定した表示)を分ける決定的な要因であることが統計的にも裏付けられました。
調査結果から見える「AIモード攻略の勝ちパターン」
「一点突破」から「面のSEO」へ
特定のメインワードでの1位獲得に固執するよりも、関連語や周辺トピックを含めて「10個のクエリで10位以内」を目指す、網羅性の高いコンテンツ設計が求められます。
11~20位クエリの底上げが最短ルート
現在2ページ目に沈んでいるクエリをリライトによって10位以内に押し上げることが、AIモードでの参照頻度を劇的に高める可能性を示唆しています。
検索エンジンの評価は依然として重要
AIは独自の「質」判断だけでなく、従来の検索エンジンが「1ページ目(TOP10)」と評価した情報を信頼して採用しています。
詳細な調査レポートはLANY LLMO LABで公開中
本調査の詳細な分析結果および考察・示唆は、LANY LLMO LABにて公開されています。
- 調査レポート詳細ページ:https://www.lany.co.jp/lany-llmo-lab/ai-mode-reference-rank-top10
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