Trip Hawkinsインタビュー後編:ずっとチャンスと隣り合わせだったのに、スティーブジョブスは30年以上もゲームに興味を持ってこなかった。

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Interview with Trip Hawkins of Digital Chocolate – iPhone Apps | AppCraverより、ゲーム業界の巨人であるTrip Hawkins氏がiPhoneゲームビジネスについてかたるインタビューほぼ訳の続き

前編はこちら
Trip Hawkinsインタビュー前編:アップル→Electronic Arts 創業者→Digital Chocolate CEOが現在のiPhone市場について語る。 : iPhone AppBank



iPhone用にゲームを開発するよりもFacebookなどのウェブ用にゲームを開発する方が容易だと思うことがありましたか?
全てのプラットフォームはそれぞれにおいて異なる。Digital Chocolateでは他とうまくやっていくことにいつもフォーカスしており、俊敏なクロスプラットフォームに対応する開発者であり続ける。だからFacebookの魅力にも飛びつき、Tower Bloxxのような大きな成功もおさめている。FacebookとiPhoneには相互作用があるとみているよ。

多くの開発者達がゲームを99セントまたは無料で提供しています。たいがいの開発者が生き残っていくにはどうしたらよいと思いますか?
消費者は自分が何にお金を払ったのかちゃんと覚えてくれている。取るに足らないゲームを無料で出し続ける素人とに分かれるだろう、そしてお金を稼いで食べていくために必死でやっていくプロフェッショナルとの生き残りをかける戦いになるだろう。ウェブと同じように、ビジネスモデルを考えると同じように、何らかのイノベーションが必要になるだろう。

アプリを格安または無料で販売する以外に何か一つのトレンドを発見しましたか?
アップルはぼったくり商品を売るために無料版を販売することは彼らのポリシーに反すると名言している。けれども、そういうことを他のディベロッパーはしているし、事実アップルは容認している。公式にもたぶん認めていると思う。無料お試し版によって消費者がきちんと選んで商品を買うことの効用を理解し始めているからだと思うよ。

無料版を出すことはビジネス的にはいけてないと思う?
いいや、買う人の気持ちになってみて欲しい。たとえ無料ではあっても、Facebookでは時間を投下する価値さえない糞アプリがわんさかとあるからね。

”超カジュアルな”ところにウェブゲームをもっていくためにはマイクロトランザクションによるマネタイズが必須だと発言されています。この形態はSIMsや、3rd Life, Haboo, その他ではおなじみのものになってきています。しかしこのことはこれらのゲームをまだ体験していない、”超カジュアル”なゲーマー達にも浸透すると思いますか?
無料ゲームしか遊ばない利用者がお金を払って遊んでくれるプレイヤーのコミュニティを盛り上げてくれるのであれば、これは素晴らしいことだ。お金を払ってくれるプレイヤーは”超カジュアル”ユーザーを転換するほどの利益を得ることをあきらめてしまうだろう。多くの人がそれがどこに使われるか定かではない出費をしている。賢い利用者はどこにお金を使えば楽しくなれるか、じきに判断してくれるよ。

あなたはApp Storeには現実的な課題があると発言されています。どうしてですか?
今AppStoreには1000以上の(注:3000近くあると思います。)のゲームが既にある。消費者にとってはAppStoreを介していては適切なアプリを手に入れるのにも一苦労となるだろう。我々はこういった限定された市場を持つ他の携帯電話向けゲーム市場で戦っているし、Facebookのようなごちゃごちゃした市場における経験もある。

ゲーム開発における成功の可能性をどのくらいとみていますか?
Avapees, Tower Bloxx, Roller coaster Rush, Crazy Penguin, Catapalt などなど他のゲームにおいて、様々なプラットフォーム上での成功を証明してきている。お試し版の運用そして、口コミの広がりというのは成功を見つけることに大きく寄与してくれるはずさ。

Slide to Playではアップルがゲームに注力しているのは、もっと大きな戦略の中の一つであるとは思わないと発言しています。「これから先5年彼らがどの程度コミットしてくれるか分からない」と。アップルのサポート無しであなたの会社をこのような場所でビジネスさせようとしているのですか?
1970年から80年にかけてスティーブジョブスは私の上司だった。私がElectronic Artsを創業した時に、私はアップルの役員を続けていたし、彼らともビジネスをしていた。スティーブとアップルとは30年以上ビジネスでつきあっている、その中でアップルは何度もゲーム業界でリーダーシップをとれるポジションにいたのにそれを無視してきたんだよ。今のiPhoneはこれまでで一番のチャンスだと言える、アップルがついに長期的に彼らの重要な戦略の一つとしてゲーム市場に参入する気持ちになったんだと思っているよ。

Digital Chocolate社のアメリカにおける長期展望はどのようになっていくでしょうか?よりウェブなのか携帯向けなのか?
Digital Chocolateは既にモバイルゲームにおけるPixarの位置を確率している。技術モデルは常にクォリティを改善し続けさせてくれるものだし、最速のクロスプラットフォームでゲームを展開する会社になっている。長期的には我々の提供するゲームはただ時間を費やすだけで満足するような楽しいものではないんだと感じてもらえるものを出していきたい。ただ楽しいだけではなく、我々の生活や社会をより良くしてくれるような物にしたいんだ。

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