
一般社団法人おにぎり協会は1月27日、主要コンビニエンスストアを対象に実施した「おにぎり調査2025」の結果を発表しました。
調査結果のポイント
4社すべてで1位は「ツナマヨ」

セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップの4社の通年人気ランキングで、1位はすべて「ツナマヨ」となりました。「鮭」「昆布」など味が想像しやすい定番具材が上位を占めています。
前年調査でも各社1位はツナマヨでしたが、2025年は回答4社のトップ商品の価格がいずれも上昇しています。価格が上がっても、上位の顔ぶれは変わらない結果となりました。
ツナマヨの価格変化(2024年→2025年)

セブン-イレブンは128円から178.20円へ50.2円の値上げ、ファミリーマートは155円から198円へ43円の値上げ、ローソンは157円から181円へ24円の値上げ、ミニストップは118.80円から159.84円へ41.04円の値上げとなっています。
ボリューム・プレミアム商品が日常の選択肢に
ローソンの通年ランキングにプレミアム商品が入り、高付加価値帯も堅調です。一方で、ローソン、ファミリーマート、ミニストップでは「大きい系」おにぎりが伸長・好調とされています。
おにぎり1個に求められる役割が「軽食」から「一食の成立」へ広がり、商品設計の前提が変わってきた可能性があります。物価上昇を受けて、これまでおにぎりを2個購入していた層が、1つで満足できる大きいおにぎりをコスパを意識して購入していることも想定されるとのことです。
低価格帯おにぎりの急成長
コメや海苔をはじめとする原材料の高騰を受け、定番商品の値上がりが進む一方で、消費者の懐事情に合わせて低価格帯おにぎりのメニューが増加しています。
ローソンでは海苔を使わない低価格ラインの拡充にくわえ、だしを用いて海苔がなくても先味や満足感を高めようと工夫しただしおにぎりシリーズを提供しているとのことです。ミニストップでは具材を混ぜ込んだ低価格帯の108円おにぎり(税抜き)シリーズが人気を集めており、噛み応えのある大麦を混ぜ込み満足感を高める商品投入を継続しています。
ファミリーマートやセブン-イレブンも海苔を使わず、ご飯に具材を混ぜ込むタイプの商品ラインアップを強化しており、これらが低価格帯として支持を集めています。セブン-イレブンではランキング3位に海苔なしの「わかめ御飯おむすび(三陸産わかめ使用)」(149.04円)が入るなど、新しい低価格帯おにぎりとして海苔を使わない混ぜ込みおにぎりが台頭しているとのことです。
冷凍おにぎりが流通設計を変える
ローソンは食品ロス削減と物流効率化によるCO2削減を目指し、冷凍おにぎりの販売を全国47都道府県に拡大しました。これは結果的にコスト削減にもつながるため、低価格帯おにぎりの文脈として位置づけられるものとなっています。
ローソンに続いて、調査対象期間外ですがファミリーマートも2026年1月から冷凍おむすびの販売を開始しているとのことです。
定番の強さが景気局面をまたいで維持される背景
ツナマヨ、鮭、昆布は、原材料価格や物流費の上昇といった外部環境が変化しても、なお上位を占めています。おにぎり協会では、これらが「失敗しにくい味」ではなく、生活者が忙しい日常の中で「短時間で満足が得られる選択」として機能している点に注目しているとのことです。
また、セブン-イレブンによると大阪・関西万博の会場内店舗(西ゲート店)のおにぎりは、全国のセブン-イレブンの中でも販売数がトップとなり、訪日外国人をくわえた多様な来店客に「手に取りやすい選択肢」として受け入れられた可能性があるということです。

調査概要
- 調査名:おにぎり調査2025
- 対象期間:2025年1月~12月
- 調査方法:おにぎり協会による質問票調査(各社の回答可能範囲に基づく)
- 対象:主要コンビニエンスストア各社
参考情報
前年公表の「コンビニおにぎり人気調査2024」では、原材料高騰下で「コスパ」と「ボリューム」が同時に求められ、結果として「両極化」が進む状況が整理されました。今回の2025年実績では、その「両極化」が一過性ではなく、通年ラインアップ(定番)や販売戦略の中に組み込まれ始めたことが、各社回答からより具体的に見えてきているとのことです。
- 前年調査「コンビニおにぎり人気調査2024」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000023438.html
