NVIDIA DLSS 5発表! AIがゲームグラフィックスに革命をもたらす今秋リリース予定

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NVIDIA DLSS 5の視覚的忠実度比較:左がオフ、右がオンの状態を示すゲーム画面

 NVIDIAは3月17日、次世代アップスケーリング技術『NVIDIA DLSS 5』を発表しました。

目次

DLSS 5とは何か

 DLSS 5は、ピクセルにフォトリアルなライティングとマテリアルを融合させるリアルタイム ニューラル レンダリング モデルを導入した技術です。NVIDIAは同技術を「2018年のリアルタイム レイ トレーシングの登場以来、コンピュータ グラフィックスにおける最も重要なブレークスルー」と位置づけています。

 NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン フアン(Jensen Huang)さんは、「NVIDIA がプログラマブル シェーダーを発明してから25年、私たちは再びコンピュータ グラフィックスを革新しています。DLSS 5はグラフィックスにおけるGPTモーメントです。手作業によるレンダリングと生成AIを融合させ、アーティストがクリエイティブな表現に必要なコントロールを維持しつつ、ビジュアルのリアリズムを劇的に飛躍させます」とコメントしています。

リアルタイムレンダリングが抱えていた課題

 ゲームの1フレームは16ミリ秒という制約のなかでレンダリングされるため、数分から数時間をかけて処理されるハリウッド映画のVFXと比べると、利用できる演算能力はほんの一部にすぎません。NVIDIAはこの課題に対し、2001年の『GeForce 3』におけるプログラマブル シェーダーから始まり、2006年の『GeForce 8800 GTX』におけるCUDA、2018年の『GeForce RTX 2080 Ti』におけるリアルタイム レイ トレーシング、2025年の『GeForce RTX 5090』におけるパス トレーシングとニューラル シェーダーへと、段階的に技術革新を積み重ねてきました。

 DLSSはもともと2018年にパフォーマンス向上を目的としたAI技術としてリリースされ、現在では750以上のゲームに統合されています。今年のCESで発表されたDLSS 4.5では、AIを用いて画面上の24ピクセルのうち23ピクセルを描画するまでに進化しており、DLSS 5はそのさらに先へと踏み込む技術となっています。

DLSS 5の技術的な仕組み

 DLSS 5は各フレームのゲームの色情報とモーション ベクトルを入力として受け取り、AIモデルを用いてフォトリアルなライティングとマテリアルをシーンに付与します。最大4K解像度でリアルタイムに動作し、滑らかでインタラクティブなゲームプレイを実現します。

 AIモデルはキャラクター、髪、布地、半透明の肌といった複雑なシーンのセマンティクスにくわえ、順光、逆光、曇りなどの環境照明条件を1フレームの分析だけで理解できるよう、エンドツーエンドでトレーニングされているとのことです。肌の表面下散乱、布地の繊細な光沢、髪の光と素材の相互作用といった複雑な要素を処理しながら、元のシーンの構造を維持した視覚的に精緻な画像を生成するとしています。

 くわえて、ゲーム開発者に対しては強度、カラーグレーディング、マスキングに関する詳細な制御が提供されます。既存のDLSSおよびNVIDIA ReflexテクノロジーとNVIDIA Streamlineフレームワークを共有しているため、開発者はシームレスに統合できるということです。

対応予定のゲームタイトル

 DLSS 5は以下のタイトルへの導入が予定されています。

  • 『AION 2』
  • 『アサシン クリード シャドウズ』
  • 『Black State』
  • 『CINDER CITY』
  • 『Delta Force』
  • 『ホグワーツ・レガシー』
  • 『Justice』
  • 『NARAKA: BLADEPOINT』
  • 『NTE: Neverness to Everness』
  • 『Phantom Blade Zero』
  • 『バイオハザード レクイエム』
  • 『Sea of Remnants』
  • 『Starfield』
  • 『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』
  • 『風燕伝:Where Winds Meet』

開発各社のコメント

 Bethesda Game StudiosのスタジオヘッドおよびエグゼクティブプロデューサーであるTodd Howard氏は、「Bethesdaは、あの素晴らしい水表現で知られる『Morrowind』に遡るほど、NVIDIAと共にグラフィックスを進化させてきた豊かな歴史を持っています。NVIDIAがDLSS 5を披露し、それを『Starfield』で動作させたとき、作品に命を吹き込まれる様は驚くべきものでした」と述べています。

 カプコンのエグゼクティブプロデューサー・専務執行役員である竹内潤さんは、「DLSS 5は、ビジュアル表現をさらに高めるための重要な一歩であり、プレイヤーを『バイオハザード』の世界へ、これまで以上に深く引き込みます」とコメントしています。

 Vantage Studiosの共同CEOであるCharlie Guillemot氏は、「DLSS 5は、その目標に向けた確かな一歩です。ライティング、マテリアル、キャラクターのレンダリング方法が変わることで、プレイヤーに約束できることが変わります。『アサシン クリード シャドウズ』では、DLSS 5は私たちが常に作りたいと願っていた世界を構築することを可能にしてくれます」と述べています。

リリース時期とサポート企業

 DLSS 5は今秋リリース予定です。Bethesda、カプコン、Hotta Studio、NetEase、NCSOFT、S-GAME、Tencent、Ubisoft、Warner Bros. Gamesなど、業界大手のパブリッシャーおよびゲーム開発会社によるサポートが予定されています。

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