答えは共通の目的を持った同士が集まったかどうか、それだったんです。:別冊中島聡!その哲学! その4

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答えは共通の目的を持った同士が集まったかどうか、それだったんです。

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■AppBank

中島さんは「僕は好きなことだけしてる」って言いますけど、その分しっかりちゃんとしたこともやってるぞ!って話もお願いします。
勘違いして俺も好きなことだけやるぞ、とかそういう人多そうじゃないですか。

■中島聡

でもそれでね、いろいろ僕も考えることもあるんですよ。

ビジネスはどうやって成功させようか、とか、お金の面をどうするか、とか、人増やすかどうかとか。
いろいろあるんですけど、特にベンチャー企業って一番大切なのは自分の好きなことをやるかどうか、だと思うんですよ。

結局ベンチャー企業ってうまくいかないのが当たり前なんですよ。普通ね。

商品出してみました、それが大ヒットってありえなくて、twitterの人もyoutubeの人もそうで、やっぱり出してみてうまくいかなければ修正して修正して修正して、辛いこともあって、一緒にやってた人が辞めちゃったりとか、お金がなくなるケースもあるだろうし、でも、それでも突き進んでちゃんと当てた人だけが成功しているんだと思うんですよ。googleも最初全然ビジネスモデルなかったですし。

じゃあなんでその人たちがやり続けることができたかって言うと、それはその人たちがそれをやりたかったからでしょう。

お金目的の人たちが集まると、お金儲けでやるから、やり始めて「意外と儲からないな」って思った瞬間にちょっとずつ抜けていくんですよ。人が。
全員がくじけないかもしれないですけど、やっぱり人は辞めていくんです。

でもこんなこと実現したい、って思って集まると、そっちが目的だと、そこに向かって走り続けれると思うんですよ。
多少一つのサービスが成功したorしないとか、誰かが抜けたとか、お金がなくなったとか、まぁそれは辛いことだけど、目的を見たら関係ないですよね。目的はここでしょ、って。

そうすると走り続けられるから、その結果儲けられるってのがいいかな。

その感覚は最近やっと、やっとです。なんとなく。

MBAのクラスをとり始めたこととか、その理由の一つを話そうかと思うんですけど、マイクロソフトの時代は何をしてもうまくいったんですよ。何を作っても市場で受け入れられるし、上司に気に入られるし。

で、UIEって会社を作って、僕の最初のスタートアップなんだけど、なかなかうまくいかない。どうしてうまくいかないんだろうって、何が違うんだろう、って。

それを知るためもあって、MBAにいって会計とかマーケティングの勉強とかいろいろして、商品戦略がどうとか、いろいろ勉強した結果、答えはどれでもなくて、答えは共通の目的を持った同士が集まったかどうか、それだったんです。加えてやり続けられるかどうか。

マイクロソフトでもWindows95のチームとかすごかったです。
コアな技術者が30人ぐらいで、テストの人とかいれると120人ぐらいのチームだったんですけど、ある意味異常なカルト集団だったんですよ。

実はマイクロソフトって本当は別にCairoっていう本命の本当の次世代OSを作っているチームがあって、その人たちは贅沢な資金、優秀な人があつまって、それがマイクロソフトの将来。Windows95は場つなぎだから、それまでの間がんばれよって。

でも僕たちはカイロがなんとなく世にでないんじゃないかって思ってたんです。
狙っていることがでかすぎるからうまくいかないんじゃないか、と。

それよりも俺たちが何よりもまず先にwindows95を出して、まずアップルをぶちのめす、IBMをぶちのめす、で、こいつらにも俺たちの方が正しいことを証明してやる、って。

それに向かってまっしぐらだったから、ものすごく気持ちよくできたんですよ。バシッと出来たんです。思いは一つでしたよ。

■AppBank

集まったメンバー1人1人はすごい人たちが集まってたんですか?その30人の中には。

■中島聡

まぁ、ある程度のプログラミングができるってのは当然だけど、それ以上のものがありましたね。

こんなの作りたい、これで俺たち証明してやるんだ、存在を。チームの存在、個人の存在、なんでもいいんだけど。
それが全部あってたんです。一致していた。

何にも辛くなかったんですよ。

それがあったから1日16時間とか17時間とか働いても全然辛くないんです。
同じことをしてても目標がわかってなかったり、上司に言われて「おまえ納期が迫っているんだから週末も来い」とか言われると辛くてしょうがないでしょ。

でも同じ時間働いているので、実際に肉体にかかる負担は同じなんですよ。でしょ、同じ時間だけ働いているんですから。

でも、楽しんでやっているか楽しんでやっていないかで全然結果は変わってくる。

■AppBank

その時ってバルマーに「Windowsやってるやつは殺す」とか言われていた時代なんですよね。

■中島聡

あぁ、そういうこともありましたね。
あまり気になりませんでしたけど。

なんとなく自分たちが正しいって自信がありましたし。

■AppBank

オーラ発してたんでしょうね、その部屋とか。
当時おいくつだったんですか?

■中島聡

30ちょっとぐらいかな。すごい楽しかったですよ。

で、やっとわかったんです。本当はMBAなんて必要なかったんですけど。

だからそういう会社にしよう、と。
今3人なのはそれが一つの理由。人を増やしてもしょうがないし。頭数の問題でもないし。

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自分の心を落ち着けて、自分の体の状況を自分自身で知れるように。:別冊中島聡!その哲学! その5

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