「独り言」が持つ〝スゴい影響力〟を心理学者が分析

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誰しも日常生活の中で無意識に「独り言」を言ってしまうことがあるでしょう。独り言を言うことは体に何か影響を与えるのでしょうか?科学系YouTubeチャンネル「TED-Ed」が独り言について解説しています。


*Category:サイエンス Science *Source:TED-Ed,wikipedia

独り言が体に与える影響とは?


生活をしていて例えば失敗が続くと「私は何もまともにできない!」と独り言を叫んでしまうかもしれません。おそらく独り言を言った本人も無意識の独り言に驚いてしまうことでしょう。


しかし、数十年にわたる心理学の研究によると、独り言は正常なものです。実際、全員とは言わないまでも、ほとんどの人が毎日何らかの形で独り言を言っています。では、なぜ私たちは独り言を言うのでしょうか?そして、その内容は重要なのでしょうか?

心理学者は独り言を「自分自身や自分の人生のある側面に向けられた言語化された思考」と定義しています。これには「フリースローを練習する必要がある」といった個人的な会話も含まれます。

一般的に独り言は5歳頃から始まります。心理学者によると子供が遊ぶときに自身に話しかけるのも独り言に該当するようです。


そして独り言の多くは大人になるにつれ、心の内だけの声に変化します。

つまり、子供は成長するにつれて自分の行動や感情をコントロールできるようになり、外面的な独り言が内面的な独り言へと変化するということです。


独り言の研究は困難です。なぜなら、独り言は意識的なコントロール無しで行われるからです。ただ独り言で確実に分かっていることは、独り言の内容は、あなたの態度やパフォーマンスに実際に影響を与える可能性があるということです。

例えば、やる気を起こさせるような独り言を言うことで、集中力が増し、自尊心が高まることが示されています。また、友人とおしゃべりすることでストレスが軽減されるように、自分自身に直接語りかけることで、感情を調整することができるとも言われています。


一方で、ネガティブな独り言はあなたを傷つける可能性があります。否定的な独り言が多いと、子供でも大人でも不安になることがよくあります。また、自分の問題を常に自責し、そのような状況を受け止め過ぎてしまう人は、抑うつ状態になってしまうこともあります。


現在、認知行動療法(CBT)と呼ばれる心理療法の分野では、独り言を調整することに焦点が当てられています。否定的な独り言を中立的あるいは思いやりのある独り言に変更できれば、精神的健康を改善できるはずです。

今後、ネガティブな独り言を言ってしまったら、優しくすることを忘れないでください。その内なる声は、この先何年も語り合うことになるパートナーなのです。

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