M1搭載「iPad Air」でWindows 11を動作させる猛者あらわる、実用性はあるのか?

[PR] 本ページで紹介しているECサイトやメーカーなどから購入実績などに基づいて手数料を受領する場合があります。

M1搭載「iPad Air」上でWindows 11を動作させるというテストを、テックメディア「Android Authority」の記者であるドゥルヴ・ブータニ氏が行っています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:Android Authority ,archive.org

目次

M1搭載「iPad Air」でWindows 11を動作させる方法


インド出身のブータニ氏は元エンジニアで、大学時代には電卓でDoomを動かしたり、iPodでLinuxを動かしたこともあるそうです。とはいえ、iPadでWindows 11を動作させるのは容易なことではありませんでした。

iPad上でWindows OSを使うには仮想化ソフトを使う必要がありますが、AppleはiOS 15移行のiPadで、ネイティブに近いレベルのパフォーマンスで別のソフトウェアを仮想化できる「ハイパーバイザー」にアクセスする抜け穴を塞いでしまいました。

しかしブータニ氏は、iOS 15へダウングレードするのではなく、性能を犠牲にしてiPadで仮想化ソフトを使う方法を選びました。

AltServerを使っUTMという仮想化ソフトをインストールし、付属のアプリを使ってJIT翻訳を有効にした。JIT(Just in Time Translation)は、iPadがソフトウェアの命令をリアルタイムで計算することができる。計算オーバーヘッドが発生するため、ハイパーバイザーにアクセスするほどの速度は得られませんが、十分利用できるはずです。

仮想化環境の次に必要なのは、ARM版のWindows 11のコピーを手に入れることです。AppleのM1チップはインテル製チップとは異なるアーキテクチャを利用しているため、通常のx86版を動かすことはできません。


これは簡単なはずでしたが、実はマイクロソフトはもうこのOSのISOファイルを提供していません。ブータニ氏はこのプロセスで非常に苦労したそうです。

端末で仕事をするのが好きな私にとっては、これも煩わしさのひとつであり、問題になるようなことではありません。しかし、それは間違いでした!ターミナルをいじったり、依存関係をインストールしたり、ISOファイルを取得するのに何日もかかりました。それでもうまくいかなかった。この時点で誰もがあきらめるだろう。しかし、いや、ここまで来たのだから、あきらめるわけにはいかない。

結局ブータニ氏は、Tiny 11というWindows 11のカスタム版をインストールしたとのこと。このOSは低電力マシンで動作するように設計されたものです。このようなカスタム版OSを利用するとウイルスに感染したり、システムが壊れたりすることがありますが、今回は仮想環境で動かすためそのリスクはありません。

では、iPadでWindows 11を使うとどんなことができるのでしょうか?ブータニ氏によれば結局「なにもできない」そうです。


私のように、iPadの最新ソフトウェアバージョンを使っている場合、何かを成し遂げるための性能はありません。ブラウザはなんとか使えるようになりました。ファイルシステムへのアクセスやアプリのインストールもうまくいく。しかし、どんな作業も数分、数十分かかる。つまり、動作はするが、あまりに遅いので、ほとんど何もできないのだ。

iPadをiOS 15にダウングレードすれば、ハイパーバイザーへアクセスし、iPad上でWindowsのネイティブに近いパフォーマンスを発揮することができます。しかし、Windowsを搭載するためにiPadとしての機能を失ってしまうぐらいであれば、最初からWindowsタブレットを購入した方がよさそうです。

iPad ProをAmazonで見る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

新着記事

マックスむらいの最新ドッキリ動画

目次