
株式会社近江屋牛肉店は3月2日、ハンバーガー日本大会「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2024」で優勝した宮城県松島町のハンバーガーショップ「ハリーズ・ジャンクション」との特別コラボレーションを発表しました。
コラボレーション限定メニューは3月11日(水)より、近江屋牛肉店ロースト肉工房の店頭にて販売が開始されます。
コラボレーションの背景

今回のコラボレーションは、2011年の東日本大震災にさかのぼります。当時、近江屋牛肉店は「産地あってこその築地」という思いから、3度にわたり被災地へ足を運び炊き出しを行いました。
あれから15年。当時から続く築地と東北のつながりを背景に、仙台のハンバーガーショップ「ハリーズ・ジャンクション」とのコラボレーションが実現しました。「ハリーズ・ジャンクション」は2024年のハンバーガー日本大会で日本一に輝いた実力店で、今回のコラボでは仙台牛・日高見牛を使った本格パテで東北の底力を発揮するということです。
一方、近江屋牛肉店は約400年の歴史を持つ近江牛の魅力を「新しい食体験」として届けることに取り組んできました。産地もスタイルも異なる両者に共通するのは、食への敬意と地域の誇りを一皿に込めるという姿勢です。震災を機に生まれた築地と東北のつながりが、15年の時を経て「食でつながる新たな挑戦」として形になります。
販売スケジュールと提供数
コラボメニューは3月11日(水)より販売が開始され、その後は土日限定・各メニュー1日50食の提供となります。販売日や提供数は今後調整が予定されているということです。
近江屋牛肉店代表・寺出昌弘さんが語る近江牛の魅力

近江屋牛肉店の三代目店主・寺出昌弘さんが、近江牛の魅力と築地への思いを語っています。
近江牛が放つ”唯一無二の香り”
和牛ブランドが数多く存在する中で、近江牛が長年愛され続けてきた理由のひとつに”香りの個性”があるということです。プロの料理人がまず評価するのは、焼き上がりに立ちのぼる「牛香(ぎゅうこう)」と呼ばれる香りだといいます。
近江牛の牛香は重たさを感じさせないのに存在感があり、かすかな甘みを帯びた風味が特徴とのことです。焼き始めた瞬間の香り立ちはもちろん、噛みしめたあとに鼻へ抜けていく余韻まで、他のブランド牛とはまったく異なる印象を残すということです。
“軽やかな脂”が生む、疲れないおいしさ
近江牛の魅力は”脂そのものの質”にあるとのことです。脂肪由来のアミノ酸組成が独特で融点が低く、口に入れた瞬間にすっと溶ける軽さを備えているそうです。
そのため、一般的な霜降り牛にありがちな「脂で食べ疲れる」という悩みとは無縁で、旨みがありながらも最後の一口まで心地よく食べ進められる”透明感のある味わい”が近江牛の真骨頂だということです。
味わいの背景にある、職人たちの手仕事
この香りや脂の軽さは、生産者の細やかな技術から生まれるとのことです。血統の選び方、飼料の配合、日々の健康管理——どの工程にも熟練の勘と手間が込められているといいます。
近江屋牛肉店が取引する生産者は、生育を急がせず牛本来の風味を引き出すことを選ぶ信念を持つ農家ばかりとのことです。一頭一頭に向き合い無理のない成長を促すことで、肉の味・脂の質・香りの輪郭が整っていくと説明されています。
厳選された牛のみを仕入れるこだわり

近江屋牛肉店が一頭買いにこだわる理由は、牛の生育環境や生産者の哲学を丸ごと受け取りたいからだとのことです。現在は中川畜産・八代目の中川昌成氏とともに取り組んでいるとのことです。「香りの良さ」「きめ細かな肉質」を生む近江牛の伝統的な育て方にこだわり続けているということです。
一頭の牛を余すことなく提供することは、命を扱う商売としての責任でもあり、400年の歴史を持つ近江牛の文化を丁寧に届けるための姿勢でもあると、寺出さんは述べています。
店舗情報
近江屋牛肉店ロースト肉工房の所在地は東京都中央区築地4丁目14-1 モンテベルデ築地106で、東京メトロ日比谷線「築地駅」から徒歩5分です。
営業時間は9:00〜14:00で、定休日は水曜日・日曜・祝日となっています。なお、2026年3月は日曜日も営業が予定されているとのことです。対応言語は日本語と英語です。
