買うならどっち?第3世代 iPad の Wi-Fi モデルと Wi-Fi + 4G モデルを比較する。

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第3世代 iPad(新しい iPad)が先日、発売開始となりました。そんな第3世代 iPad にはカラーと容量の違いを除いて2つのモデルがあります。

Wi-Fi 回線が利用できる Wi-Fi モデルと、Wi-Fi 回線に加えてソフトバンクの 3G 回線も利用できる Wi-Fi + 4G モデルです。

今回は Wi-Fi + 4G モデルの料金も含めて、両者の違いを比較します。また、どのような使い方が安いのかも考えてみます。

目次

Wi-Fi モデルと Wi-Fi + 4G モデルの仕様上の違い

第3世代 iPad のスペックについては以下のウェブページをご覧ください。

アップル – 新しいiPad – 詳しい技術仕様

ここでは両モデルの違いを列記し、何がどう違うのかをご紹介します。


外観

Wi-Fi モデルの裏面全面(Apple ロゴマークを除く)がアルミで統一されているのに対して、Wi-Fi + 4G モデルは 3G/4G 回線の電波がアルミボディを通過しにくいため、アンテナ部分は黒いプラスチックパーツになっています。

また、Wi-Fi + 4G モデルには Micro-SIM カードトレイがあります。

この違いは初代 iPad/iPad 2 にもありました。


重量

サイズは両モデルともに同じです。

一方で重量は、Wi-Fi + 4G モデルは 3G/4G 回線用のアンテナや Micro-SIM カードなどが挿入されるので Wi-Fi モデルに比べて10グラム重くなっています。


通信方式

Wi-Fi モデルには 802.11a/b/g/n のほか、Bluetooth 4.0 が搭載されています。

Wi-Fi + 4G モデルの場合、Wi-Fi モデルの通信機能に加えてソフトバンク 3G 回線が利用できます。加えて HSPA+ に対応しています。

HSPA+ は下りが最大 21Mbps のデータ通信方式で、ソフトバンクでは2012年7月25日から順次利用できるようになるとの報道があります。

一方で第3世代 iPad 発表当時には日本でも利用できるのではないか、といわれていた 4G LTE は日本国内では利用できません。

また、Wi-Fi + 4G モデルはデータ通信のみが可能で、iPhone のように一般電話回線を使った音声通話や SMS は利用できません。

iPhone 4S のようにキャリアは選択できず、ソフトバンクのみとなります。


稼働時間

両モデルとも Wi-Fi 回線のみを使っている場合、インターネット利用・ビデオ/オーディオ再生で10時間は使用できます。

Wi-Fi + 4G モデルで 3G 回線を使った場合、インターネット利用・ビデオ/オーディオ再生で9時間使用できます。


Assisted GPS

iPhone 4S にも搭載されている測位デバイスで、第3世代 iPad では Wi-Fi + 4G モデルにのみ搭載されています。GLONASS には対応していないようです。

Wi-Fi 回線に接続していない状態でも現在位置の測位が可能です。また、Wi-Fi 回線での測位に比べて測位精度も Assited GPS の方が高いです。

地図アプリをよく利用する方には必須の機能と言えるかもしれません。


Wi-Fi + 4G モデルでのみできること

先述の通り、Wi-Fi 回線に接続していなくとも Assited GPS を使って現在位置を測位できる他にも Wi-Fi + 4G モデルの利点はあります。

3G 回線が利用できるので、ソフトバンクの電波が届く場所であれば、いつでもどこでも iMessage を使ったり、メールを送受信したり、ウェブページが見られます。

また、Wi-Fi + 4G モデルでは「Eメール(i)」が利用できます。これは i.softbank.jp で終わるメールアドレスのサービスです。

一方で FaceTime は Wi-Fi 回線に接続した状態でのみ使えるので、利用に関する制限は Wi-Fi モデルと同じです。


Wi-Fi モデルと Wi-Fi + 4G モデルの価格

どちらのモデルも第3世代 iPad(新しい iPad)の価格になります。価格は店舗によって異なる場合があります。

16GB 32GB 64GB
Wi-Fi モデル 42,800円 50,800円 58,800円
Wi-Fi + 4G モデル 53,760円 61,680円 69,600円
Wi-Fi モデルとの差額 10,960円 10,880円 10,800円

Wi-Fi + 4G モデルの価格は Apple が公表しているものと実際にこれを販売しているソフトバンクが公表しているものとで差異があります。よって、ここでは実際の販売価格に近いと思われるソフトバンクが公表している数値を使っています。


