ChatGPTが書いた法案が〝まるコピ〟され可決

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ブラジルのポルト・アレグレ市の市議会議員がChatGPTを使って法案を作成したところ、満場一致でそのまま可決されたと報じられています。

*Category:テクノロジー Technology

ブラジルの市議会議員が「ChatGPTで生成した法案」を提出し可決


ポルト・アレグレ市は人口130万人の、ブラジル南部で2番目に大きな都市です。AP通信によれば、ChatGPTが作成した法案は10月に「水道メーターが盗まれた場合」の代金に関するものとして可決されたとのこと。


» Brazilian city enacts an ordinance that was secretly written by ChatGPT

同氏の市議会議員であるラミロ・ロザリオ氏は、この法案が「ChatGPTによって書かれた」ものだったことを、Xへの投稿で11月29日に明かしました。ロザリオ氏がこの法案を他の35人の議員に提出したところ、何一つ変更することなく「全会一致」で可決されたそうです。

A IA da @OpenAI criou todo o projeto, em segundos, inclusive a justificativa, usando seus próprios parâmetros. A IA também sugeriu por conta própria melhorias na proposta original.O resultado ficou bom, por isso protocolei. Ela foi aprovada em todas as comissões e em plenário, por unanimidade. Prefeito sancionou. Está lá: Lei Complementar Municipal 993/2023. Vale para todos.


— 引用:@curtaramiro

訳:OpenAIのAIは、独自のパラメーターを用いて、正当性を含む法案全体を数秒で作成した。また、AIは独自に原案の改善点を提案してくれた。結果は良好だったので、私はそれを提出した。すべての委員会と本会議で全会一致で承認された。市長はこれに署名し、法律として成立させた。市町村補完法993/2023だ。これは誰にでも適用される。

地元メディアの報道によると、ロザリオ氏はChatGPTに対し「市上下水道局(DMAE)が水道メーターを盗難に遭った場合、その所有者に新たな水道メーターの代金を請求することを禁止する、行政ではなく立法によるポルトアレグレ市の自治体法」を作成するよう求めたとのこと。


» Lei escrita por inteligência artificial é aprovada por vereadores em Porto Alegre; ‘precedente perigoso’, diz presidente da Câmara

これに対し、ChatGPTは「8つの条文と正当な理由」を出力し、それらは変更されることなく議会に送られたとされています。

O texto passou por revisão, correção ortográfica e adequação à linguagem legislativa pela Seção de Redação Legislativa, ficando com dois artigos, um deles com diversos incisos, em sua redação final. Dessa forma, foi enviado às comissões, que o aprovaram, e posteriormente para votação em plenário.


— 引用:g1.globo.com

訳:この文章は、立法起草セクションによって修正、スペル修正、立法用語への適応が行われ、最終的な文言として2つの条文(うち1つは数カ所に切り込みがある)が残された。その後、委員会に送られ、委員会が承認し、本会議で採決された。


この法案をChatGPTが生成したことは、法案可決後に明らかになりました。ハミルトン・ソスマイヤー市議会議長は、ロザリオ氏のX投稿で初めて、同氏がChatGPTに提案書を書かせたことを知ったとのこと。

「私たちの戦略は、AIがやったということを誰にもコメントせず、正確に言えば、AIを普通に進行させ、この実験をさせることだった」とロザリオ氏は語っています。


ソスマイヤー氏は当初「危険で複雑な前例」だと懸念していたものの、現在では「私はもっと深く読むようになり、幸か不幸か、これはトレンドになりそうだと分かった」とAP通信に語っています。

ChatGPTは様々な分野での活躍が期待されていますが、「間違えた回答をすることもある」という点が懸念されており、行政への取り入れは慎重です。しかし今回の「ChatGPTが作成した法案が実際に可決された」という前例は、法律関連の事柄へのAI導入を大きく前進させるかもしれません。

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