Appleが「生き残れる」真の理由。ユーザーに嫌われても徹する原則とは?


Appleは、iPodやiPhoneなどの「画期的な製品」を開発してきました。

Appleが商品を開発する上で大切にしていることを、海外YouTubeチャンネル「PolyMatter」が解説しています。




*Category:テクノロジー Technology|*Source:PolyMatter,,wikipedia

Appleが求める理想的な製品の条件とは?


多くの人にとってAppleは、何を考えているかわからない企業です。ただ、疑いようのない成功を収め、製品の全カテゴリーを創造し、支配し、世界のどの企業よりも多くのお金を稼いでいます。

その一方で、私たちが愛してやまない機能を削除し、自社製品を軽視し、私たちが求めてもいない奇妙な仕様変更を行うなど、ユーザーが理解できない時もあります。


では、なぜ世界で最も利益を上げているAppleが、このような行動をとるのでしょうか。

多くの人は、Appleが卓越したマーケティングを行っているからこそ、意図的に行っている行動だと考えているはずです。あるいは、無秩序で注意散漫で以前の成功に溺れているだけだと考えている人もいるかもしれません。

このような意見は、インターネット上のいたるところで見受けられます。正直なところ、ユーザーがこのように考えてしまうのは、理解できます。

Appleは、秘密主義的な企業であるため、自分たちを説明する機会を犠牲にし、外部からの憶測に任せているのです。しかし、このような憶測は、疑問を増やすだけです。


もしAppleが、利益を最大化するためのマーケティングをしているのなら、なぜこれほどまでに製品数を絞るのでしょう。Samsungのように、ブランドを使って何でも売るべきです。

そして、Appleはなぜイヤホンジャックを排除したのでしょうか。iPhoneからイヤホンジャックを取り除いたことは、イヤホンジャックを変換するアダプターの売り上げよりもはるかに多くの否定的な意見を集めたといわれています。

Appleのこの評判の悪い仕様変更には、何らかの戦略があるはずです。本当に機能不全の会社であれば、Appleのように長く成功することはできません。

Appleのような大企業は、個々の従業員ではなく、組織的な原理によって動いています。つまり、ユーザーがAppleの戦略が嫌いでも、値段が高過ぎると思っても、Appleの決断に反対しても、Appleの判断は揺るぎません。

なぜなら、Appleは決して気まぐれや不注意で判断しているわけではないからです。


Appleの考え方を知るためには、Appleの成功を理解し、将来を予測し、失敗を振り返る、という3つの原則を知る必要があります。これが「アップルのグランドセオリー」です。

Appleはテクノロジー企業として扱われており、それ以外の分野は決して得意ではありません。しかし、Appleが他のテクノロジー企業と全く同じというわけでもありません。


確かにAppleのビジネスには、イヤホンジャックの変換器を含まれているかもしれませんが、彼らにとっては、それは付随的なものに過ぎません。テクノロジーは、実は邪魔者であり、混乱の元なのです。

一般的な世間では、誰もメモリ(RAM)を気にしないし、コンピュータを使っているという認識すら薄いはずです。なぜならユーザーは、ただ絵を描いたり、読んだり、話したりしたいだけだからです。

これは極端に聞こえるかもしれませんが、実際にはそのように考えているユーザーが多いはずです。


だからこそAppleは、デバイスを薄く、軽く、ミニマルにすることにこだわっているのです。また、Appleはポート、ベゼル、ボタンさえも取り除きたいと考えています。

そして、あるデバイスを他のデバイスよりも優遇することもあります。なぜなら、Appleの視点から見ると、それぞれのデバイスは基本的に同じカテゴリーで競争しているからです。


Appleのエグゼクティブである、フィリップ・シラーは、このように語っています。

iPadの仕事は、ノートPCが不要になるくらいパワフルで高性能になることです。ノートPCの仕事は、デスクトップPCが不要になるようにすることです。デスクトップPCは、コンピュータのあるべき姿から最も遠いところにあるため、更新が遅れているのです。

Appleは変わってしまった、彼らは今どんな犠牲を払ってでもデバイスを薄くすることに執着している、と考えるユーザーがいます。

しかし、これは常に目指していたことであり、ただ単に技術的に可能になっただけなのです。

Appleの製品は、今は競合と重なっているかもしれませんが、Appleがその製品を不要だと判断したら、製造をやめてしまうでしょう。


そして、それが簡単にできるようになればなるほど、テクノロジー企業としての姿はどんどん小さくなっていきます。

1997年にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰したとき、会社は混乱していました。当時のAppleは、100万種類もの製品を販売し、明確な戦略も持っていませんでした。


そこでジョブズは、会社全体を1つのシンプルな図式にまとめました。

ジョブズは、各市場に1台のコンピュータしか作りません。そして、それは本当に良いものでなければならないと考えました。


その後、会社は大きくなり、その戦略を拡大しなければならなくなりました。

しかし、競合他社に比べると、Appleは今でも非常に少ないジャンルの製品しかありません。つまり、Appleはブランドだけで、何でも売ることができるにもかかわらず、どこに焦点を当てるかを非常に厳選しているということです。

良いアイデアがあっても、それだけでは製造する理由にはなりません。それがAppleにとって大きなものになるという確信が必要なのです。


Appleは、物事を複雑にしすぎることを常に恐れているからこそ、彼らはすべてのプロジェクトに多くの時間と多くのリソースを注ぎ込んでいます。

このようにしてAppleは、何年も先の計画を立て、ずっと先の未来まで日の目を見ないような機能に投資することができるのです。そして、もしそのプロジェクトが時間や注意を払うに値しなくなったと判断したら、Appleはそのプロジェクトから手を引きます。


このAppleの考え方がiPhoneのような製品の誕生につながるのです。


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