無料3DGSビューワーが全6形式対応に! 「3D Gaussian Splatting Universal Viewer」として刷新

[PR] 本ページでは一部にアフィリエイトリンクを利用しており、購入実績などに基づいて手数料を受領しています。
3DGS無料ビューワーが6形式に対応したことを示すメインビジュアル

 株式会社IZUTSUYAは3月10日、同社が提供する無料の3D Gaussian Splatting(3DGS)ブラウザビューワーについて、対応ファイルフォーマットを大幅に拡充するメジャーバージョンアップを実施したと発表しました。

 今回のアップデートにより、同ビューワーは従来の「Gaussian Splats PLY Viewer」から「3D Gaussian Splatting Universal Viewer」へと名称を一新しました。3DGS分野で流通している主要6フォーマット——標準PLY・圧縮PLY・SPLAT・KSPLAT・SPZ・SOG——すべてに対応する、多形式対応の無料ビューワーとなっています。

 インストール不要・アカウント登録なし・完全無料で利用でき、ブラウザを開いてファイルをドラッグ&ドロップするだけで、あらゆる3DGSデータを即座に閲覧できます。

目次

アップデートの背景

 3D Gaussian Splatting(3DGS)は2023年に発表されて以降、リアルタイムレンダリングが可能な3Dコンテンツ生成技術として急速に普及が進んでいます。ゲーム・映像制作・建築・不動産・EC・観光・メタバースなど多岐にわたる分野での応用が加速しているとのことです。

 3DGSの普及に伴い、生成ツールやプラットフォームごとに異なる独自フォーマットが生まれ、現在ではPLY・SPLAT・KSPLAT・SPZ・SOGなど複数の形式が並存する状況となっています。これらすべてのフォーマットを一元的に扱えるビューワーは希少であり、多くのユーザーはフォーマットごとに異なるツールを使い分けなければならない課題がありました。

サービス概要

3D Gaussian Splatting Universal Viewerのファイルアップロード画面

 『3D Gaussian Splatting Universal Viewer』は3月10日より提供が開始されており、利用料金は完全無料です。全機能・全フォーマット・オプションサービスを含めて追加費用なしで利用できます。

 対応言語は日本語・英語・中国語・ドイツ語・スウェーデン語の5言語で、動作環境はChrome・Edge・Firefox・Safariなどの主要ウェブブラウザとなっています。

 主要機能として、全6形式のファイルで即時読み込み・3D表示に対応しており、ズーム・回転・パン・視点リセットなどスムーズな3D操作が可能です。背景色変更やライティング調整などの表示カスタマイズ機能も備えており、スマートフォン・タブレットなどのモバイルデバイスにも対応しています。

 また、アップロードされたデータはサーバーに保存されないプライバシー重視の設計となっています。

対応6フォーマット詳細

 今回のバージョンアップで新たにSPLAT・KSPLAT・SPZ・SOGの4形式が追加され、3DGSの主要フォーマットをすべて網羅しました。

標準PLY

 3DGSの最も基本的なフォーマットです。多くの生成ツールが出力するデファクトスタンダード形式で、従来より対応済みです。

圧縮PLY

 gzip/zipによる圧縮PLYフォーマットです。標準PLYの互換性を保ちつつファイルサイズを削減できます。こちらも従来より対応済みです。

SPLAT(新対応)

 リアルタイムレンダリングに最適化された軽量フォーマットです。ウェブ表示に適したモダンな形式として位置付けられています。

KSPLAT(新対応)

 SPLATのさらに高圧縮なバリアントです。帯域幅の限られた環境でのウェブ配信に特化した形式となっています。

SPZ(新対応)

 Nianticが開発した3DGS専用の高圧縮フォーマットです。業界標準として普及が進む次世代形式として注目されています。

SOG(新対応)

 超高圧縮フォーマットです。標準PLY比で約90%以上のデータ削減を実現しながら、視覚品質をほぼ維持する革新的な形式とのことです。

注目フォーマット「SOG」の圧縮性能

 今回の対応拡充の中でもとくに注目されるのが、超高圧縮フォーマット「SOG(Streaming Optimized Gaussian)」への対応です。SOGは3DGSデータをウェブ配信に最適化された形式で保存するために設計された次世代フォーマットです。

驚異の圧縮率を実際のデータで検証

 実際の3DGSデータを用いた比較では、標準PLY形式で101MBだったデータが、SOGに変換することでわずか8MBになったとのことです。データ量にして約92%の削減、ファイルサイズ比で約13分の1以下という圧縮率を実現しているとしています。

 ウェブブラウザで3DGSを表示する際の最大の課題はファイルサイズと読み込み速度です。101MBの標準PLYファイルでは、モバイル回線ではダウンロードに数十秒かかる場合があります。SOGを用いることでその問題を根本から解決できるとのことです。

標準PLY形式で表示された3D Gaussian Splattingデータ(101MB)
SOG形式で表示された3D Gaussian Splattingデータ(8MB)

 さらに、SOGの圧縮アルゴリズムは人間の視覚特性を考慮した形で3DGSデータを最適化しており、ウェブ表示においては標準PLYとの視覚的な差がほとんど感じられないレベルで品質を維持できているとしています。

3DGS体験をさらに広げる3つのオプション機能

 『3D Gaussian Splatting Universal Viewer』では、フォーマット対応にくわえて、3DGSの可能性を体験的に広げるオプションサービスもすべて無料で提供されています。これらはビューワー画面内からシームレスに起動できます。

Interactive(インタラクティブ)

 3DGSオブジェクトを「手で弾いたり・集めたり」できる物理インタラクション体験です。3DGSをただ「見る」だけでなく「触る・遊ぶ」体験へと昇華させており、WebXRとの組み合わせによるリアルタイムインタラクションが楽しめるとのことです。

Explorer(エクスプローラー)ベータ版

 空間系3DGSデータをアップロードし、アバターを操作してその内部を歩き回れる没入型ビューワーのベータ版です。建築・不動産・観光・文化財など、空間スキャンデータの活用範囲を大きく広げる機能として、現在バージョンアップが進められているとのことです。

4DGS(4D Gaussian Splatting)Viewer

 時間軸をくわえた4D Gaussian Splattingの無料ビューワーです。人物の動作・自然現象など、動きのある3DGSコンテンツをリアルタイムで再生・閲覧できます。3DGS技術の次なる進化形「4DGS」をいち早く体験できるとのことです。

今後の展望

 同社は今後も新フォーマット・新技術への迅速な対応、よりリッチな体験を可能にする機能拡充と強化、3DGSデータの管理・共有・販売プラットフォームとしての3Dasset.ioとの連携強化を予定しているとのことです。

 「誰もが最先端の3DGS技術を無料でブラウザから体験できる」という理念のもと、継続的なアップデートが行われる予定です。

目次