【5月配信】「この悪夢は本物か?」アマプラで観られる「アンテベラム」の感想

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2020年に公開された映画「アンテベラム」。本作が5月よりAmazon prime videoにて配信されました! この衝撃作のプロデューサーはジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」と「アス」を世に送り出したショーン・マッキトリック。この2作も先の読めない展開と衝撃の連続に誰もが驚いたと思いますが、本作も負けてはいません! そして監督は本作で長編映画デビューを果たす、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツ。必ず観るもの全員を驚愕させる衝撃の真実をぜひご覧ください!

目次

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あらすじ

社会学者で人気作家でもあるヴェロニカ(ジャネール・モネイ)。招かれたニューオーリンズで見事なスピーチを披露して喝采を浴び、友人たちとディナーを楽しんだ直後、順風満帆だった彼女の日常は突如崩壊してしまう。一方、アメリカ南部の綿花畑で奴隷として重労働を強いられているエデン(ジャネール・モネイ)。ある悲劇に見舞われた彼女は、それを機に奴隷仲間と脱走を企てる。(引用元:Yahoo! JAPAN映画)

素晴らしい構成!

本作は前半6~7分、ほぼ台詞がない長回しのカットから始まります。こう書くと退屈そうと思われる方もいるかもしれませんが、まったくそんなことはありません! 台詞がないにも関わらずしっかりと時代背景やそこでの人種での差。そういったものがちゃんとわかるようになっています。この時代はこういったことが普通だったんだなと、人種差別が当たり前の過去を恐ろしいなと思いながら観ますが、まさか後半そう来るとは……!

エデンとヴェロニカ、まったく異なるふたりの世界

本作はエデンとヴェロニカを通してストーリーが進んでいきます。エデンがいる世界は人種差別がとても激しく、労働を強いられる黒人と指示を出す白人。明確にそれぞれの立場が分かれており、同じ人間なのに……と観ているこちらも悲しくやるせない気分になってしまいました。対照的にヴェロニカの世界は黒人女性が活躍しており、ヴェロニカもリベラル派として書籍を出したり講演会に呼ばれたりと順風満帆な生活を送っています。このふたりは同じ役者、ジャネール・モネイが演じていますがそれぞれの役でガラッと印象が変わるのはさすが!

嫌でも起こる人種差別

ヴェロニカ目線での世界は差別もないように見えますが、そうではありません。某シーンではなぜ? と思う対応をされてしまいます。しかしヴェロニカの友人ドーン(ガボレイ・シディベ)の切り替えしが気持ちいい! 彼女は出番こそ多くはありませんが、差別といった永遠になくなることのないテーマの本作でオアシスのような役割を果たしてくれます! ヴェロニカやドーンのような差別に決して負けない女性。本当にカッコイイ!

ストーリーが進むごとに湧き上がる違和感

それぞれの目線で進んでいくストーリーですが、所々であれ? と思う部分が出てきます。それは物語が進むごとに多くなっていき、自分が観ていたことは本当に正しいのだろうかという疑問が浮かび始めるでしょう。そして徐々に明らかになる驚愕の事実に誰もが驚くこと間違いありません! あの台詞もあの行動もあのシーンもすべては繋がっていたのだと、パズルのピースがひとつひとつはまっていく感覚には鳥肌が立ちます。

俳優陣も要注目!

主役エデンとヴェロニカを演じたジャネール・モネイをはじめ、エデンの世界での暴君演じるエリック・ラングジャスパー司令官役ジャック・ヒューストン。物語を動き出させるキーマンになるジュリア役カーシー・クレモンズに、いけ好かない女性エリザベスを見事に演じたジェナ・マローン。そしてアンテベラムのオアシス、ドーン役のガボレイ・シディベ。彼らは様々な映画やドラマに出演しておりその高い演技力には脱帽。今後の出演作にも期待が高まります!

新進気鋭のふたりの監督

恥ずかしながら筆者はジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツを本作で初めて知りました。彼らは現代社会の問題を数々描いた作品を手がけています。警察暴力に関する公共広告や政治的メッセージを込めた短編音楽映画「Kill Jay-Z」。他にもアメリカの公立学校制度の人種差別復活を取材したドキュメンタリー「All Deliberate Speed」など、目を背けがちな問題を真っ向から映すその姿勢には尊敬しかありません。長編映画は「アンテベラム」が初とのことですが、まったくそんなことを感じさせないほどの素晴らしい作品となっています!

すべてに気づいたとき、あなたは何を思うか?

「アンテベラム」は伏線が見事に張られており、そしてそれをきちんと回収してくれるので観ていてとてもすっきりします。そういうことだったのか! と気づき、そしてすべての事実が明かされたときあなたはこの物語に何を思うでしょうか。決してなくなることのない人種差別という問題。それに切り込んだ本作はフィクションではありますが、とても考えさせられるものとなっています。ぜひこの衝撃作をご自身の目でチェックしてください!

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