イーロン・マスクは〝ChatGPT潰し〟に本気、AI開発への巨額投資があきらかに

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Twitterを買収したイーロン・マスクが、今度はAI開発にも着手しているようです。新たな報道では、マスクがTwitter社のために大量のGPUを購入したことが明らかになっています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:insider, engadget ,tom’sHARDWARE

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AI開発に100億円超を投資するイーロン・マスク


マスクはGoogleのAI部門DeepMindで働いていた研究者数名を雇用し、Twitter社内でAI開発プロジェクトを進めていると報じられています。先月にはAI開発を示唆するツイートをいくつか投稿しており、その中ではAIの名前を示すと思われる「BasedAI」という投稿もありました。

米誌「Insider」によると、マスクは最近、Twitterの2つのデータセンターのうちの1つで使用するため、1万個のGPUを購入したとのこと。GPUはAI開発には欠かせない機器で、GoogleやマイクロソフトもAIを強化するため、Nvidia製のものを大量購入しています。

関係者によると、マスク氏のAIプロジェクトは初期段階にあるとのことですが、ある関係者は、これだけの計算能力を追加購入したことは、彼がその開発に「コミット」していることを示していると述べています。

OpenAIは、ChatGPTの訓練にNvidiaのA100というGPUを使用していますが、Nvidiaは最近この後継としてほぼ同じパワーで数倍高速なH100を発表しました。PCに詳しいメディア「tom’sHARDWARE」は、TwitterがAIプロジェクトにこのH100、または同様のハードウェアを使用する可能性が高いと指摘。H100の価格は1個1万ドル(約133万円)ほどであることを考えると、1万個も購入したマスクがどれだけ本気かがよく分かります。


「insider」が共有した関係者の情報によれば、これだけのGPUを追加するため、マスク氏は何千万ドルも費やした可能性が高いとのこと。H100の価格などを考えると、少なくとも100億円近くはGPUに投資したと考えるのが妥当です。

一方でマスクは、AIの規制を強化するため「AI開発の6カ月間の休止」を求める公開書簡に署名するなど、AIには批判的な姿勢です。また、以前にはOpenAIに投資も行っていましたが、現在は関与しておらず、マイクロソフトと協力した同社をたびたび非難しています。ただし、そこには裏事情もあるようです。

しかし、Semaforの最近の報道は、彼のOpenAIとの確執がより個人的なものであることを示唆している。2018年、マスクはOpenAIの共同創業者仲間の1人であるサム・アルトマンに、ラボはグーグルに遅れをとりすぎていると伝えたとされる。そしてマスクは、自分が会社を経営するべきだと提案したが、アルトマンとOpenAIの他の創業者たちはこの提案を拒否した。

このようにマスクはAIを表向きには批判的しているものの、一方で自分の支配下に置きたいとも考えているようです。マスクの狙いは、以前のネットミームの投稿にも現れています。

この「Woke AI(目覚めたAI)」がOpenAIのChatGPT、「Closed AI」はあまりAIを公開していないGoogleのLaMDAのことを指しているとすれば、イーロン・マスクはここに割って入り、両者を潰そうとしているのでしょう。AI開発は非常にコストがかかるものであり、Googleとマイクロソフトは自社の資金力を生かして強引に推し進めてきました。世界一の億万長者であるイーロン・マスクがAI開発競争に参入するとなれば、この状況はさらに混沌とすることになりそうです。

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