デバイスよりも「使い方」や「ライフスタイル」にこだわりたい:BigCanvas中島聡対談 その3

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生きてるだけで丸儲け


目次

デバイスよりも「使い方」や「ライフスタイル」
にこだわったサービスつくり

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生きてるだけで丸儲け:BigCanvas 中島聡対談まとめ

■AppBank

今後のサービスの発展の中でプラットフォームとしてiPhoneへのこだわりってどれぐらいあるのでしょうか?
ウェブは現在写真がアップできないようになっていますし、閲覧機能だけで。

■中島聡

機能として追加してないだけですね。

してもいいんですけど、それもやっぱり運営の問題ですよね。
ウェブをオープンにしたときにどういう写真があがってくるか、どうやってウェブの方をマネージするのか。

■AppBank

PhotoShareはFlickrではないのでiPhoneだけでいいような気もしますね。
ウェブをオープンにすると種類の違うユーザーも入ってくると思いますし。

■中島聡

そうですね。
僕はデバイスにこだわっている、っていうよりも「使い方」や「ライフスタイル」にこだわっているんです。
ようはその場でふっと撮れた写真をアップする、っていうことをみんながしているからこその面白さ、twitter的な面白さというか。

パソコンから写真を上げられるようになると、今度はデジカメで撮ったきれいな写真を大量に上げる人とか出てくるでしょう。

■AppBank

まず僕がやりますね。

■中島聡

そうするとコミュニケーションの仕方が変わっちゃうから、今はやってないって感じかな。

それと個人的にはとても好きなんだけどiPhoneってデバイスにこだわっているわけではなくて、googleの電話機でいいのが出てそれがたくさん売れるのなら、もちろんそれもサポートしたいし。
あー、でも今すでにパツパツでやっているのでiPhoneだけでも十分忙しくて無理かなぁ。

■AppBank

さっきの話に戻るんですけど、写真系アプリって好きか嫌いかがはっきりしてますよね。

アメリカのアプリみてて、Brushesってあるじゃないですか。絵を描くやつです。
ほぼ機能が同じSketchesってアプリがあるんですけど、Brushesの方はなんだかいいコミュニティが出来ていて、「機能的に同じなら俺はBrushesを使うよ」とか「機能が仮に一部劣っていたとしても俺はBrushes派だな」ってユーザーがすごい多いような気がしているんです。

そういう傾向っていろんなアプリにあると思うんですけど、一番強いのが写真系サービスじゃないかな、と。

■中島聡

そうですよね。Photoswapみたいな変態写真ばっかり上げているサービスもあるじゃないですか。

系統がでますよね。どんな写真があがる、どんな人が集まる。

今の段階で人を広げすぎない方がいいかなと思っているんですが、でもビジネスとして考えると悩ましいですよね。

ユーザーは多くほしいし、でもコミュニティを薄めたくはないし、って。やはり濃いコミュニティがほしいですからね。

大体ソーシャルネットワークってこれで悩んでますよね。

はてなとかっていい例だと思います。
あれ、薄めたとたんに魅力がなくなるから。

■AppBank

はてなは薄める努力しても薄まらないですよね。もうコミュニティとして無理な段階まで来ていると思いますけど。

うごメモも任天堂ってことでユーザー固まっているイメージがあるし、はてな村自体はうごメモでも薄まらなかった。結局はてな村の中に別の任天堂という村が一つできただけだった。

あ、そういえば今度PhotoShareにはアニメーション機能が追加されるって話がありましたよね。


■中島聡

そうそう、その話もしますね。その前に一つ。

PhotoShareの根本的な話でいうと、写真だけじゃなく、音も入れたいし、アニメーションも入れたいし、映像もいれたいと思っています。
PhotoShareって名前がまずかったかもしれないけど。。。

PhotoShareを、ビジュアルなもの、マルチメディアなものを活用したコミュニケーションができる場所にしたかったんですよね。

アニメーション機能はフラッシュのようなことが簡単にできる機能を実装しようと思っています。
adobeが苦しんでいる間に。
そういうフラッシュのエディターも作ったり、他にもやりたいことが一杯あって大変なんです。

ユーザーが自由にコンテンツを作れるプラットフォームにしていきたいから。

夢としては普通のユーザーが、今で言うならちょっとしたフラッシュ使いの人ならちょちょっと作れる、例えばモバゲーレベルのゲームならユーザーがちゃちゃっと作れちゃうような機能を。で、どんどんコミュニティ内で共有していく、とかね。

■AppBank

ライフシェアになっていくわけですね。

■中島聡

僕自身がものを作っていくのが大好きだから、でも、みんながものを作れるわけではないので、そういう人のために。

でも、今言っているのはアイディアの話なので、実際にユーザーに使ってもらえるようなサービスにしていかないと意味がない。
とにかくいろいろやります。

僕はその、集中力のなさと言うか、いろんなことをやりたくて、一つのことを丁寧にできないタイプなのですが、ビジネス的に今のタイミングはそれが丁度いいかな、とも思っています。いろんなことをやって、そのうちユーザーに気に入ってもらえるものがあれば、それに力を傾けて開発を進めていく、みたいな。

今のアニメーション機能の話もうまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。
うまくいかなければ別の物を準備して、次はこれで、って。

時間かかりますよね。
やっぱり今までないものをやりたいから。

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でも、面白いのは日本のユーザーは見ていてかなり先進的ってことですよね。:BigCanvas中島聡対談 その4

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中島聡さんのBigCanvas製アプリのいろいろ

ネコ写真が世界中から集まる、共有する。 ⇒ CatClub
イヌ写真が世界中から集まる、共有する。 ⇒ DogClub
写真から色が飛び出るColorCanvasの115円版、かなり使いやすくなりました。 ⇒ ColorCanvas Plus

アプリのレビュー一覧はこちらから。
Big Canvas Inc. PhotoShareを中心に、写真を使ったiPhoneライフをもっと楽しくするアプリを提供しています。

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