「Apple Watch SE」にない機能とは?
製造コスト削減の方法はもう1つあります。
それは「センサー」です。Apple Watchのセンサーは当初は心拍計だけでしたが、「Series 4」では心電図を取るための心臓電気センサーも追加されています。
そして「Series 6」では血中酸素濃度計も追加されています。つまり「Apple Watch」は、ユーザーの健康状態を把握するために、長年にわたってさまざまなセンサーを搭載してきたのです。
これらのセンサーは決して安いものではなく、製品全体に対する製造原価の約12%を占めています。
そこでAppleは、SEの価格をできるだけ抑え、利益を上げるために、心臓電気センサーと血中酸素センサーを取り除き、最初の心拍計だけを搭載しました。
これらの製造コスト削減要因をすべて組み合わせることによって、「Apple Watch SE」は、279ドル(約33,000円)で販売されています。
「Apple Watch SE」の価格はAppleの徹底した製造コスト削減によって実現しているのです。