
株式会社日経BPは3月6日、ビーケージャパンホールディングス代表取締役社長・野村一裕さんの初著書『バーガーキング流 逆襲のマーケティング』を発刊しました。価格は2,200円(税込)、全328ページです。
約800億円の買収劇と、その立役者

2025年11月、米金融大手のゴールドマン・サックスがバーガーキングの日本事業を運営するビーケージャパンホールディングス(BKジャパン)の全株式を約800億円で取得したことが明らかになりました。当初の報道では「700億円規模」とされていましたが、実際の買収額はそれを上回るものでした。
しかし、日本のバーガーキングは最初から好調だったわけではありません。1993年の日本初出店から25年以上にわたって赤字が続き、「外資系の失敗ブランド」と見られていた時期もあったとのことです。
そんな状況を大きく変えたのが、本書の著者である野村一裕さんです。野村さんは2019年5月にマーケティングディレクターとしてビーケージャパンホールディングスに入社し、2023年1月より代表取締役社長に就任しています。
「お金はないが知恵はある」BKマーケティング5カ条
野村さんがマーケティングディレクターとして入社以来、意識してきたのが以下の「BKマーケティング5カ条」です。
- お金がないなら知恵を出せ
- 顧客に聞け
- いじられてナンボ
- 膨らませろ、大きく見せろ
- 戦略は論理でつなげろ
バーガー市場ではマクドナルドが圧倒的な存在感を誇り、バーガーキングには潤沢な販促予算がありませんでした。そうした制約のなかで、インターネット上で賛否両論を巻き起こした「秋葉原 縦読みポスター」や「下北沢店作ってくれや!」「バーガーキングを増やそう」といった施策を次々とヒットさせてきたとのことです。
本書では、こうした話題施策の裏側を野村さん自身が解説しており、バーガーキングファンのみならずビジネスパーソン全般に向けた内容となっています。
本書の構成

全12章にくわえ、一橋ビジネススクール特任教授の楠木建さんとの特別対談も収録されています。目次は以下の通りです。
- はじめに
- 「約800億円」の売却劇
- 第1章 バーガーキング暗黒期
- 第2章 アンダードッグ、チャンピオンに牙をむく
- 第3章 反撃の序章「渋谷ゴーストストア大作戦」
- 第4章 【新店集客術】本気でふざけろ! 「下北沢店つくってくれや」
- 第5章 【競合攻略法】マックに宣戦布告! 「私たちの勝チ」
- 第6章 【逆転発想戦略】「BK TOWN ROOM」に引っ越そう
- 第7章 【コラボの極意】「アーニャ様を喜ばせろ」
- 第8章 【屋外広告の匠】たった一枚の看板が大バズり
- 第9章 【物件選びの裏ワザ】「バーガーキングを増やそう」
- 第10章 【リサーチの新境地】「バーガーキング潜入大作戦」
- 第11章 野村流マーケティングメソッド
- 第12章 特別対談 楠木建氏×野村一裕
- おわりに
なお、「日経クロストレンド」では本書の一部を「バーガーキング流『逆襲のマーケティング』」として連載中です。
著者プロフィール
野村一裕(のむら・かずひろ)さんは1978年生まれ。一橋大学大学院国際企業戦略専攻を修了後、2002年にキリンビールに入社し、料飲店・量販店の営業担当や商品マーケティング担当を歴任しました。2019年にビーケージャパンホールディングスへ入社し、マーケティングディレクターとして新商品開発やブランドコミュニケーションを指揮。2023年1月より代表取締役社長を務めています。