Wi-Fi + 4G モデルの料金プラン・キャンペーン

現時点で利用できるのは「iPad for everybody キャンペーン」と「(iPad専用)プリペイドプラン」「【新】iPad ゼロから定額キャンペーン」の3つです。

それぞれのプラン・キャンペーン適用時に、毎月支払う料金のイメージを以下の表にまとめました。いずれも機体代金は一括払いではなく、24回の分割払い時のイメージです。

16GB 32GB 64GB
iPad for everybody キャンペーン 4,725円 5,125円 5,515円
(iPad専用)プリペイドプラン 100MB 4,245円 4,575円 4,905円
1GB 7,145円 7,475円 7,805円
【新】iPad ゼロから定額キャンペーン ゼロから定額プラン 100MB未満利用 2,730円 3,060円 3,390円
上限まで利用 5,785円 6,185円 6,575円
ベーシックデータ定額プラン 4,410円 4,810円 5,200円


iPad for everybody キャンペーン

2012年5月31日までのキャンペーンで25ヶ月間、ソフトバンクと一定の契約を継続することで実質負担額0円で第3世代 iPad の Wi-Fi + 4G モデルが購入できます。

このキャンペーンは2年契約で、更新月に解約しないと自動更新されます。更新月以外の月に解約すると9,975円の契約解除料が必要となります。

詳しくはソフトバンクのウェブページをご覧ください。

iPad for everybody.:料金・割引:新しい iPad | ソフトバンクモバイル


(iPad専用)プリペイドプラン

このプランでは、2種類のチケットから前払いする料金と使用できるデータ通信量が選べます。また、その料金は事前に支払う必要があります。

100MB(あるいは30日間) 1,510円 + 315円(チャージ毎)
1GB(あるいは30日間) 4,410円 + 315円(チャージ毎)

加えて、このプランを選択した場合には月月割は利用できません。第3世代 iPad の本体代金の支払いは24回払いの分割購入・一括購入から選ぶことができます。

その場合の本体価格は以下のようになります。

16GB 32GB 64GB
一括 53,760円 61,680円 69,600円
分割(24回) 2,420円/月 2,750円/月 3,080円/月
分割払い総額 58,080円 66,000円 73,920円
一括と分割の差額 4,320円

詳しくはソフトバンクのウェブページをご覧ください。

( iPad 専用)プリペイドプラン:新しい iPad | ソフトバンクモバイル


【新】iPad ゼロから定額キャンペーン

既にソフトバンク回線を契約していて、その回線が「パケットし放題フラット」「パケットし放題フラット for スマートフォン」などに加入中であり、2回線目に新規契約・機種変更で iPad を契約した場合にのみ利用できます。

また、すでに同キャンペーンを利用している場合には利用できません。

iPad for everybody キャンペーンと同様、2年契約で更新月に解約しないと自動更新されます。更新月以外の月に解約する場合、契約解除料9,975円がかかります。

詳しくはソフトバンクのウェブページをご覧ください。

【新】iPad ゼロから定額キャンペーン:新 アレ コレ ソレ キャンペーン実施中 | ソフトバンクモバイル


Wi-Fi モデルをモバイル Wi-Fi ルーターと一緒に使う

第3世代 iPad のWi-Fi モデルでも Wi-Fi 回線に接続できない場所でインターネットに接続する方法はあります。

各携帯電話会社・通信会社が販売している、モバイル Wi-Fi ルーターを使う方法です。

モバイル Wi-Fi ルーターとは、それ自体が携帯電話のように 3G 回線などを利用してデータ通信が行えるようになっています。その一方で Wi-Fi ルーターとしても機能するようになっており、iPad や iPhone などの Wi-Fi 対応機器を接続し、これを介してインターネットにアクセスできます。

今回はイー・モバイルの GP02 と第3世代 iPad の Wi-Fi モデルを一緒に利用することを想定して、毎月の支払い金額を考えてみます。

前提となる料金プランは EMOBILE G4 データプランで契約種別は「にねんM」。さらに 2012年5月31日までの EMOBILE G4 モバイルキャンペーンを利用します。

詳しい情報についてはイー・モバイルのウェブページをご覧ください。

EMOBILE G4 データプラン | 料金 | イー・モバイル

16GB 32GB 64GB
iPad 本体価格 42,800円 50,800円 58,800円
iPad 本体価格(分割24回) 1,783円 2,116円 2,450円
GP02 通信費 3,880円
合計 5,663円 5,996円 6,330円

