プライバシーの懸念
Amazonはスマートホーム関連デバイスの「デフォルト設定」で「匿名化したデータをAmazonへ自動送信する」ようにしています。
これらのデータが慎重に扱われ、ユーザーのために使用されるのであれば、製品の利便性向上にやくだつことでしょう。しかし、プライバシーの侵害や過剰広告や競合他社の排除といった方法に用いられてしまった場合は大きな問題となります。
Amazonは「ユーザーはいつでもデータを削除できるし、スケジュールを設定して自動削除することも可能だ」と主張しており「すべてのデバイスの機能とサービスを構築、設計、提供する際にプライバシー保護を組み込んでいる」としていますが、それを検証する手立てはほとんどのユーザーにはありません
Amazon「スマートホーム帝国」の未来
Amazonは各家庭に置かれた「スマートホーム端末」を使って莫大な量のユーザー情報を収集し、製品の機能追加、そして広告や商品提案に役立てられるでしょう。職場から車に乗り込み、家に帰るところを想像してみてください。Alexaは、あなたが近所にいることを察知します。すると、自動で電気をつけ、適切な室温にしてくれます。さらに、扇風機や空気清浄機を自動的にオンにして、室内の空気をきれいにしてくれるでしょう。
このような例からもわかるように、米国の家庭の隅々にスマートホーム端末が浸透しつつあるのです。Amazonによると、米国ではすでにスマート家電群の30%以上のユーザーのアクションが人間ではなくアレクサによって自動で開始されているとのこと。
巨大なスマートホーム市場でGoogleやAppleすらも圧倒する市場シェアを獲得したAmazonはiRobotの「マッピングデータ」という武器を手に入れその地位を盤石なものとしつつあるようです。
動画:How Amazon Dominates Smart Home And Why It Wants To Buy iRobot
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