なぜGoogleは「Androidの生みの親」を追い出したのか。4年も隠されていた衝撃の事実とは?

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Androidという大きな功績を残したアンディが、突然Googleを去った理由とは?


2014年10月、アンディ・ルービンは突如としてGoogleを完全に離れ、自分のハードウェア会社を立ち上げると発表。この出来事は、テクノロジー業界だけではなく、Googleの同僚の多くにとっても、まったく予想外の出来事でした。

彼はGoogleでの役割に満足しているように見えていたので、突然Googleを去るとは誰も予想していませんでした。事情も不明なまま、突如として会社のエースが消えてしまったのです。

アンディの退社には「アンディがAndroidに飽きたのか?」「アンディとラリーが対立したのか?」「アンディは、GoogleのAndroidの方向性が気に入らなかったのか?」などの数多くの憶測が飛び交いました。こうした疑問に関して、アンディとGoogleは沈黙を保っていました。


しかし、この出来事から4年後、ニューヨーク・タイムズが真相を明らかにしました。同メディアの記事では「少なくとも1人のGoogle社員に対して、アンディが不正行為やハラスメントに関与しているという報告を受け、調査しました。そしてGoogleはそれが事実上信憑性があると判断した」と報道されています。

Googleの幹部からすると、アンディを会社に残すわけにはいかないのは明らかでした。しかし、同時に、アンディは会社で影響力のある役割を担っていたので、簡単にクビにすることも出来なかったのです。そこで、Googleはアンディに対して、9000万ドル(112億円)を渡す代わり、会社を去るように依頼しました。

そしてアンディはそれに応えました。しかし、アンディはもちろんこの件をすべて否定し、Googleからの退社は100%友好的であると主張しています。また、この疑惑は法廷で裁かれることもありませんでした。


しかし、このニュースが世に出ると「Googleはアンディをその場で解雇し、世間に報告するべきだった」と、世界中の人々に加え、多くのGoogleの社員が憤慨しました。実際2018年には、数万人がGoogleに対して抗議活動を行なっています。

後にGoogleは過去の事例の誤った処理について謝罪し、今後、不祥事疑惑で解雇された従業員には退職金を支給しないことを発表しました。また、このような事態の再発を防ぐために、3億1000万ドル(約388億円)を投資することにも同意したのです。


Googleはこれで、アンディ・ルービンとの関係を完全に断ち切りました。しかし、アンディにとっては退職後、厳しい現実が待っていたのです。

アンディはGoogle退社後、Essential Productsというスマートフォンのスタートアップを設立。そこではAndroidのような爆発的人気は得られませんでしたが、それなりの成功を納めていました。

しかし、アンディに関する疑惑が浮上すると、一夜にして人気は無くなってしまったのです。同社は数年間は持ちこたえたものの、最終的には2020年初頭に閉鎖されてしまっています。

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