小数点以下の数値は切り捨てています。

GP02 単独の通信費であれば、ソフトバンクのどのプランよりも安いです。

しかし、先のソフトバンクの料金はいずれも iPad の機体代金を24回の分割払いで通信費とともに(割り引かれますが)支払う設定になっているので高くなります。

よって、近い条件で料金を比較するには Wi-Fi モデルの iPad の本体価格を24等分し、それを GP02 の通信費に加算した「合計」欄の金額で比較してみる必要があるでしょう。

となると、月々の支払い金額は Wi-Fi + 4G モデルの方が安いという結果になります。

他社のモバイル Wi-Fi ルーターの毎月の通信費も、おおむね GP02 で想定した金額とほぼ同等かそれ以上なので、一部の例外を除けば、外で iPad でインターネットにアクセスするのであれば Wi-Fi + 4G モデルがお買い得ということになります。

また、モバイル Wi-Fi ルーターと Wi-Fi モデルの iPad という組み合わせは、連続使用時間が短いことが多いという難点もあります。

例えば GP02 の場合、連続通信時間は4.5時間です。GP02 が電池切れになった後も、仕様の数値に基づけば iPad のバッテリはあと5.5時間分ほど残っていることになります。


モバイル Wi-Fi ルーターとの併用がお得になる場合

モバイル Wi-Fi ルーターの回線を iPhone/モバイル PC/自宅の PC のインターネット回線としても使う場合には、この組み合わせがお得かもしれません。

なぜかというと他のデバイスに必要な通信費が節約できる場合があるので、全体として通信費が安くなる可能性があるからです。

ただ、モバイル Wi-Fi ルーターの回線は固定回線に比べて接続が不安定だったり、速度が遅い場合があります。よって YouTube などの動画サイトやストリーミング・ビデオオンデマンドサービスを頻繁に利用する場合にはオススメできません。


まとめ

自宅の Wi-Fi 回線、公衆無線 LAN を利用することが多い場合には、Wi-Fi モデルがオススメです。というのも、その分だけ 3G 回線を利用する機会が少ないため、Wi-Fi + 4G モデルやモバイル Wi-Fi ルーターとの組み合わせを選択した場合、それらの通信費が無駄になる可能性があるからです。

また、外出先では iPad を使わない・外出先でもインターネットにはアクセスしないという場合にも Wi-Fi モデルがぴったりでしょう。

一方、Wi-Fi 回線がない場所でもインターネットにアクセスしたい場合には、Wi-Fi モデル+モバイル Wi-Fi ルーターの組み合わせか、Wi-Fi + 4G モデルがオススメです。

前者の組み合わせは先述の通り、他にモバイル Wi-Fi ルーターを利用するデバイスがあれば特にオススメです。また、ソフトバンクの 3G 回線に不満があったり、ソフトバンクの電波が入りにくい場所で iPad を使う場合にもオススメです。

後者の場合、毎月の支払額が安いという利点があります。また、持ち歩くのは iPad だけで OK なので、荷物が少なくなるというメリットもあります。

以下は今回ご紹介した毎月の支払い金額をすべてまとめた表です。

16GB 32GB 64GB
iPad for everybody キャンペーン 4,725円 5,125円 5,515円
(iPad専用)プリペイドプラン 100MB 4,245円 4,575円 4,905円
1GB 7,145円 7,475円 7,805円
【新】iPad ゼロから定額キャンペーン ゼロから定額プラン 100MB未満利用 2,730円 3,060円 3,390円
上限まで利用 5,785円 6,185円 6,575円
ベーシックデータ定額プラン 4,410円 4,810円 5,200円
GP02 通信費 + iPad 本体価格(分割24回) 5,663円 5,996円 6,330円
GP02 通信費のみ 3,880円


最後に

今回の記事で示した金額は、各携帯電話会社・通信会社がウェブページで公表している情報を元にしています。が、誤りや抜けなどもあるかもしれません。もし、そういった点がありましたら、お知らせいただければと思います。

また、上記の料金には契約事務手数料や解約手数料などが含まれていないので、実際の料金とは異なる場合があります。加えて、キャンペーンの適用条件を満たさない場合やキャンペーンが終了する場合、料金が変わることがあります。ご了承ください。

各プラン・キャンペーンの料金や適用条件・実施期間については、各携帯電話会社・通信会社に問い合わせていただければ幸いです。


参考

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