
インディーゲーム開発者のTonguç Bodur氏が手がける短編ナラティブゲーム『The Promise Tree of Alden』が、3月6日にPC(Steam)向けにリリースされました。リリースを記念したセールも実施中です。
かつて生きていた森の、静かな記憶をたどる

本作は、後悔・記憶・そしてかつて命に満ちていた森の静寂をテーマにした、短編の雰囲気重視ナラティブ体験です。プレイヤーは「アルデン」という男性を操作します。彼は過去の重みを背負い、かつての我が家であった木々の中での暮らしを手放してしまったことに苦しんでいます。

ゲームの大半は、自然の中をゆっくりと歩きながら進む「ウォーキングシミュレーター」的な体験として展開されます。一歩一歩踏みしめるたびに、人間と自然の間にある絆が深まっていくような感覚を味わえるつくりになっているようです。

スクリーンショットを見ると、霧に包まれた広大な森、紅葉した木々、古びた石橋や小屋など、静謐で美しいビジュアルが広がっています。言葉ではなく、光・音・静けさによって物語が語られるというコンセプトが、映像からもしっかり伝わってきます。
霧の中に浮かぶ光を探す、静かな挑戦

本作の大部分はゆったりとした歩行体験ですが、ところどころで霧の中へと上昇し、空中に漂う幻想的な光の球を探すシーンが登場します。この光の球は見つけにくく、探索と知覚の静かな挑戦として機能します。派手なアクションや複雑なパズルはなく、あくまでも「雰囲気を感じ取ること」が本作の核心です。

開発者自身も「このゲームの核心は雰囲気にある。主に気分や情緒を体験したい方におすすめ」と明言しています。忙しない日常から離れて、しっとりとした感情体験を求めているプレイヤーに向いている作品といえるでしょう。
喪失と記憶、そして微かな救済の光

本作が描くのは、失ったものへの後悔と、記憶の中に残るかつての風景です。ウォーキング体験を通じて、喪失・記憶・そして救済のほのかな輝きを巡る、短くも心に響く旅が展開されます。プレイ時間は短めの作品ですが、その分ひとつひとつの場面が丁寧に作り込まれている印象です。
日本語対応・価格情報
本作は日本語に対応していません。ただし本作はナラティブ体験とはいえ、テキスト量はそれほど多くなく、雰囲気を楽しむことが主眼の作品です。英語が得意でなくても、ある程度は楽しめる可能性があります。
通常価格は470円(税込)ですが、リリースを記念したセールとして、3月21日まで20%オフの376円(税込)で購入できます。短編作品としての価格帯も手頃で、気軽に試しやすい一本です。
