借金20億円、ニンテンドーに訴えられた〝クッパ〟の末路

著作権などに非常に厳しいことで知られるニンテンドーですが、同社を完全に敵に回したことで知られてるのがTeam Xecuterというグループです。このグループは数々のニンテンドー製品の脱獄デバイスを発売していたものの、2020年に起訴・逮捕されました。

そんなグループの重要人物であった〝クッパ〟の現状について、海外メディアが報じています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:Ars Technica ,Polygon ,Kotaku

ニンテンドー製品の脱獄デバイスを売りさばいていた〝クッパ〟


彼の本名はゲイリー・バウザー(Gary “GaryOPA” Bowser)で、Bowserは英語版マリオでは〝クッパ〟を指す名称です。この奇妙な一致から、海外メディアは「ニンテンドーがクッパを訴えた」というセンセーショナルな見出しで当時の事件を報じました。

ニンテンドー、Switchのハッキングでクッパを提訴

訴訟によると、クッパは少なくとも2013年、ニンテンドー3DSをハックするために設計されたデバイスを配布して以来、任天堂のハッキングデバイスを作成し、販売してきたとされています。

Team Xecuterはニンテンドー製品の脱獄デバイスを、さまざまなブランド名やリリース名で開発・販売していました。なおクッパはこのグループで、営業やプロモーションを担当し「PR担当みたいなもの」として働いていたそうです。


これらのデバイスは、Linuxなどにシステムを開放する一方で、海賊版ゲームをデバイスで遊ぶことを容易にするものでした。ニンテンドーは同グループが違法コピーの用途を大胆に示しはじめてから、本格的に司法省に働きかけます。

そしてドミニカ共和国に潜伏していたクッパに逮捕と送還が手配され、2020年10月、起訴されます。クッパは刑事責任を認めた後、2022年2月に40ヶ月の懲役と450万ドル(約6億円)の返還を言い渡されました。

しかし彼は以前、別の民事訴訟で任天堂に1,000万ドル(約14億円)を支払うことに同意していました。そのため、彼の賠償額は合計で20億円にものぼるものとなっているのです。

当然ながら、この額は容易に返済できるものではありません。クッパの有罪答弁では、Team Xecuterが「数千万ドル」もの売上をあげていたにもかかわらず、彼個人が7年間で稼いだ金額は推定32万ドル(約4000万円)だったそうです。

また、ポッドキャスターのニック・モーゼス氏がクッパに行ったインタビューによれば、服役中に彼が行っていた仕事は、DOJを通じてニンテンドーから差し押さえられていたそうです。しかし、クッパが勾留されてから支払えた額はたったの175ドル(約2.3万円)でした。


ニンテンドーの「ハッカー」は一生罰を受けることになる

多くのアメリカの受刑者と同じように、クッパも獄中で(実質的には小銭で)仕事をすることができ、ワシントンのシータック連邦拘置所にいた期間中、毎月25ドルを返済することができたのです。合計すると…175ドル。

クッパは、服役期間と服役中の素行が良好であったことから、現在は出所してカナダへ帰国することになっています。しかし彼が、今後もこの莫大な借金を抱えながら生きていかなければいけないことは変わりありません。

クッパによれば、ニンテンドーは彼の「月次総収入」の25~30%を、残りの労働人生で差し押さえることができるとのこと。テックメディア「Ars Technica」は彼がこの借金返済がどれだけ難しいかについて、詳細にまとめています。

Switch改造のクッパが出所、任天堂に一生分の借金がある模様

クッパは以前、会計士として働き、修理業やその他のコンサルタント業務を行っていた。彼はポッドキャストでモーゼスと一緒に、バケーションレンタルの開発など、将来の仕事のアイデアを出し合いました。

彼が家族のもとに滞在するために派遣される可能性が高いトロントの給与中央値は、2020年で85,500カナダドル(857万円)だった。50代前半で前科持ちのクッパが、米国での和解金を支払うために1810万カナダドル以上を計上することはできそうにない。

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