イーロン・マスク「5兆円でTwitterを完全買収する」その目的と現実味

[PR] 本ページで紹介しているECサイトやメーカーなどから購入実績などに基づいて手数料を受領する場合があります。

イーロン・マスクはTwitterを完全買収できるのか?


Twitterの取締役会がマスク氏の申し出を承認するかどうかは、まだ不明です。同社は、オファーを受け取ったことを認め、取締役会は「当社とTwitterの全株主にとって最善な行動を決定するため、提案を慎重に検討する」と述べています。

テック系メディア「The Verge」によると、サンタクララ大学法学部准教授のスティーブン・ダイアモンド氏は「彼がこれをよく考えたかどうか、疑問に思うだろう」と話したとのこと。そもそも敵対的買収とは、会社の経営陣の協力なしに会社を買うため、多額の資金が必要になります。

「(敵対買収を)真剣に検討するのであれば、事前に資金調達の準備をするものです」とダイヤモンド氏は言い、マスク氏がそれを行っていないことを指摘しました。

対して、コーポレートガバナンスの専門家であるコロンビア大学のジョン・コーフィー氏は、マスク氏は簡単に資金を調達できると示唆。また、マスク氏はTwitterの取締役会に圧力をかけ、自分の要望を通そうとしているのかもしれない、とコーフィー氏は述べています。

マスク氏は、株主に会社の一部を売却するよう説得しようとしていますが、そう上手くもいかないようです。Twitterの株主であるサウジアラビアの投資家、ワリード・ビンタラール王子は、すでに「成長の見通しと合わない」として、この申し出を拒否する旨をTwitterで表明しています。

私は@elonmuskが提案した54.20ドルのオファーが、Twitterの成長見込みを考慮すると、本質的な価値に近いとは思わない。

Twitterの最大かつ長期的な株主の一人である@Kingdom_KHCは本提案を拒否します。

なおマスク氏は「TED」で「全額を支払うことは可能だが、そうはしたくない」と話し、「法律で許される限り多くの株主を維持するつもりだ」と述べていました。そして同氏によれば、この計画には「プランB」もあるとのこと。


今後どのようにイーロン・マスク氏が動くのかは不明ですが、Twitter社を戸惑わせていることは確かでしょう。同社のパラグ・アグラワルCEOは従業員を安心させるため「何が起こるかは、社員である我々がコントロールする」と伝えたと報告されています。

また、米経済紙「Bloomberg」によれば、Twitter社はイーロンマスクによる敵対買収を阻止するために「ポイズン・ピル」での対抗策も検討しているとされています。イーロン・マスクが本気なのかどうかに関わらず、Twitterの完全買収という計画がすんなり進むことはなさそうです。

記事を最初から読む

1 2
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

新着記事

マックスむらいの最新ドッキリ動画

目次