
株式会社ゼネテックは9月1日、同社が提供する災害時位置情報共有アプリ『ココダヨ』が、KDDI株式会社の衛星通信サービス「au Starlink Direct」に対応したと発表しました。
「au Starlink Direct」は、auスマートフォンがStarlink衛星と直接つながり、空が見える場所なら圏外エリアでも通信できるサービスです。8月28日に開催されたKDDI株式会社の新サービス発表会では、「天気・防災」カテゴリの対応アプリとして『ココダヨ』が紹介されていました。
圏外エリアでも基本機能が利用可能
『ココダヨ』が「au Starlink Direct」に対応することで、日本国内(領海を含む)のau 5G/4G LTEエリア外においても、空が見える場所かつ対応スマートフォンであれば、災害時の位置共有や家族への安否連絡、アプリ内の注意・速報の確認といった基本機能の到達性が高まります。
ただし、現時点で衛星通信中は地図表示、PUSH通知、チャットボット、課金の機能は使用できないとのことです。登山やキャンプ、離島や外洋での活動など、電波の届きにくい環境においても、状況把握と初動の意思決定を後押しする手段が拡がります。
防災コミュニケーション強化への取り組み
同社は、災害時の情報断絶を減らし、人と人をつなぐことを重視してきました。衛星—スマートフォン直接通信との連携は、従来の移動体通信が届きにくい場面での連絡性を補完し、家族や地域、企業・学校における防災コミュニケーションの強化に寄与します。
個人の備えにくわえ、自治体の地域防災訓練や教育現場の見守り、企業の事業継続計画(BCP)においても活用余地があるということです。
利用条件と注意事項
「au Starlink Direct」のご利用には対応スマートフォンが必要で、日本国内(領海を含む)のau 5G/4G LTEエリア外における空が見える場所に限り利用できます。衛星の捕捉状況等により送受信に時間を要する場合があり、即時性や継続接続を保証するものではありません。
対応機種・利用条件は変更される場合があるため、KDDI公式の最新情報の確認が必要です。
『ココダヨ』について
災害時位置情報共有アプリ『ココダヨ』は、自社特許技術をベースに開発された、災害時に自動で家族や大切な人の居場所を通知する防災スマートフォンアプリです。通信が困難になる前に直近の居場所を自動的に通知します。
現在では累計ダウンロードは170万件を突破(2025年5月)し、利用継続率は約98%と高い評価を受けています。また、『ココダヨ』のベースとなっている自社特許技術は国内外で合計37件を取得しており、今後は海外展開も視野に入れ、より多くの方のニーズに対応していく予定です。
同社は今後も、災害時位置情報共有アプリ『ココダヨ』サービスの充実・発展に努め、安心・安全な社会づくりに貢献していくとしています。